関谷俊博 （著者名：せきやとしひろ）
著書「台風ヤンマ」（新風舎刊）
著書「チョコレート虫の飼い方」（国土社刊「ぼうしにのる魔女」所収）
父さんと母さんが離婚したのが、三年前。なぜ別れたのかぼくは聞いたことがない。大人には大人の事情があるんだろう。ぼくは口をはさまないようにしている。
文字数 5,501
最終更新日 2018.10.13
登録日 2018.10.08
ここで僕が弁明を試みたいのは、例の「ニヤニヤ笑い」についてである。「不思議の国のアリス」によれば、僕はアリスに、帽子屋と三月ウサギの行方を教えた後で「ニヤニヤ笑い」を残して消えたことになっている。
文字数 5,452
最終更新日 2018.10.07
登録日 2018.10.07
「いちばん あやしいのは…」
「あやしいのは？」
「ズバリ ちびりゅうさんですね」
「が がお！」
文字数 2,245
最終更新日 2018.06.02
登録日 2018.06.02
「おはよう。ちびりゅう」
ともくんは いつも となりで ねている ちびりゅうに あさの あいさつを しました。
ところが いつもなら 「がお」と こたえるはずの ちびりゅうの へんじが ありません。
文字数 4,318
最終更新日 2018.05.27
登録日 2018.05.26
高杉さんにかけられた嫌疑は「強制わいせつ罪」というものだった。「高杉さんに乱暴された」と理沙が訴えたのだ。
高杉さんと理沙が、外で会ったのは事実だ。はためには確かに恋人どうしにみえたことだろう。だけどそれも、二度か三度のことだ。僕にはわかる。自分の手に入らないなら、いっそのこと壊してしまおう。そう理沙は考えたのだ。
証拠不十分で起訴はされなかったが、マスコミは「堕ちた天才画家」として騒ぎたてた。そして高杉さんは画壇から追放された。
文字数 14,259
最終更新日 2018.05.25
登録日 2018.05.20
ある はるの はれた ひ。
ちびりゅうは ぷらぷら おさんぽに でかけました。
はれた ひは きぶんも ウキウキ きもちが いい。
ぽっぽっぽっぽっ。
おもわず くちから ひが もれてしまいます。
文字数 1,185
最終更新日 2018.05.18
登録日 2018.05.18
なだらかな坂をおりていくと、潮の香りに包まれた駅がある。カモメたちが群れ飛び、甘い鳴き声が心に染みる、その駅の名は「海の駅」。
文字数 7,571
最終更新日 2018.05.11
登録日 2018.05.11
こんかいは サブキャラの かまいたちくんが しゅじんこうです。
文字数 2,829
最終更新日 2018.03.28
登録日 2018.03.28
柊は人形みたいな子だった。
喋らない。表情がない。感情を出さない。こういう子を無口系というらしいが、柊のそれは徹底したもので、笑顔はおろか頬をピクリと動かすのさえ見たことがない。そんな柊とペアを組むことになったのだから、僕は困惑した。
文字数 8,940
最終更新日 2018.03.09
登録日 2018.03.07
ぼくは寂しかった。栞も寂しかった。だけど、寂しさを持ち寄ると、ほんの少しだけ心が温かくなるみたいだ。
文字数 3,718
最終更新日 2018.03.05
登録日 2018.03.05
「うごく！ だましえ」シリーズの最終回です。
「ちびりゅう」が終わる訳ではありませんので、念のため。
入り口は、いつものフリースペースです。
文字数 64
最終更新日 2018.01.20
登録日 2018.01.20
