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1巻試し読み

1-2

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ツヴァイとの会話で脱力した後、気を取り直してラビットホーンを狩り続けた。ドロップアイテムの肉と皮がどちらも三十個はあるので、間違いなくそれ以上の数を倒している。
しかし、これだけの数のラビットホーンを倒してきて、どうしても納得がいかないことが一つある。それは「背後や側面といった死角からの初弾攻撃を全部回避された」ということである。
二、三回なら、たまたま飛び跳ねたのと重なって回避されたのかもと納得も出来るが、数十回戦って「全部」当たらないとなると……
「相手は何らかの理由でこちらの攻撃を認識できている」と考えないと、永遠に死角からの攻撃を当てることは出来ないだろう。
ちなみに〈風魔術〉の《ウィンドニードル》を初弾に使ってみたところ、こちらはそこそこ命中したのである。魔法はある程度相手をホーミングしてくれるので〈弓〉より命中率がいいからなのだが、「死角から撃ったのに気が付いて回避行動をとる」のは共通していた。
そして考えた。これは、すべてのモンスターに一貫しているロジックなのか?
そろそろ矢がとぼしくなってきたのだが、このまま帰還するのはすっきりしない。なので、たまたまその辺を歩いていたゴブリンにターゲットを合わせる。
ゴブリンと戦うのはこれが初めてだ。もちろん相手にばれないよう〈遠視〉を使って見張りながら、背後に回り込む。
狙いはゴブリンの頭。ばれていないので落ち着いて弓を引き、矢を射ることが出来た……あとはゴブリンの行動次第だ。
――ズブリッと、生き物を貫いた鈍く生々しい音が耳に届く。ラビットのときには一回も聞こえなかった音だが……ゴブリンは急な痛みに混乱したのか、頭を押さえて暴れている。もちろんこんなチャンスを逃す理由は無く、遠慮なく次の矢を放つ。次は命中重視で胴体を狙った。
狙いは正確だったようで、ゴブリンの体に矢が突き刺さる。だが、頭のように貫いてはいない。最初の矢はヘッドショット扱いとなり、急所判定を獲得したのだろう。ゴブリンは二本の矢を受けて、HPを全体の六〇%ぐらいまで減らした。
二射目が当たったと同時に頭を貫いていた木の矢が消失し、ゴブリンは怒りに染まった顔でこっちに向かってくる。
「《ウィンドニードル》!」
ここは無理に弓を構えるより、魔法で確実にHPを削ることを選択。そして〈蹴り〉でとどめを刺すべく、格闘戦の心構えに切り替える。
だがゴブリンは、アーツを持っていた。
「ギャギャギャ!」
奇声を上げたかと思うとゴブリンの短剣が一瞬輝き、逆袈裟斬ぎゃくけ さ ぎりの動きで斬りかかってきた。
刃の短いナイフだから突き攻撃だろう、という思い込みのせいで回避が遅れ、直撃を食らってしまった。
痛みが襲い掛かり、HPが一気に四〇%ほど吹き飛ぶ。今の自分には格上の相手のようだ。
痛みで後ろに下がったこっちの姿に気を良くしたのか、ゴブリンは更に攻撃を加えようと笑みを浮かべながら走りよってくる。
こっちが弓と魔法を使うので、近距離攻撃には弱いと思ったのだろうか。ゴブリンは最初のアーツより明らかに鈍い動きで突きを繰り出してくる。それで十分だと判断したのだろう。
その油断した腕に、全力の〈蹴り〉を入れてやった。
「グギャ!?」
明らかに予想外だという声を出して、蹴られた部分を手で押さえるゴブリン。戦闘中に考えることではないがこのゲーム、良く出来てるなー。
だがそんな間抜けなことを考えるのは後で良いと瞬時に切り換え、動きの止まったゴブリンにかかと落としを食らわせる。先ほどの弓の攻撃でも頭に当てたのが非常に有効だったから、頭を叩き潰すかかと落としも効くだろうと考えたのだ。
「ゴリッ」という鈍い音が、その予想が正解だと応えるように響く。そして地面に這いつくばったゴブリンは、砕け散って消えていった。
その後、ポーションを飲みながら考えをまとめる。
少なくとも、死角からの矢は、ゴブリンには命中した。回避行動をとるしぐさも無かった。とすると、ゴブリンより格下のラビットが避けるのは何故だ? ゴブリンとどこが違う? 種族か? 亜人と動物、いや野獣の差か。
リアルならば狩人はどうしている? もちろん姿を見られず、音を立てず、匂いでばれないように風下から近寄るのが常識だ。あとは何が……
……まさか、殺気? 言い換えれば意識? つまりラビットホーンとかの野獣タイプは〈直感〉か、それに準ずる常時発動パッシブスキルを所持しているのか? こちらが構えた瞬間の殺気を感じ取り、更に殺気が矢に乗って向かってきたのを感じて、その場から離れたのだろうか? 
……ありうる。ゴブリン一つとってもあんな痛がる動きをわざわざ作るぐらいだ、このゲームの制作者ならやりかねん。
しかし、気配を消すのなんて、「言うはやすし行うはかたし」を地で行く行動だぞ? それに攻撃を放つ時点で意識は絶対相手に向かうし。それこそ、意識ごと隠れる必要が……必要が……
まさか……使えないスキルと言われていた〈隠蔽〉が有効なのか? 〈隠蔽〉はこういった直感が鋭いモンスター相手に攻めるため、もしくはあざむくために存在しているのか? つまり、逃げるための「防御的」な使い方ではなく、気付かれずに不意を突くための「攻撃的」なスキルなのか? 
βでは〈弓〉自体がクズ武器とされ、研究されなかった。だからおそらく、〈隠蔽〉は近距離武器、特にダガーやナイフを装備した短剣使いが不意打ちをするために使ったのだろう。だが物体が動けばいくら姿を隠しても音も匂いもするし、空気は揺れる。であるなら不意打ちは大方失敗したに違いない、特に野獣系のモンスターには。だから〈隠蔽〉は、不意打ちにも逃げるのにも役に立たないクズスキルと言われてしまった……仮説は成り立つな。物は試し、やってみる価値はある。
そう考えていったん街に戻り、【木の矢】を五〇本だけ補充(ちなみに【木の矢】は一本二グロー、【鉄の矢】だと一五グローもする)。
ドロップアイテムを倉庫に預けた後、再びフィールドに出発。少し歩けばあっさりとラビットホーンが見つかった。
幸いラビットホーンはこちらに背を向けており、気付いている様子は無い。今回はここからが大事だ。
……〈隠蔽〉
スキルを口にすると、自分の体が薄くなったのを感じる。この状態で音を立てずに、弓の射程範囲まで近寄る。
MPがガンガン減っていくが、今はどうでもいい。十分近寄って静かに構える。気のせいか、弓を引く音すら普段より静かだ。
狙いをしっかりつけて……矢を放つ。矢を放った瞬間に〈隠蔽〉スキルは強制解除された。
矢は今までのようにラビットホーンに向かい……今までとは違って真っ直ぐラビットホーンを貫いた。
「ぴぎゅ!?」
完全にこちらをノーマークだったということが良くわかる反応。とどめを刺そうと再び弓を構えるが、その必要は無かった。
そのままラビットホーンは崩れ落ち、消え去ったのである。つまり「即死」したのだ。
攻撃が当たるまでは予想通りだったのだが、まさか即死させられるとは。【駆け出しの弓】と【木の矢】には、本来即死させるほどの力は無いはず。この結果の理由を求めて、普段は表示OFFにしてあるログをいったんONにして、先ほどの戦闘内容の表示を探す。ダメージ表記には、「シークレット・アタック」と「ピンポイント・ヒット」「クリティカル・ヒット」という三つのサポートがあった。ヘルプ機能を引っ張り出して調べてみると……

シークレット・アタック:隠れている状態から不意打ちに成功、特に「警戒」持ちの相手に成
功するとよりダメージが大きくなる。
ピンポイント・ヒット:相手の弱点に攻撃が命中すると、ダメージが大きくなる。
クリティカル・ヒット:相手の弱点に攻撃が命中すると、ごくまれに即死させる。ただし特定の
敵や明らかな格上には発生しない。
(注意!)このヘルプは一回成功させたプレイヤーにしか開示されません! 

こんな説明が載っていた。コレは……ようやくレンジャーっぽくなってきただろうか。クリティカルが出るかは完全に運だが、その前の二つは別。〈弓〉を使うなら出来る限り狙っていくべきだ。ましてやソロプレイでは、一射目で大ダメージを取れるかが生命線になる。
「進むべき道が……少しずつ見えてきたか」
ボソリとつぶやく。クズスキル、クズ武器といわれているものでも、うまく組み合わせるととたんに化ける。カードゲームが好きな人なら、こういうコンボは大好物だろう。そして周りはその悪評を信じきっているから、実行出来るのはこれに気付いた少数のみ。もちろんゲームシステムにのっとっているから卑怯なチートではない。汎用性はんよう せいが低くて万能ではないが、ツボにはまれば最高の結果が出るだろう。
十分すぎる結果に満足した所で、街に帰還することにした。夜が迫っていたからでもあるが、次は街中でやりたいことがあるからである。


【スキル一覧】
〈弓〉Lv10 〈蹴り〉Lv9 〈遠視〉Lv8 〈風魔術〉Lv7 〈製作の指先〉Lv6
〈料理〉Lv1 〈木工〉Lv1 〈薬剤〉Lv9 〈隠蔽〉Lv3 〈身体能力向上〉Lv10
ExP2



 4

ゲームの中は夜を迎え、多くのプレイヤー達が次々と街に帰還してくる。先に進めるようになったとはいえ、まだ明かりが安定しないからか、もしくは単に夜を休憩するタイミングにしているからなのかもしれない。やっぱり殺意を持って襲い掛かってくるモンスターというのはなかなか怖い。そんな相手との戦いで疲れた心を休めるために、一息つくタイミングが必要なのだろう。
ポーションや食料の補充を兼ねている人も多いだろう。
さて、人は人として、自分は自分の行動をせねば。そう思いつつNPCから買ったパンを食べている……のであるが。


【パン】
空腹を満たすパン。餓死を防ぐための必需品。
種類:食事アイテム 
製作評価:3 


正直に言う。あまり美味おいしくない。それでもまあ、問題は無いのではあるが……
「ゲームの中でも美味うまい飯を食いたい!」
そんな欲求が膨らんできてしまう。
β組はとにかく先に進む、スキルを上げるなどの攻略メインの人が多いようだが、正式リリースから始めた組はそういう人ばかりではない。のんびりペースで攻略する人もいるし、生産や商売をメインにする人もかなり見かける。β組でも生産者として行動してる人は、そういう人にアドバイスをすることもあるようだ。
しかし、そんな中でも〈料理〉はあまり手をつけられていない。
NPC売りのパンも極端にマズいわけではないし、腹に入れば何でもいいという考えの人も多い。それが間違っているわけではないし、他のゲームだったら自分もそれぐらいの気分だっただろう。
だが、この世界ではきちんと食ったものの味が感じられる。それなら美味い飯が必要だろう! 魔改造大好き(代表例はカレー)日本人なら!
材料はラビットホーンのお肉があるので、コレを焼いて食う、という方針で決定。
〈料理〉スキルはLv1だし、手の込んだ品なんか出来るわけがない。とりあえず作ってみて、それから考えよう。
何にしても、調味料が必要だ。早速NPCの食材店に出向き、購入。




【塩】
すべての味付けの基本にして頂点。全ては塩に始まり塩に終わる。
種類:調理用補助アイテム


胡椒こしょう
肉料理の味を引き立たせる。
種類:調理用補助アイテム


【ハーブ】
その香りは安らぎをもたらす。調理に使ってもいいが、直接食べると短時間ながらMPを
自動回復(微少)。料理に入れると料理内容によってはMP回復効果は消える。
種類:調理用補助アイテム

これら三点の調味料を用いて、ステーキ風に焼いてみよう。
大通りで料理をすると通行人や露商達の邪魔になるので、脇道に入ってから初心者調理セットを展開。取り出したのはフライパン、携帯コンロ、携帯テーブル。こんなものが小さくまとまってるのはさすがゲームだ。ちなみに調理セットは、鍋、ナイフ、まな板、フライパン、コンロ、テーブルの六つでワンセットである。
フライパンに油を引き、少しなじませたらラビットホーンのお肉を投入。ほどよく焼き、ジュージューといういい音がしてきたら塩と胡椒を満遍まんべんなく振りかける。焼き色を見て皿に移し、完成。アイテムボックスに入れれば、持ち運ぶ手間はまったく無い。


【ラビットステーキ】
ラビットホーンの肉を単純に焼いたもの。
製作評価:2


評価がたったの2! NPCのパンより美味しくないってことか……とりあえず食えばわかるだろう。
……硬い、硬すぎる。肉の味はしたが、こんなに硬いんじゃ肉の美味しさなんて伝わりっこない。しかもやや臭みがある。塩や胡椒の味もいまいちだ。こんな物では評価2なのも納得だ。
硬いってことは結構筋が入ってるってことか……ならば筋きりをすればいいのだろうか。そう思って、次は焼く前に調理ナイフで軽く肉に切れ目を入れていく。こうすれば塩や胡椒の味もうまくのってくれるだろう。あとは臭みを消すためにハーブも入れてみようか。
そうしてもう一回焼いてみた結果……


【ラビットのハーブステーキ】
臭み消しにハーブを使って焼いたラビットホーンの肉。
下処理が入れられたので柔らかくなっている。
製作評価:5


評価5か……評価がぐっと良くなったということは、考え方は間違っていなかったようだ。早速試食だ。うん……肉は柔らかくなり、ハーブの匂いも悪くない。塩や胡椒もほどよく効いて、そこそこ満足できる。
だが、製作評価は10段階である。つまりまだ半分。〈料理〉スキルのLvが低いから10は作れないとしても、せめてあと1か2ぐらいは評価を上げてみたいところだ。幸い材料はまだまだあるし、いろいろ試す価値はある。
そして三〇分ぐらいあれこれ考えて、試して、作って食い続けて、ようやく現時点で作れる最高のラビットステーキが完成した。


【ラビットステーキ温水ハーブ仕立て】
肉をでてから焼くという手間を掛けたラビットホーンの肉。
茹でる際に使用したお湯にもハーブが入れられているために臭みが抜け、ラビットホーンの
肉とは思えない味に仕上がっている。
製作評価:7


ついに、7の評価がついた。焼く前に肉を茹でるなんて普通はありえないが、ラビットホーンの肉に関しては逆にそれが正解だったという、意地の悪すぎる結果となった。
苦労の甲斐かいあって、目の前にあるステーキは最弱モンスターからとった肉とは思えないほど、美味しそうな匂いをあたりに撒き散らしている。
ああ、満足だ、満足のいく料理が作れた。あとはゆっくり味わって食べるのみ。それでは、いただきま――
「ちょっと待ったぁ!」
ゑ……? 周りを見渡すと、なぜか男女問わずかなりの数のプレイヤーが、自分の周りに集まっていた。料理に熱中しててぜんぜん気が付かなかった。皆の目がぎらぎらしていて、軽くホラー映画を見ているような気分になったのは秘密である。
「な、何事でしょうか?」
かろうじて声は出せた。しかし、そこにいるプレイヤーは誰も自分を見ていなかった。
皆の視線は、自分が今まさに食べようとしていたラビットホーンのステーキに注がれていたのである。
その目が語っていた。
「「「「「「「「「食いたい」」」」」」」」」と。
本気で身の危険を感じた自分は、静かに調理セットをアイテムボックスの中に収納。ついでにラビットステーキも。
「し、失礼しました……」
無駄な抵抗だと知りながら、そう言い残してそそくさと退散しようとした。そしてそれは本当に無駄な抵抗であった……
その後の状況はあまり語りたくない。なんでも、肉の焼ける音と香ばしい匂いが大通りの方まで漂い、その近辺にいた多くのプレイヤーの食欲を掻き立ててしまったようだ。
やがて、大通りから外れた道でこそこそ肉を焼いているプレイヤーが見つかった(言うまでもないが、自分のことである)。そして皆無言でアイコンタクトし合って、それを見守っていたらしい。
「邪魔するな、出来上がったら食わせてもらおう」と。
どうやったら美味しくなるか考えるのに必死だった自分は、いつの間にかその包囲網の中に捕らえられていたのである。
「材料がもう無いんです」と言えば材料を人海戦術で調達。「で、出来上がるまで時間が」と言いわけすると「待つ」の一言。
逃げ場は無く、その後自分を取り囲んでいた全員が満足するまでラビットステーキを焼き続けるハメになったのであった。おかげでリアルの就寝時間が大幅に遅れ、次の日の仕事が非常に辛かったと、蛇足ながら付け加えておこう……


【スキル一覧】
〈弓〉Lv10 〈蹴り〉Lv9 〈遠視〉Lv8 〈風魔術〉Lv7 〈製作の指先〉Lv9
〈料理〉Lv14 〈木工〉Lv1 〈薬剤〉Lv9 〈隠蔽〉Lv3 〈身体能力向上〉Lv11
ExP3



 5

それから数日が経過した。
「右良し、左良し、前進前進……」
なんでのっけから自分は、某M○Sの蛇さんのような行動をしているのか。
「はい、シェフ確保」
そんな声とともに後ろから肩をがっちり確保される。一人ではなく数人がかりで、だ。
「GYAAAAAAAAAAA!」
ホラー映画のような叫び声を上げる自分。周りの人達は「ああ。捕まってる捕まってる」と納得。コレが日常になってしまっているのだ……
ことの始まりはもちろんあのステーキ事件だ。人間はいったん上に上がってしまうと下に下りることは出来ない、などという至言を誰が言ったかは知らないが、自分がいろいろ工夫して作ったラビットの温水ハーブステーキを食った人が皆、次から次へと注文をプレゼントしてくれるのである、文字通り逃げ出したくなるほどの数を。
注文する人曰く、「あんなもの食べた後に、NPCのぱさぱさしたパンなんか……」ということらしい。
そして更に、〈料理〉スキルがLv15に到達し、製作評価8の料理が出来始めた頃に新たな問題が持ち上がってしまっていた。
その問題とは、製作評価8の料理には「ステータス強化バフ効果」が付くようになってしまったことである。いや、それ自体は良い、とても良いことなんだけど。
ゲームの最前線を行く人達は完全に戦闘系スキルをメインにしており、ExPポイントも攻撃や補助など戦闘用のスキルにしか使わない。生産が苦手という人もいるだろうし、最前線以外の人も、自分なりの目標を崩してまで〈料理〉を取るかは微妙なところ。サブアカウントをとって新たにキャラメイクしようにも、二人目からはかなり高い追加料金が発生するため、その手段も難しい。そういった理由が組み合わさって、自分のもとに注文が山ほど来るのである。
やけになって、「ステーキは一つ一〇〇グローだ!」と、NPCパンの二〇倍もの値段を吹っかけたが、それでいいから作ってくれと、値引き交渉すら無かった。
どうも、前線の人達は既に武器系スキルがLv30に到達しているとか。するとたとえば今までは「剣」というスキルだったものを、「片手剣」「両手剣」「片手斧」「両手斧」などに「特化進化」させられる。そうして汎用性を削ることで、強力なアーツが獲得出来るのだ。
しかしこうしたより強力なスキルのアーツが使われるようになってから、あることが判明した。
「満腹度の減りが激しくなった」のである。
食わなきゃ餓死してしまうので当然パンを食べる、が。アーツをガンガン使って戦うとすぐにまた満腹度が減ってしまい、パンぐらいでは追いつかない。アーツを使うのにはMPも消費するのだが、こっちは回復を促進するスキルがあるからまだ何とかなった。しかし満腹度は食べ物を食うしか回復手段が無い。
特に体を使ったアーツ、剣技やら格闘やらを使う人は満腹度の減りが激しいようで、パンをたくさん買い込むハメになった。一つ一つは安いとはいえ、あまり美味しくはないし、いちいち食うのもなかなか手間。
そこに登場してしまったのが、ラビットホーンのステーキである。
味がいいのはもちろんだが、特に注目されたポイントは肉ゆえの回復量。更に一回食えばパンの十数倍は腹持ちが良く、また製作評価が8ならAtk小増加(長時間)のバフがつくので、結果的に一〇〇グローというお金を払っても得だったのである。一〇〇グローは自分にとってはそこそこの額でも、前線組にとっては既にはした金になってしまっているし。
一回捕まると、いつもログアウトする午後十一時半ぐらいまでひたすら料理を作るハメになる。もちろん逃げられない。〈料理〉のスキルLv? もうとっくに20を超えてしまった。レンジャー稼業が目標のはずなのに、やってることは料理人。頭を抱えたい気持ちを押し殺しつつ毎日料理作りに明け暮れるのだった。
なんとか少ない自由時間の合間をぬって〈木工〉スキルも上げている。弓を使おうにも木工職人はたいてい盾や杖を作るばかりなので、自分で弓を作るしかないからだ。木を切って、切った木から落ちてくる鳥の巣から鳥の羽を集めて木の矢を作りつつ、弓の基となる材料も作って〈木工〉スキルを上げる。少しはLvも上がったのでそろそろ弓を作る予定なのだが……料理が忙しくてなかなか取り掛かれない。
戦闘もしているが、さすがにもう最初のフィールドではスキルが上がりにくくなっており、そろそろ次のエリアに向かうべき頃合である。そのためにもいい加減武器と防具を初期装備から変更したい。弓は自作するとして、防具は他の職人プレイヤーから買う予定である。
〈料理〉を作りまくっているため、資金だけはガンガン増えている。だからこそそれなりにいいものを職人プレイヤーに注文しようと決心した。
一方で、料理のレパートリーがステーキだけなのはあまりにさびしい。そこで、食材店から、ニンジン、タマネギ、ピーマン、キャベツを購入し、他のプレイヤーが持ち込んできたドレッドウルフの肉を使って肉入り野菜炒めを製作。こちらは知性Int小増加が付いた。
更にただの水では口もさびしかろうと、薬草、ハーブを細かく砕き、少し渋みのある擬似ハーブティーを製作した。追加効果はMP五%回復+自然回復小。
ところがこれらが両方とも魔法使い向けの料理になってしまったため、コレを知った魔法使いプレイヤーから注文が殺到。MP回復のポーションがまだ出回っていなかったこともこの事態に拍車をかけ、注文が止むことはなくなってしまった。ああ、どんどん当初の目的から離れていく……
捕まると料理製作地獄になるので、いやでも危険察知能力が上がっていく。これには苦笑せざるを得ない。自分の腕を買ってくれるのはうれしいが、さすがに量が厳しい。プレイ時間が丸々料理で潰されてしまうので、逃げるのにも必死である。
だが、いまや必死になっても無駄な状態になってきている。自分が毎日ログインする時間がバレつつあるためだ。
一人の子を多数の鬼が人海戦術で探す逆転鬼ごっこが自然発生するという、完全に笑えない環境である。もちろんフレンド勧誘、ギルド勧誘だって来るが、全部断っている。受けたら本当の意味でアウトであるからして……数少ないフレンドのミリーやツヴァイからも毎回イジられてしまう。本当にどうしてこうなったの……か。
いつしか「食材店の脇にあるやや細い道はコックへの注文小道」なんて言われ方までされるようになっており、それを掲示板で見つけたときには本当に頭を抱えた。早く、早く他の料理人が出てきて注文を受けるようになって欲しいと、心の底から願うのであった。


【スキル一覧】
〈弓〉Lv11 〈蹴り〉Lv12 〈遠視〉Lv8 〈風魔術〉Lv9 〈製作の指先〉Lv15
〈料理〉Lv23 〈木工〉Lv4 〈薬剤〉Lv9 〈隠蔽〉Lv7 〈身体能力向上〉Lv14
ExP5




 6

〈料理〉の合間にこつこつとやってきた〈木工〉だったが、ようやくじっくり取り掛かれる日が来た。〈料理〉スキルLv20で覚えることが出来たアーツ《料理促進》のお陰である。
このアーツの効果は、焼く煮るといった火を通すのにかかる時間を大幅に短縮するというもの。油断するとすぐにコゲて失敗してしまうが、〈料理〉地獄でつちかった集中力を全力で無駄に発揮。注文の〈料理〉をハイスピードで仕上げられるようになったのだ。もちろん品質を維持しながら。
ある意味リアルの仕事よりはるかに集中していたと思うよ。
さて、やっと取り掛かれる〈木工〉。目標はもちろん、出来る範囲で最高の弓を作ること。次のエリアに攻撃力2の初心者用弓ではさすがに無謀だし。
材料パーツは今までこつこつと仕上げておいたため、すぐに製作に取り掛かれる。まず作るのは素材の板材から切り出して仕上げるという、最も単純な造りの弓。全然弱いが、〈木工〉スキルが低いのにいきなり複合弓コンポジットボウなんかに手を出すのはバカでしかない。
弓の形を切り出し、細かい手入れをし、滑り止めなどを付けて持ち手部分を作り、弦を張って完成。この簡単な作業ですら、用意しておいた材料を大量に無駄にしてしまった。
そしてとりあえず一つ目の弓が完成。


【初心者木工職人の弓】
木工職人になるべく訓練しているものが作った弓。モンスター相手に使うには力不足。
効果:Atk+4
製作評価:3


初心者の弓よりはマシ、ぐらいの弱々しい性能である。それでも、初めて作ったにしては上出来だろう。〈木工〉スキルが低くても、〈製作の指先〉スキルが高いために補整が効いていると見るべきか。
その後は〈木工〉スキルを上げるためにとにかく量産する。その中で一番出来のいいものをメインウェポンとして使えばいいのだが……最初のものと大して変わらないのが現実。
ふとここで、料理しているときに思い付いた、「常識に捕らわれすぎず、少しいじると上手くいく」という考えを思い出す。
あのときは焼くだけじゃなく、煮たりハーブを使ったりと、色々いじったことが結果として良かった。それは〈木工〉にも通じるのではないだろうか? 
物は試しでやるのが、この世界における製作の面白さ。
まずは弓の型を良くしなる板材から一つ、しなりがやや硬く丈夫な板材から二つとり、良くしなる板材を中心にすえて、しなりが硬い木材で左右から挟む。二つの木材の特性が支え合えば性能が上がるのでは? と考えたのである。
三つの型を重ねて、一本の弓とすべく調整する。ばらばらにならないように結合させ、更に木で作った留め具を上、中央よりやや下、下の三つに配置。持ちやすいようにバランスを考えつつ表面を削り、曲げていく。
何度も構えて感触を確かめ、持ち手部分を作り、弦を張る。
また、何度も引くことで強度、バランス、結合の強さを確認していく。もし戦闘途中で分解なんてしたら笑い話にもならない。
板材の違いで、黒っぽい左右の板に中央の白い型が目立つ弓が完成した。何本か製作した中で一番良い出来だったものがコレ。


【試作型木材結合弓】
複数の木材を一つにするという考えから生まれた弓。性能はそれなりだが、手入れが難しい。
効果:Atk+12
製作評価:5


【駆け出しの弓】が+2だったことからすると、大幅な強化になった。当分はコレを使っていくか。耐久力回復のために使用する木材が二種類必要だから、「手入れが難しい」のだろう。ただ、それを差し引いても心強い相棒であるのは間違いないな。
武器が出来ればお次は防具である。その相談のため、防具職人プレイヤーのもとへ向かった。武器防具職人のよく居るエリアへと歩を進めると、少年のような外見の女性プレイヤーがいた。
「防具販売、製作受けるよ〜」との看板もある。それなりに出来る職人か? と観察していたら、先に声を掛けられた。
「あ、いらっしゃい。料理人さんどうしたの?」
初対面でコレである。すっかり料理人という肩書きが一人歩きしている。
気を取り直して、防具を探しに来たと告げた。
「何が欲しいの? マスタリーは持ってるのかな?」
「その点を含めて相談したい。マスタリーは無いから革か布で」
マスタリーを持っていないことは素直に伝えておく。本当なら手札を見せるのはあまりよくないのだが、この際仕方が無い。合わない防具を装備するなんて、自殺行為でしかない。
「じゃあ、革鎧しかないね。魔法使い系じゃないんでしょ?」
防具屋さんからはあっさりと結論を下された。これまで同じやり取りを何回もしてきたのだろうな。
「その通りだな。〈弓〉を使うから布装備は邪魔になりかねないし……」
布系はローブが主流だ。もちろん服もあるのだが、現時点で服は装飾的な意味合いが強い。街中でなら愛用するプレイヤーは多いが、防具としては考えられない。
「もしかして、初日にがらの悪いプレイヤーに絡まれた弓使いって……」
「……自分だ。まああの日以降は出会ってないけどな」
あの言いがかりは本当に面倒だった。次やられたら問答無用でゲームマスターに通報するつもりだ。度が過ぎた悪口は十分妨害行為に当たるし、いちいちガキの相手をする理由も無いし……な。
「ともかく、それなりの革鎧一式を見積もって欲しいんだが、良いか?」
そろそろ商談に入っておこう。世間話もいいが、ここに来た目的は果たさないと。
「そうだね、じゃあこれはどうかな。作りたてだけどワーウルフのレザー製。かなり丈夫だし、重くないからマスタリー無くてもお勧め」
ワーウルフは結構先にいるモンスターのはずだな。攻略した人が換金目的で持ち込んだのを使ったって所か。今の自分が使うには上等すぎる装備だが……
「肝心の値段は? もちろん一式フルセットで」
手持ちは八万六〇〇〇グローほどある。伊達だてに料理を作りまくってきたわけではない。調味料や各種食材の仕入れである程度は減っているが、まだ最初のエリアしか入っていない自分が持つには大金過ぎるくらいだ。
「そーだね、まだこのレベルの革はあまり流通してないから、一揃いのフルセットで六万八〇〇〇グローは欲しいな、どう?」
まあ、値が張るのは当然か。それに良い防具は命を守る。ここでケチる必要は無いな。
「了解した。フルセット、言い値で買わせてもらうよ」
「りょーかい、商談成立だね、ありがと〜」
こうして武器も防具も調ととのえ、自分にもいよいよ次のエリアを目指す道すじが出来たのである。ちなみに防具の性能は、以下の通り。

【ワーウルフレザーセット】
効果:ヘッドDef+5 ボディDef+15 ズボンDef+13 
   アームDef+8 ブーツDef+6
   (フルセット装備時、Atk小上昇)


【スキル一覧】
〈弓〉Lv11 〈蹴り〉Lv12 〈遠視〉Lv8 〈風魔術〉Lv9 〈製作の指先〉Lv17
〈料理〉Lv25 〈木工〉Lv9 〈薬剤〉Lv9 〈隠蔽〉Lv7 〈身体能力向上〉Lv15
ExP5


    ◆ ◆ ◆

今自分は草原を越えて、まばらに木が生えているエリアにいる。大雑把な区別で言えば第二エリア。この先に進むと木が増えて林になり、第三エリアとなるらしい。まあ、焦っても仕方が無い。このエリアにももう人はほとんどいないから、狩りもゆっくりとできるだろう。
いつもの場所(定着してしまったのが悲しいが)に自動販売露店を配置し、ステーキ三〇〇個、肉入り野菜炒め二五〇個、擬似ハーブティー四〇〇個ほどを置いてきた。
また、ポーションなんか作る価値が無いと言っていた人に対する意趣返しに、新しいポーションも置いてきてやった。その性能はこちら。


【アンコモンヒーリングポーション(グレープ)】
効果:HPを一八%回復。渇水度も回復する。
製作評価:6


ポーションとしても飲み物としても使える一品だ。〈薬剤〉がクズなどと、いつまでのたまえるかな、クックックック……食べ物に続いて飲み物にも贅沢を覚えるが良いわ……
値段の方は原価ぎりぎりの三〇グロー。それでも市販ポーションの三倍とまあまあ高価だ。食べ物と違って消費の早いポーションだし、割高に感じるだろうが、この誘惑に勝てるかどうか試してやる……
閑話休題それはともかく
まずは〈遠視〉スキルを使ってモンスターの数や種類を確認する。Lv10を超えたあたりから格段に見やすくなったので、望遠鏡を使っている気分になるほどだ……リアルでも使いたい。
すると、ウルフ、スパイダー、ワームの三種類が居た。少なくとも【ワーウルフレザーセット】を着ていれば遅れをとる相手ではないな……頼りすぎて回避をないがしろにする気は無いが。
また三種ともそれなりに危険察知能力は高いだろう。スパイダーは毒持ちという情報もあるし、近接戦闘はある程度控えめにしたいところだ。ましてや初顔合わせの相手、戦闘能力の高さも見極めたい。つまり、〈隠蔽〉で隠れて確実に〈弓〉で不意打ちすべきだな。
〈弓〉もLv10を超えたことで《ホークショット》という射程延長アーツを獲得して、より遠距離攻撃がしやすくなった。それを最大限に生かそう。相手の動きを遠くから十分に見て、それから〈蹴り〉と〈風魔術〉といこう。
新しい相棒の試作型結合弓を手に取り、〈隠蔽〉を発動。音を立てないようにして射撃位置までたどり着き、ウルフの後頭部に狙いを定める。的としてはちょっと小さいが、狙えないほどでもない。あとは集中して……
「《ホークショット》……」
小さく囁くように宣言する。不意打ちなんだから大声を出す必要も、コンシューマーゲームの英雄達のような派手さも一切必要無い。今の自分に必要なのは、静かに相手の弱点をえぐる地味な必殺技術、それだけ。地味に、静かに、確実に仕留める。これが自分の理想だ。もちろん今後アーツを覚えていけばいやでも派手になるだろうが、今はそれを心配する時期ではない。
《ホークショット》は矢が打ち出された瞬間に僅かながらエフェクトを出したが、狙いをつけたウルフの後頭部に鋭く迫り……撃ち抜いた。
「ギャウン!?」
矢が貫通した上に残り続けることでパニックに陥るウルフの様子が、「ピンポイント・ヒット」の成功を視覚的に教えてくれる。ばたんばたんと暴れている隙を見逃す必要は無い。無慈悲に二本目、三本目の矢を放ち……四本目でその体が砕け散った。
武器の強化で増加した火力で、〈隠蔽〉によって弱点を不意打ちする戦法は、今のところ上手くかみ合っている。コレなら十分余裕を持って戦える。だがこの戦法ばかりでは〈弓〉〈隠蔽〉〈身体能力向上〉のスキルしか上がらないので、ある程度〈弓〉と〈身体能力向上〉を上げた後、〈風魔術〉と〈蹴り〉のみでの戦闘も行った。もちろん、相手はウルフを中心に。
スパイダーは毒液を吐いてくるし、ワームは芋虫だよ? その上まるまるとでかい。体液もお約束の通り紫色だし。キモチ悪いのであんまり近寄りたくはない。
それでも我慢してそいつらとも戦った。そしてその価値はあった。〈風魔術〉がLv10を超え、《ウィンドカッター》を習得。ニードルとは比べようがない程高い威力を持っていた。もちろんMPの消耗は激しいが、そこは自家製の擬似ハーブティーを戦闘の合間にちょいちょいと飲めば問題はまったく無かった。PTプレイのように絶え間なく戦うことは出来ないが、逆に言えばそれだけ回復の時間が取れる。
〈蹴り〉は〈蹴り〉でLv15を超えたときから感じがよくなった。アーツは確かに覚えないんだが、回避するにも蹴りかかるにも、弓を撃つときに踏ん張るのにも、更に歩いたり走ったりといった「足」に関わる全ての動作がスムーズに出来るようになった。おかげで回避の難易度が下がったし、回避とカウンターをより組み合わせ易くなった。突進してくるウルフやワームを、体を多少左右にずらして回避。そこには無防備な側面がこんにちは〜。遠慮なくそこに膝を入れてあげるのである。
ワームは側面に弱点があるらしく、膝蹴りを受けると隙だらけの姿を晒してごろごろとのたうち回る。そこに《ウィンドカッター》を唱えればばっさりと真っ二つである。少々グロいになってしまうのだが、そこは慣れるしかない。
それから、エリアが変わったので新種の薬草も採取出来た。今までの薬草に加えて、店売りでしか手に入らなかったハーブも交じっている。一つ一つは安くても〈料理〉で大量に使うので集めておきたい。予想以上に集まったので、頭の中でそろばんをはじいてしまったのはご愛嬌あいきょうだ。
……【窒息草】も二つほど混じっていたが……モンスターに食わせてみたいな。どうもだえるのか見も……ゲフンゲフン。
木材も確保したかったが、荷物がかなりかさばっているため今回はスルー。良い弓の材料になりそうだから後で取りにこようと、目ぼしい木は地図にチェックしておく。
そんなこんなで今日は色々と収穫があったし、矢が少なくなってきていたので撤収する。
街に着いたら、ウルフの革は防具職人に売却して、露店に戻って売り上げを確認する。何と完売していた。料理はともかくポーションまで。メモが残っていたので読んでみると……
「ジュースサイコー!」
「もっと仕入れてくれ、足りない……」
「飲みやすいから、ぜひ専属で作ってくれ!」
NPCから買えば良い、と言い切っていた連中とは思えない反応多数。「計算通り」というわけではないが、手間を掛けた分だけ金を稼げるルートがまた一つ開拓出来たとほくそ笑んだ。
……なんて思っていたのはほんの数日の話。その後、予約に次ぐ予約で需要の高さを思い知らされ、狩りどころではない製作地獄タイムが再び巡って来た。
その上、何と新システムによる攻撃が我々に襲いかかって来たのである。

【スキル一覧】
〈弓〉Lv16 〈蹴り〉Lv15 〈遠視〉Lv12 〈風魔術〉Lv11 〈製作の指先〉Lv23
〈料理〉Lv30 〈木工〉Lv9 〈薬剤〉Lv18 〈隠蔽〉Lv10 〈身体能力向上〉Lv18
ExP10
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