賽柘キヨ

賽柘キヨ

旧名賽柘雪。何年か前まで、同名や「藤咲リネ」を名乗り、他の投稿サイトで活動していました。「天草遊羽」の名前でひっそりと二次創作活動していたこともあります。趣味はゲームです。
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学校一の美形とも言われ、何があっても表情を変えないと噂の『冷酷王子』こと神野恭哉。 彼はその日、屋上へと続く階段を登る少女の姿を見掛けて、足を止めた。 彼女がいつも屋上で授業をサボっていることは知っていたけれど、何故だろうか、その日はいつもと様子が違うように感じた。 そう気付けるほど、「彼」はずっと、「彼女」を見ていた。 ふと、嫌な予感がして。どうしても気になって。 思わず、彼女の後を追った。 前向きで明るく、隣のクラスのムードメーカー的存在と評判の藤形結衣。 皆から好かれている筈の彼女が何故「自殺」を考えたのか、その理由を知りたかった。 彼女はきっと忘れてしまったのだろう、幼い頃に交わした約束を守る時が来たのだと思った。 ああ、けれど。そんなのはきっと建前で、本当はずっと前から、その隣に立ちたかったのかもしれない。 …なあ、結衣。 俺のこと知りたいって言ったけど、俺が抱えてる想いを全部知ったら、多分、お前引くと思う。 それでも知りたいって言うなら、聞かせてやるよ。 俺が、いつからお前のことを好きで、どんな想いで、「あの一ヶ月」を過ごしていたか。
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私立明星学院を舞台に広げられる「彼」と「彼女」と「一ヶ月」シリーズ第一弾。 今回の「彼女」は、明星学院から少し離れた花月女学園に通う少女、早川千陽。 親の転勤が決まり、一か月後には日本を離れることになった。 渡仏後は、共学の高校に通うことになる。 それまで女子校で暮らしてきた彼女にとって、異性とうまくコミュニケーションを取れるかどうかが不安だった。 その悩みを明星学院に通う友人に相談すると、「ある提案」をされる。 その提案を受けた結果、「彼」に出会うのだった。
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ある日、谷原四兄弟に向かって養母が告げたのは、結婚の報告。…突然ですが、家族が増えることになりました。 両親を事故で亡くし、バラバラになると思っていた俺達を引き取ってくれたのは、父の歳の離れた妹の美鶴さんだった。 「ねえ、私と一緒に暮らしましょう?」 今も時々思い出す、あの日の記憶。 涙を流しながら、それでも、必死に笑おうとしていた、あの時の美鶴さんの表情を、その言葉を、俺はきっと、この先もずっと忘れることはないだろう。 それから今までずっと女手一つで育ててくれた美鶴さんには、感謝している。 どうしたらこの恩を返せるのか、ずっと考えてるけど、きっと一生を掛けても返すことは出来ないだろう。 美鶴さんが幸せになれるなら、何だってしてあげたいと思ってる。 思ってるけど、…ちょっと、それはどうかと思うんだ。 …天国にいる父さん、母さん、…っていうか父さん、見てますか。 あなたの妹が、子持ちの男と結婚するそうです。 正直、美鶴さんに恋人が居たことさえ驚きなのに、突然結婚だなんて。 しかも相手は三人の子持ち。 美鶴さんは幸せそうだから喜ぶべきなんだろうけど、正直複雑過ぎる…。 一歳下の妹は、呑気にも前から欲しかった妹が出来ることを喜んでいるし、 歳の離れた弟二人は何も考えてない…と言うか、多分解ってない。 父さん、母さん、俺にどうしろって言うんだ…。
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「少女」と「シロ」のショートショートシリーズ。気紛れ更新です。
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 明るく、前向きでクラスのムードメーカー的存在と評判の藤形結衣。  彼女はその日、屋上のフェンスを越えて、飛び降りようとしていた。 「さよなら、」  平凡な人生に別れを告げる為に。  そっと、フェンスから手を離した時、 「やめとけよ、飛び降り自殺なんて」  低い声で、彼女を止めたのは。  学校一の美形で、何があっても表情を変えないと噂の『冷酷王子』こと神野恭哉。  顔は良いけど無口で無表情、とても冷たい人だと言われていた彼は。  柔らかく微笑んで、甘い声で囁き、優しく彼女の頬を撫でる。 「一ヶ月でいい。消そうと思っているお前の時間、俺に預けろよ」  強引な彼が引き下がってくれるとは思えず、彼女は仕方なく、その提案を受け入れた。  これは、『冷酷王子』と呼ばれながら、『彼女』には甘く優しく割とおしゃべりな学校一美形な彼と、  友人に囲まれている時は『自分』を装い明るく振る舞う、『彼』の前ではとても淡白な彼女の、  一ヶ月だけの物語。 「…一ヶ月経ったら、私に関わらないって、誓ってくれる?」  一ヶ月経ったら、今度こそさよなら―――…
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文字数 166,589 最終更新日 2018.03.05 登録日 2017.11.16
   50年に一度の周期で、世界樹ウェルマ・フェルアには蕾が芽吹く。  一年に一度、冬の季節に行われる『聖祭』は、世界樹が蕾に包まれる年のみ、『聖花祭』へと名を変えて、およそ1ヶ月掛けて大々的に行われる。  『聖祭』では、巫女の一族が豊穣の願いを込めて舞う。  それに加え、『聖花祭』では、「花」と呼ばれる「神子」が、世界樹への祈りを込めて舞う。  すると芽吹いた蕾が開き、世界樹の花が満開となる。  『聖花祭』で舞う「花」は、生まれると、その身の安全の為に出生を隠され、リオノールの古城へと預けられる。  そして巫女一族の手によって、「神子」として育てられる。  これは、外の世界を知らずに育った「花」が舞うまでの物語。  今はもう、遠い場所にいる、アナタへ。  沢山の「想い」をありがとう。  アナタに愛されて、私は幸せでした。  あの時、笑顔でお別れを出来なかった事だけが、心残りです。  どうか、この「祈り」が、アナタに届きますように。
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※ファンタジー長編「リオノール喫茶へようこそ!」と同じ舞台で広げられるファンタジー要素ありの恋愛短編集です。  ルドシュ・リーア王国。世界樹から溢れる力により、他の国に比べて魔法文化が栄えている。世界屈指のリオノール魔法学校や、随一の魔力を持った王家が統べるルドシュール城、そして世界樹「ウェルマ・フェルア」は有名な観光地として名が挙げられる。  さて、世界各国から魔法学問の履修を志す者が訪れるこの国も、全てが魔法尽くしと言う訳ではない。  ルドシュール王9世によって定められた法律により、国民達には労働の義務が与えられているからだ。  詳しく言うと、錬金術師の職業免許証を持つ者以外、全てを魔法に頼って作り出すことは禁止されている。国民は自分の手で料理を作り、それを食し、自分の手で物を作り、それを使っている。  その為ルドシュ・リーア王国には様々な職人がいる。ガラス細工師、人形師、銀細工師……。  彼等がアトリエを構えるのは、リオノール城下町三番街。通称リオノール工房。  職人通りと呼ばれるその街は、いつも様々な人で賑わっている。これは、そんな工房に関わる人々の物語である。
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いらっしゃいませ、お客様 「セカイ」の入口へようこそ 私がご案内するのはこちらの「恋色」の扉 アナタは、どんなお話がお好みですか? 幼馴染みの恋、教師と生徒の恋、身分違いの恋、歳の差の恋、或いは…上司とのオフィスラブ? 許されない恋や叶わない恋は如何ですか? この先には、アナタの興味があるお話があるかもしれないし…、もしかしたら無いかもしれません それでもよろしければ、ご案内いたしましょう さあ、お手をどうぞ、お客様
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父から虐待を受けて育った少女は、「カミサマ」の手によって異世界へと誘われる。果たして少女に、「救い」はあるのだろうか。
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こんな時間にお客様かな? いらっしゃいませ、「セカイ」の入口へようこそ 「恋色」の扉の先を案内する彼女と、 「無色」の扉の鍵を開ける彼には、 もう会えたかな? 良ければ、もうひとつの扉を紹介しよう これは「詩色」の扉 詩…と言うよりは…、そうだね、 物語にはならない、「語り」ばかりが溢れているセカイ さあ、扉に手を掛けて、 その耳に届く歌声が誰のものか、 さあ、扉を押し開けて、 その目に映る景色が何なのか、 確かめてみるといい
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これは、世界樹の精霊と歌姫の、許されない恋の物語。 ※「平凡な人生に、さよならを。」より、鳳高校学校祭2‐3、2‐4合同企画、ミュージカルの小説版です。 補足的な意味合いも込めて、登場人物のキャストや劇中歌についての設定なども載せる予定ですが、物語本編は、単体でも恋愛小説としてお楽しみ頂けるかと思います。
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『好きだよ』 夢を見る。別れた筈の、あの男の夢を。 女は、今も、昔の男を忘れられないでいた。 自分から、切り捨てたにも関わらず。 そんな彼女の元に届いたのは、同窓会のお誘いのメール。 そこで彼女は、友達に飲み友達を紹介された。
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カミサマ…かと思ったら、違うみたいだね。 此処に「人」が来るなんて珍しい。 迷いこんで来たの? それとも、「あの人」に招かれて来たのかな? まあ、どちらでもいいか ようこそ、「セカイ」の入口へ 僕が鍵を開けることが出来るのはこの「無色」の扉 この先はある種の無法地帯 鍵を開けることは出来ても、 残念ながら僕は、キミをこの先へと「案内」する資格はないんだ だから、興味が出たら覗いてみるといいんじゃないかな 時間潰しくらいにはなると思うから そしてまた、「僕」に会いに来てくれると嬉しいな
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※こちらは、恋愛小説「笑顔の魔法」に登場する真城輝史視点の物語です。「笑顔の魔法」の補足的意味合いが強いので、「笑顔の魔法」をお読み頂いてからお楽しみください。以下シナリオです。  大学進学後、勉強だ何だと忙しくなった俺は、あまり、マコトの家には出向かなくなった。  気付けば交流を断っていて、今はもう、マコトがどこで何をしているのかさえ、知らない。  マコトの家に行けば居るかもしれないが、今更、顔を出すのはどうも気が引けた。  彼女が十八歳の俺のことを覚えていてくれて、どこかで、幸せに生活してくれているのなら、それでよかった。  別れてからの歳月を考えると、そろそろ十八歳だろうか。マコトのことだから、明るく元気に育っているに違いない。  きっと、たくさんの友達に囲まれて、荘司さんと律子さんが居る幸せな家庭の中で、今日も笑っているのだろう。  …律子さんに似て美人になって、男達にはモテモテで、……かっこいい彼氏だって、いるかもしれない。  いつか、会えたら良い。お前は覚えていないかもしれない。けど、お前のおかげで、俺は変われたんだって、まだ立派とは言えないけれど、教師になったんだって伝えたかった。  しかし、そんな俺の願いは虚しくも崩れた。 「…人違いです。私は、古谷真琴ではありません」  かつての母校に転勤後、出会った少女は冷めた表情を浮かべて答える。  早瀬真琴。  マコトと同名のその少女は、どこかマコトに似た風貌で、それでも、マコトが絶対に見せない表情を浮かべていた。 「早瀬は、本当に俺のことが嫌いなのな」  マコトなのか、…いや、マコトじゃなかったとしても、俺は彼女のことを構わずには居られなかった。  何故、そんなに寂しそうな表情を浮かべるのか、知りたかったから。 「真城先生…、どうされたんですか?」 「……いや、ちょっとな。…昔のことを、思い出していた」  彼女に触れようと伸ばした手は空を切り、…実感する。もう、自分は若くはないのだと。
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 見上げた大学の掲示板に、俺の望んだ数字は載っていなかった。  受験失敗。転落。落ちこぼれ。  様々な負の感情が浮かんでは消え、俺の心を蝕んでいく。  どうしても行きたい学校だった。少し特殊な学科で、そこでしか学べないことがあった。  だからこの学校一本に絞りこみ、滑り込みも受けずに必死に勉強を重ね、受験日を迎えた。  十分に、十二分に勉強したつもりだった。いや、現に俺は頭が良かった。  学内では成績一番だったし、模試の判定だって良かったから、落ちる訳なんか無いと思ってた。…自分の力を、過信していた。  だから、こんな結果を招いたのかもしれない。  高校三年を終えた三月。少年の運勢は最悪だった。  大学受験には失敗し、アルバイトはクビになり、挙句の果てに、付き合っていた彼女には振られてしまったのだから。 「おつかれ、ですかー?」  そんな少年の目の前に現れたのは、可愛らしい幼稚園児。自らのことを「マコ」と呼ぶ、幼い女の子だった。 「げんきをだすにはね、まず、笑うといいんだって!」  えがおのまほう。それは、人を「笑顔」にする「魔法」のことではない。 「アキも一緒に! ほら、にこって!」  女の子の「笑顔」が起こした、ひとつの「魔法」のことである。  その日、少年は確かに、僅か五歳の女の子に救われたのだ。  それはまだ二人の知らない、明日へと、「未来」へと繋がる物語。
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