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第3回ドリーム小説大賞

第3回ドリーム小説大賞

選考概要

編集部内での議論の末、最終候補作としたのは「陶都物語」「東京フラッパーガール」「空と海と君への想いと」「向日葵の坂道」「ベンジョサンダリスト!」「SUPER LUCKY # 4」「愛する罪、愛される罪」の7作品。

最終選考の結果、大賞に選出されたのは「東京フラッパーガール」。昭和初期を舞台にお嬢様探偵が活躍する魅力的な娯楽作品であり、地味な人探しから始まった話が、時の社会を揺るがす陰謀にまで繋がるという、非常によく練られたストーリー展開が高く評価された。また時代背景もよく調べられたうえで描かれており、大賞にふさわしい作品であるとほぼ満場一致で選ばれた。

またその他の作品で評価が高かったのは「空と海と君への想いと」と「ベンジョサンダリスト!」。

「空と海と君への想いと」は地方の漁港町を舞台にした青春文芸小説で、そこに暮らす登場人物たちの閉塞感や抑えられた哀しみ、怒りが繊細なタッチでよく表現されており、たいへん質の高い文芸作品であると高く評価された。

一方、「ベンジョサンダリスト!」はいわゆる昔のトイレには必ずあった黄土色の「サンダル」を便所サンダルと称し、主人公を中心に『ベンジョサンダル友の会』なるものを結成。密かに進行している便所サンダルをめぐる不可解な事象の謎を解いていくという娯楽作で、一見荒唐無稽だが舞台となっている永田町や霞が関界隈、便所サンダルのメーカーや流通について、地に足がついたリアリティのある描写で綴られており、こちらも完成度の高い作品であると評価された。

ただ、二作とも文芸作と娯楽作の違いはあるが、現在より10年以上前の空気感で日本の地域社会や官公庁・経済が描かれている感があり、そこがやや残念だった。

応募総数209作品 開催期間2012年6月1日〜末日

東京フラッパーガール

絵里衣
編集部より

一人の女給を探すという小さな依頼が、やがて大きな事件へと繋がっていく、その様子がたいへん巧みに描かれ、ストーリーがとてもよく練られた作品でした。また文章力も高く、とても読みやすいタッチで綴られ、それも読んでいて、ぐっと引き込まれていった要因だと思います。さらに時代背景もよく調べられており、各所にちりばめられた要素に唸ることも多かったです。とても質の高い作品ですが、一点だけ難を言えば主要登場人物のキャラクターがもう少し立っているとさらに良かったと思います。

彼の名はドラキュラ 改訂版

編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。ドラキュラという一見オカルト的なタイトルながらも、良い意味でそれを裏切る、史実に基づいた歴史小説として読み応えがありました。現代日本からトリップした男性が主人公であるため、馴染みの薄い中世東欧が舞台でも読者は感情移入しやすかったと思います。また、ラドゥ、ベルドなど魅力的なキャラを仲間として登場させたことでストーリーが膨らみ、結果として読者の好評に繋がったのだと思います。

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