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episode 04. 寝室

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「あ、でも彩さん。喘息の薬は持ってるの?」
「いえ。全部家に置いてます」
「じゃあ、取りに帰らないとね。朝の吸入ステロイドは欠かしちゃだめだよ」

 抱擁を解いて、仁寿が彩の顔を覗き込む。
 メガネもコンタクトもしていない彼の裸眼に、自分の顔はどう映っているのだろうと、彩もメガネ越しに仁寿の目を見つめる。

 ――んん? ちょっと待って。朝の吸入?

「と言う事は、わたし泊まるんですか?!」
「当たり前じゃないか! ヤリ逃げはなしだよ。それに僕はね、彩さんと一緒に住みたいとまで思ってるんだから」
「本当にストーカーみたいで怖いんですけど」
「うん、本当だから」

 彼の柔らかな笑顔は、本気と冗談の境界を曖昧にする。
 彩は困った顔をして、髪を耳に掛けた。彩はセックスの後、相手と寝るのが嫌で必ず帰宅する。自宅の布団に、疲れ切った体を思い切り沈めて熟睡するのが、最高に気持ち良いのだ。

「ねぇ、彩さん」

 いつもの甘えた声。彼の声や表情は、その高い知能で計算され尽くされた上で、意図的に造り出される芸術アートにしか見えない。もしかしたら、女が落ちていく過程を楽しむゲームでもしているのではないかとさえ思ってしまう。そう思わないと腑に落ちなかった。彩はいつも疑問に思っている。

 ――どうして、わたしを好きなんだろう。

「もう一度、キスしても良い?」
「ほっぺたに、だったら良いですよ」
「何それ。ゾクゾクするんだけど」
「ゾクゾク?」

「彩さん。好きだよ」

 魔法の言葉みたいな甘い言葉を乗せて、彩が許した頬に……ではなく、唇同士が重なる。二回目のキスは、絶妙なしなやかさで唇を押し付けて、じっくりと彩を確かめるようなキスだ。性衝動を掻き立てるような生々しさや荒々しさはない。
 なぜか仁寿の唇は、彩の想像を遥かに超えて気持ちが良かった。そう感じた時、彩はふと思った。

 ――ああ、これが「好きな人」にするキスなんだ……。

 最後に下唇に吸い付いて、仁寿の唇が離れた。その瞳には真剣な光が宿っている。四つも年下でその上童顔の、突然男の顔になる。その顔に、彩は一瞬ドキッとした。

「じゃ、彩さんは必要なものを取りに行っておいでよ。その間に、僕は夕食の買い物をして来る。彩さんに僕の手料理を食べさせてあげるね」
「わたし、戻らないかも知れませんよ」
「うーん。それはさすがの僕も傷付くなぁ。けど、それはそれで仕方ない。僕は彩さんのために作った手料理を一人で寂しく食べて、彩さんと入るはずだったお風呂に一人で入って、そのまま彩さんと寝るはずだったベッドに……」
「分かった、分かった。分かりましたっ!」

 ――って、どれだけ企画プラン練ってるのよ!

「はい、これ。ここの鍵。じゃ、気を付けて行ってらっしゃい」

 笑顔の仁寿から鍵を受け取って、彩は一人でマンションを出て自宅へ向かった。鍵を渡されたら戻らない訳にはいかない。まんまと仁寿の罠に掛かってしまった。
 一度、マンション前の道路に立ち止る。よく見渡すと、アパートまで歩いて行けるくらい近い場所だと気付いた。彩は小走りで通りを渡って路地を曲がる。
 アーケードの商店街を十分ほど歩くと、彩のアパートが見えて来た。すっかり日が暮れた街路には、街灯が灯っている。子供を乗せた自転車が彩を追い越した。

 ――子供か。可愛いなぁ。大変なんだろうけど。

 ヘルメットを被って、母親の後ろで陽気に歌っている子供が可愛らしくて、彩はついつい笑ってしまった。三、四歳くらいのその男の子は、自分の歌声に「よくできましたー!」と拍手喝采しながら角を折れて行った。

 ――あ、忘れてた。明日は検査の日だ。診察券と予約票も持って行かないと。

 彩は部屋に入って薬と着替えと化粧道具をバッグに詰めた。それから財布の中に診察券と保険証が入っていることを確認する。それから壁に掛かったコルクボードから、押しピンを抜いて検査の予約票を外した。

 4/8(金) 14:45 CT(骨盤腔)

 明日の日時で間違いない。彩はその予約票を、財布やスマートフォンを入れていつも持ち歩いているトートバッグの内ポケットに挟んだ。
 それから部屋を出て鍵を掛けて、また商店街を抜けて彼が待つマンションへと向かった。

 彩が仁寿の部屋に戻ると、仁寿はキッチンで黙々と調理に勤しんでいた。腕まくりをして、落し蓋を持ち上げるその姿に、彩はぎょっとする。

「ただいま、です」
「お帰りなさい。ちゃんと戻って来てくれたんだね。彩さんはゆっくりしてて。もうすぐ出来るよ」
「あの、荷物、どこに置いたら良いですか?」
「そっか。ちょっと待ってね」

 リビングを出て、案内されたのは寝室ベッドルームだった。
 床には絨毯が敷かれ、ベッドと黒いアップライトピアノが置かれている。
彩は仁寿がピアノを弾く姿を想像した。クラシックを弾くのだろうか。ジャズだったら最高だと思ったところで、想像をかき消すように首を横に振る。

「クローゼット好きに使っても良いよ。ここね、防音なんだ。だから安心してね」
「なっ、どう言う意味ですか、それ」
「そのピアノを弾いても大丈夫だよ、って意味。いやらしいなぁ、彩さんは」

 仁寿は彩を冷かして、笑いながらキッチンへ戻って行った。一人残された寝室で彩は荷物を片付ける。
 クローゼットを開けると、スーツが数着と冬用のコートが二着、さっき仁寿が来ていたスプリングコートが掛けられていた。他の衣類は全て引出しの中に収納してあるのだろう。
 彩はすっきりと整理されたクローゼットに、バッグから取り出した衣類と化粧道具を入れたポーチを並べた。そして、クローゼットを閉めて部屋の隅にトートバッグを置き、消灯してリビングに戻った。

「うーん! 美味しいっ!」

 彩は思わず、大きな声で口の中の料理を称賛した。
 仁寿が作ったのは、ローストビーフと煮魚と温野菜のサラダだった。どれも薄味であっさりとしていて、とても美味しい。それに、色取りが鮮やかで見た目にも食欲をそそる。

「彩さん。僕と結婚したら、いつでも食べれるよ」
「それ、普通は女性が男性に言うセリフじゃないですか?それに、先生って本当に強引ですよね。いつもびっくりしちゃいます」
「男が言ったっていいじゃない。それから、僕の中では彩さんを想い続けてもう六年経ってるから、気持ちが溢れ過ぎちゃって、そろそろ結婚かなって感じなんだ」
「そこまで好きでいて下さって、ありがとうございます。けど先生、わたしはダメ。遊ぶには良いかもしれないけど、結婚相手にはならないです」
「何で? 僕は彩さん以外を考えられないけど」

 そんなに僕を拒絶しなくても、とつぶやく仁寿を笑いながら、彩は料理を口に運ぶ。
 彩の言葉を気にしつつも、美味しいと繰り返し満悦して咀嚼する彼女を見て、仁寿はとても幸せな気分に浸っていた。

 二人は他愛もない会話を楽しんだ。まるでとても親密な、恋人同士のように。
 途中で少しだけ仕事の愚痴も混ざったけれど、仁寿の話は知識が深くて飽きなかったし、彩の話も話題が多岐に渡っていてとても面白かった。

 時刻が午後八時四十分を過ぎて、二人はキッチンに並んで食器を片付けた。仁寿はおおらかに見えて、実は几帳面な性格のようで、洗った食器を乾燥機に並べる順番にこだわる。彩はそれに少しうんざりしながら、食器を乾燥機に入れた。

「彩さん。お風呂どうぞ。僕は洗濯物を片付けるから」
「先生って何でもこなすんですね。ほんと、皆が噂してる通りの高性能ハイスペック
「やらなきゃ生きていけないからね。お風呂、お湯も溜めといたから、ゆっくり入って来てね」

 彩は、寝室に置いた荷物から服を取って洗面所へ向かう。洗面台にも必要最低限の物しか置かれていない。彩は服を脱いで浴室へ入る。湯船に張られた湯から立ち広がった湯気で、浴室は曇っていた。

 仁寿はリビングと続きの部屋で、干していた洗濯物をたたんだ。独り暮らしの三日分をたたむのに、そんなに時間はかからない。たたみ終わると、仁寿はその服をしまうために寝室へ入って照明をつけた。
 ふと、部屋の隅のトートバッグが目に付いた。その横に紙が落ちている。

 ――何だろう。彩さんのかな。

 持っていた衣類を絨毯の上に置いて、仁寿は紙を拾う。A4サイズの紙が二枚重なって半分に折られている。それを広げてみると、上になっている紙には「4/8(金) 14:45 CT(骨盤腔)」と書かれていた。

 ――明日? 検査の予約?

 次に、下に重なった二枚目を読む。

 Iro Hirosaki
 Mucinous cystic tumor of borderline malignancy.

 ――これって卵巣の……。診断が付いてるって事は、もう手術したって事?

 廊下を挟んで向かい側の浴室から音がする。
 仁寿は紙を元通りに折り曲げて、トートバッグの横に戻した。そして、服をクローゼットになおす。下の方に、彩の荷物がきれいに並べられている。

「待って。僕はさっき、酷く彩さんを傷付けたんじゃないか?」

 仁寿は手で口元を抑えた。
 結婚相手にはならないと彼女は言った。それは、てっきり自分を拒絶しての事だと思っていた。
 だが、もしかすると病気の事を憂いて言ったのではないか。

 ――だとしたら、冗談めかして結婚なんて口にした僕は、とんでもない馬鹿だ。

 仁寿がクローゼットを閉めた時、洗面所のドアが開いて彩が出て来た。彩はリビングの方へ歩いて行く。仁寿は暫く、そこを動けなかった。

「……先生?」

 脱いだ服を抱きしめてリビングに戻ると、そこに仁寿の姿がない。
 キッチンを覗いてみる。すると、廊下の方からドアの閉まる音が聞こえて来て、今からお風呂に入るのかと、彩は持っていた服を床に置いてソファーに座った。
 物が少ない上に、きっちりと整理されたこの部屋は、一人でいると心細くなる。
 妙な緊張が彩に忍び寄った。

 彩はいわゆる、男好きではない。普段は男に媚びる事もなく積極的に愛想を振りまく事もない。
 社会生活を営む上で、必要な時に必要な笑顔を作る。そこに男女の差別はなく、極めて淡々としているのが彩だった。

 大半を女性が占める職場にいて、仕事を円滑にこなす上でこれは非常に大事だ。これを徹底してこそ、敵を作らず信頼を得てうまく立ち回れるのである。

 当然、仁寿の気持ちを知ってからも、彩は職場で彼を特別扱いしなかった。
 気を遣う素振りなど見せないし、避けもしない。あくまで、他と平等に接する。まるで何事もないかのように。そのうちに、諦めてくれると思っていた。
 大抵の男なら、面白くないと面倒臭がって諦めそうなものだが、仁寿はますます勢いを増して迫って来る。彩は、そんな彼を特殊だと思っていた。

 背筋を伸ばして、大きく伸びをする。そのまま凝った肩を回すと、ゴリゴリと小さな音を立てて軋んだ。相当な仕事の負荷が、体に蓄積されている。
 そこへ、仁寿がタオルで髪を拭きながら戻って来た。

「お待たせ。じゃ、彩さん。ベッドに行こうか」
「まさか、このまま素面しらふで? ちょっと真面目過ぎませんか?」
「うん。あれは酔った上での、なんて逃げられたら嫌だから。さ、早く行くよ」

 一杯やろうなんて悠長に構えていた彩を置いて、仁寿は照明を消してさっさとリビングを出て行ってしまった。彩は急いで床に置いた服を持って、彼の後をついて行く。途中で仁寿は洗面所に寄って、タオルを洗濯機に投げ入れた。

「彩さんの服も洗ったら?」
「いえ、結構です」

 ――下着とか、諸々の事情があるんです、女子には!

「恥ずかしがらなくても良いのに。可愛いなぁ、彩さんは」
「はい?」

 心を読まれたのかと、彩は指でメガネを上げながら動揺した。
 そんな彩を尻目に、仁寿は鼻歌を歌いながら、慣れた手つきで洗濯機のふたを閉めてスイッチを押す。廊下からその背中を見ながら、彼みたいに楽しそうに生きていけたら素晴らしいと、彩は心からそう思った。

 寝室に入ると、仁寿は間接照明をけてベッドの上に座った。温かな光が寝室を優しく照らしている。
服をバッグの中にしまって、彩もベッドに上がった。そして、メガネを外して邪魔にならない所に置く。すると、すぐに押し倒された。

「明日、検査なんでしょ? このまましても大丈夫なの?」
「何で知ってるんですか?」
「そこに落ちてた、予約票が」

 しまった、と彩が舌を出す。仁寿はじっと彩を見下ろして返事を待っている。
 彩を見つめる彼の目は真剣だ。しかし残念な事に、メガネのない彩には仁寿の眼差しや表情が一切分からない。ぼやけた輪郭を見ながら一呼吸おいて彩が小さく頷くと、仁寿は服を脱いだ。

 首に仁寿の顔が近付く。その半乾きの髪から、洗い立ての爽やかな香りが漂った。自分からも同じ匂いがして、彩は少しだけ可笑しくなった。

「好きだよ」

 耳元で、魔法の言葉が囁かれる。
 耳を甘噛みされながら、彩はその囁きに戸惑う。いつも強引で遠慮がない。それは彼が自分を好きだからだ。それを分かっていて、今、彩は適当に見つけた男と同じように、彼を利用している。
 不眠から抜け出すために。
 普通の女なら胸をときめかせるその魔法の言葉は、彩から罪悪感しか引き出さない。

 セックスをして朝まで眠りたい。彩にあるのは、ただそれだけだ。

「……んっ」

 三回目のキスは、性衝動を掻き立てる様な、男の荒々しいものだった。
 何度も強く吸い付きながら、角度を変えて徐々に濃厚になっていく。彩の柔らかな唇が仁寿の口の中で形を変え、滑り込んで来た舌に口の中を隈なく舐められる。
 彩がそれに応えると、二人の舌が妖しく絡み合った。
 その貪るような激しさに衝動を受けて、体が熱を帯びるまでに時間は掛からなかった。

 唇が離れて服を脱がされる。体を隠す物全てが、滞りなく取り除かれた。
 白い壁紙に投射された淡い橙色オレンジの光に、彩の体が浮かぶ。形の良い膨ふくよかな胸にくびれた腰、閉じた太腿まで露わになった。いつも服に隠されているその体の曲線は、仁寿の想像を遥かに超えてとてもしなやかだった。

 仁寿は目の前の美しい体に手を伸ばして、優しく乳房を押す。それから丹念に揉みしだいた。緩急をつけた動きに、容易に形を変えるその柔らかく弾む感触を、仁寿は暫く楽しんだ。

「……んふっ」

 しっとりした片方の胸に仁寿が吸い付いた。
 色付いて硬くなった胸の頂を、円を描くように舐められて舌先で弾かれる。そして、きつく吸われて痺れるような気持ち良さが彩の体を走り、熱を孕んだ吐息が口から洩れる。

 しかし、彩は、それから二度と声を出さなかった。

 胸を愛撫していた手が腰をなでて秘所に辿り着き、小刻みに入り口を押されて彩は身をよじる。彩のそこはもう、すでにしっとりと潤っていた。
 男の中指が、愛液を絡めながら中に入って来る。指の腹で優しく膣壁を刺激されて、彩は快感に顔をしかめて腰を浮かせた。
 仁寿は、薬指を加えて、執拗に、もどかしさを残しながら敏感な所を正確に攻め続ける。
 彩が指を噛んで声をこらえると、さらに奥を刺激されて、彩は体をしならせて愛液を散らしながら達してしまった。

 大きく繰り返す呼吸に、彩の乳房が上下する。その中心に、愛液にまみれた指を押し付けられて、彩の体が小さく痙攣した。

「彩さん、好きだよ。本当に、好きで好きでたまらない」

 とろんとした彩の目を見つめながら、仁寿が彩を貫く。
 達したばかりの彩の体は、震えながらすんなりと男を奥まで導いた。仁寿は彩に口付けて体を起こすと、腰を引いて強く打ち付けた。彩の眉根が寄って、男を虜にする女の顔が浮かぶ。
 時折、浅い挿入でじらされながら、彩は何度も小さな波に飲まれた。そして、深く奥を突かれて、仁寿が吐精するより先に意識が飛んでしまった。

 暫くして意識が現実に戻ると、どうやら全ては終わった様で、隣で仁寿が彩の顔を見つめていた。
 彩は体を仁寿の方に向けて、表情が見える距離に近づく。優しい顔がはっきりと見えて、彩は理由なくほっとした。

「もう観念して、僕の彼女になってよ。彩さんの事をもっと知って、愛のあるセックスがしたい」
「愛のあるって……。する事、一緒ですよね?」
「ほんと、彩さんは困った人だなぁ。とりあえず、これだけ好きだって言う男もいないだろうから、付き合ってみたら? そのうち僕を好きになるかも知れないし、そしたら違いが分かるんじゃない?」

「う」
「う?」

 本当に強引で遠慮がない。
 仁寿の寛大さにはとても敵わないと、彩は彼の言葉に従って観念することにした。
 彩は首を小さく縦に振る。小さな笑い声と共に仁寿が彩を抱き寄せて、二人の裸体が密着した。

「ありがとう、彩さん」
「それ、何の感謝ですか?」
「僕が彩さんをもっと笑顔にするよ」

 彩は思いがけず、自分の鼓動が高鳴っていることに気付く。こうやって、セックスの後に男の腕の中にいるのはどれくらい振りだろうか。やけに仁寿の体温が気持ち良い。

「寝れそう? ほら、不眠の薬だって言ってたじゃない」
「全然寝れません」
「え? それ、僕が下手くそだったって事?」

 彩は吹き出してしまった。嘘です、と彩がつぶやくと強く抱きしめられた。

「わたし、先生が苦手です」
「うん、知ってる」

「わたし、きっと良い彼女にはなれませんよ」
「充分だよ。その、敬語と先生って呼ぶのをやめてくれたらね」
「まぁ、努力してみます」
「期待してる」

「おやすみ」
「おやすみなさい」

 目を閉じると、彩は難なくすぐに眠りに落ちた。
 腕の中から規則正しい寝息が聞こえると、仁寿は腕を抜いて彩の頭を枕に乗せた。そして、明りを消して彩に体を寄せて眠った。
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