色錠学院は幼稚部から大学院まであるマンモス校として全国でも有名であり、黒ラインのセラーカラーがついた白のブレザーを着ることは学生の間では一種のステータスになっている。
もっとも、大学部・大学院にはそう言った制服はなく、卒業式の時に羽織るマントがその様式となっている。
学科ごとにリボンの色がわけられており、総合進学科は黒のリボンをつけることが伝統となっている。
そんな学院に入学した黒崎陽菜、進学した黒縄月菜は実は双子同士。
彼女たちが織り成す恋と友情と愛情の物語。
※会話文多め
※誤字脱字報告を切実に希望します。
文字数 118,127
最終更新日 2018.07.31
登録日 2018.07.20
私は死んだ。それは間違いない。首を落とされた瞬間の感覚が、今も思い出されるのだから、私は確実に斬首された。
それなのに私は今こうして生きている。それも幼い姿になって、ちゃんと生きている。けれど、幼い私に何が出来るのだろうか?
この腐りきった国に何が出来るというのだろうか?
不満の高まった民衆による革命で、斬首される運命をどうやったら避けることが出来るのだろうか?
私は必死に考えた。腐った国の腐った王族の、そんな両親を持つ娘として何が出来るのかを、足りない脳みそで必死に考えた。
でもわからなかった。
だから私は、逃げることにしたの。幸い私には王族なだけあって魔法の才能と魔法力は人一倍あるから、生きていくことはできるだろう。
でも、私はまだ6歳だから、普通の生活は送れない。隠れて過ごすことになることになるだろう。
だって、この国の王族の特徴である白銀の髪と銀色の眼が、私が王族だということを示しているから、隠れなければいけない。
どこにかくれる?
そう、ダンジョンに隠れるしかない。この国は多くのダンジョンが存在するけれど、この王都に一番近いダンジョンに隠れよう。
空間魔法の魔法は知っている。攻撃魔法も知っている。回復魔法も知っている。生活魔法も少しは勉強した。剣術も多少は知っている、国外の冒険者が城に来たときに少しだけ教えてくれた。
子供用の防具はないけど、魔法のローブや装備品は国の宝物庫にあるから持っていけばいい。だって、私は子供だしこの腐った王族の王女だから、出入りは自由だ。
使えそうなものは持って行こう。食料はどうしたらいい?食糧庫から持ち出せばいい。調理は出来なけど、図書室から本を持ち出せばきっと何とかなる。
魔法力に比例する空間魔法の容量は、今の私でもきっと家一軒分ぐらいなら収納できる。
大丈夫私は生きていける。今度こそ斬首刑なんて最期を回避できる。
だからまず……。私は盗人の称号を手に入れる。
※誤字脱字のご指摘お待ちしております。
文字数 87,939
最終更新日 2018.06.29
登録日 2018.05.08
私は一度死んだ記憶がある。そう、自分で喉に短剣を突きつけて自害した。けれど今、私はお母様がなくなった時の幼い姿になって生きている。
時間が巻き戻った。そして私は記憶を保持している。
もうあんな未来は迎えたくない。だから私は未来を変える。
婚約についてはもう決まってしまっているから変えることが出来ない。でも、お母様が決めたのは婚約までなのだから、婚約破棄をすればいい。
どうやったら婚約破棄に持っていけるのか、そう考えて辿り着いた答えが、私が悪役令嬢になって、婚約者が好きになる令嬢をいじめるということだった。
これは私、セラフィーナが未来を掴み取る物語です。
※いじめ表現があります。
※誤字脱字のご指摘お待ちしております。
※既存投稿小説「当て馬の当て馬ってあんまりですわ」と設定が被る部分がありますが、途中経過や落ちが全く別物になってますのでご安心ください。
文字数 92,114
最終更新日 2018.04.20
登録日 2018.04.11
太陽のない都市、常夜吉原。国の定めた悪の巣窟であり、一つを除いてすべてが許される場所。そのたった一つは、悪を常夜吉原の外に持ち出すということ。
ネットワークすら外と遮断された場所。そこを取り仕切るのは|夜吉原管理機構《ゲームルール》というセキュリティと、|処刑人《アナログ》の二つの監視システム。
悪を持ち出すことはできないが、お金を持ち出すことはできるため、今日も悪人が常夜吉原にやって来る。
そんな悪人たちが繰り広げる物語を、物見遊山し時にかき混ぜるのはこの常夜吉原随一の有名令嬢、花美良《かみら》。妖しく美しい彼女がは、今日も悪を遂行する。
善人がなぜか混ざったらしい学院で、今日も喜劇が繰り広げられている。
※いじめ・虐待表現がございますのでご注意ください。
※誤字脱字のご指摘お待ちしております。
文字数 21,937
最終更新日 2018.04.11
登録日 2018.04.08
流れる金色の髪、思わず触れてしまいそうになる艶めいた肌、美しく妖艶な顔(かんばせ)を引き立てる目じりのほくろと潤った薄紅色の唇、大きな二重は長いまつ毛に縁どられ、瞬きするたびにバサリと音がしそうな気さえする。
面立ちだけではなく、豊満な胸と思わず触れたくなる丸みを帯びた尻、そしてそれと対比するかのように細くしまった腰つき。
すらりと伸びる形の良い長い脚が長いスカートに隠されるのが惜しまれる。
そんな彼女の周囲には多くの者が傅き世話を焼く。そんな中、彼女の気を引くためかまたは悪意の為か多くの報告が寄せられる。
時に自分で報告しながらも、彼女はどうなるのか?
※見切り発車です。
※誤字は不治の病です。
※メインキャラクターは受け身ですが嫌なことは受け付けません。
※ヒーロー・ヒロインはある意味被害者。
文字数 18,755
最終更新日 2018.03.18
登録日 2017.11.28
きつい目つきに厚化粧、高圧的で田舎から出てきた元気で明るい人を引き付ける才能のあるヒロインをいじめる悪役令嬢!
………って、誰のことですか?
ここにいるのは儚げ系美少女ハイパーですよ?
12公爵家の一つの娘で王子の婚約者様ですよ?
「ひれ伏せ愚民ども」なんていう気はありませんが、ヒロインにおびえて過ごすつもりもないんですよ。
喧嘩なら買いますので、かかってらっしゃいヒロイン様?
この物語は前世の「今の世界に酷似した小説」の知識のみを思い出した令嬢と、
前世の記憶+この世界が「やりこんだゲームの世界」というのを思い出したヒロインによる
ファンタジーガチンコ女の闘い(ポロリもあるよ☆)!
魔法と魔物と精霊と神もでてきちゃえ、レッツ異能バトル(ボロリもあるよ☆)
があったりなかったりする小説になるかもしれません。
悪役令嬢だの婚約破棄だのワードは出てきますが、鼻紙程度の重さしかないです。
※よくある話し。
※誤字脱字多数。
※会話シーン多め、場面説明少ない
※設定は、生えてくるもの。 設定は!生えて!来るもの!(大切なので(ry
文字数 167,922
最終更新日 2018.02.12
登録日 2017.08.24
この世界に産まれる女性の数は少なく、長く生きることがない。それは貴き血が濃くなるにつれ顕著で、上位貴族では女児が産まれると家の奥深くに隠すように大切に育てることが多い。
なぜこうなってしまったのかは誰も覚えていない。ただ昔からそうなのだと、倣うようにそうしている。
上位貴族の女児は家から出されれることなく、男が希い情を求めて通うのが常識となっており、王族など特例を除いては男の通い婚や婿養子となることが多く、異父兄弟や異母兄弟も当たり前のように存在した。
誰が誰の子供なのか、それは母親だけが知っている。否、母親ですら知らないのかもしれない。けれども子供は確かに母親から生まれた子、女児が続けばその血筋は正統なものとされ、求められる。
我が家にも女児をと希われる。
とある島国の王族の血も流れる公爵家にそれはそれは美しい女児が誕生した。産まれて間もないというのに多くの人を魅了するその子供はすぐさま同じ年に生まれた王子の婚約者となり、契約が結ばれた。
その命ある限り、紡ぐ泉のある限り、この契約はその身に宿る。
だからその後、まだ幼い姫君が攫われてもその契約は消えることなく続き、それゆえに姫君は生きているのだと、まだ無事なのだと王家の人間は捜索を続ける。
残酷な描写あり/異世界/主人公は正しく悪女/執着/溺愛/近親相姦/ヒロインは負けた/男を誘う女
文字数 28,149
最終更新日 2017.07.06
登録日 2017.06.29