1
恋愛 連載中 長編 R18
フローラ・アードラー男爵令嬢は、花の名前を持っているにも関わらず黒い髪、黒い瞳をしていた。 亡き母と、師匠でもある魔女は『黒はね魔力が凝縮された尊い色なのよ』と言っていたが、世間は彼女を『不吉な死の色』を纏っているという。 やがてフローラは、姿隠しの術で姿を隠しながら生きるようになる。 男爵家の屋敷は、掃除をしなくても何時もキレイ。 男爵家の屋敷は、いつも温かな食事が並んでいる。 男爵家の屋敷は、繕いものが勝手になおる。 とても不思議なお屋敷。 子供達は、そう歌い。 大人達は、フローラのことを忘れさって「不思議だなぁ」と呟いた。 存在しないが、フローラはその平和が嫌いではなかった。 幸福ではない平和は、長くは続くことなく。 アードラー男爵家の者達に言い渡される死刑宣告。 逃げた先で出会った白虎にフローラは願った。 「私を食べてください」 白虎は、外交を終えて自国へ戻る途中で、散歩に興じていた獣人国の貴族リンデンベルク公爵であった。 幸福でなくていい平和に暮らしたい。 ただソレだけを願っていたフローラは、やがて愛を求め始めた。
24hポイント 11,814pt
小説 149 位 / 68,575件 恋愛 91 位 / 17,669件
文字数 56,322 最終更新日 2020.04.04 登録日 2020.03.22
1