トップ>小説>暇人ネットゲーマー、異世界を往く 〜強すぎてチートと間違われてアカBANされた〜
22 / 59
1.謎のダンジョン

番外編:理解の及ばないモノ

しおりを挟む
その日はウイルスの影響で、家から出れない日だった。
いつものように私、綾崎 茜は、暇をもてあましていた。
家から出れないのである。当然やることなどない。

「やることないなあ。本でも読んでようかな?」

そういって本棚の漫画にてをかける。
私は、漫画やゲームなどオタクの文化を学んでいる。
何故か。原因は幼馴染の小嶋 心にある。
心は、幼い頃は秀才であった。
習い事を何個も掛け持ちし、毎日が、忙しく遊ぶこともほぼできなかった。
学校ではテストをいつも満点で、塾のテストでは何度もランクイン。
時には全国で一位になったこともあったという。
それを鼻にかけることもなくいつもどおりに過ごす。
そのたくさんの習い事も苦にすることもなくそつなくこなしそのすべてが必ず平均以上であった。
しかし、その彼は中学の頃、気がついたら面影もなくなってしまった。
ゲームや小説を読みふけり、全くといっていいほど勉強をしなくなった。
何故勉強ができるのにそれをやらなくなったのかが疑問だった。
彼に聞くといつも苦笑いで、

「やっている意味が理解できなくなった。」

と答えた。私は理解が全くできなかった。
そう伝えると、彼は少しさびしそうな顔で

「いつかわかるさ。」

と、いつも言った。
私は、それを理解したかった。
何故、あんな奇行に出たのか。
そこまで彼をひきつけるものなのかそれは......と
だから、漫画を読み始めた。
だが、私には解からなかった。
それでも漫画は面白く読み続けた。

「わからないなあ......」

そういいながら漫画を読んでいた時だった。

ーーープルルルルルルル

電話が鳴った。
私は、漫画を置き電話を取った。

「はい、もしもし綾崎です。」
『もしもし?茜ちゃん?うちの心知らない?
なんか部屋に居なくて......』
「え?居ないんですか?」
『そうなのよー。あの子も馬鹿ではないから変に外出たりはしないだろうけどねえ......』
「そうなんですか.....え?なにこれ!?」

その時だった。
私の足元に光る魔法陣が現れ、私を覆い尽くしたのは

『茜ちゃん?茜ちゃん!!!どうしたの!?』
「魔...法....陣...」

私が言い残せたのはそれだけだった。
その日私は突然この平和な世界と
さよならしたのだった。
しおりを挟む