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ネタバレにならぬよう少しずつ触れて紹介しますが、大事な部分を強調するのはあらすじまでです!
読者様には是非考察しながら読み進めて頂けたら幸いです。
冒頭から死刑宣告をされる元皇妃の主人公ですが、『転生描写もなし』に十五年後の世界で魔王として君臨。
主人公の敵は自身を死刑に追いやった皇帝率いる帝国だけと思いきや、勇者が転生してきた!? 魔王軍VS帝国軍と勇者一行の図が完成。
さてさて敵の多い魔王様はどう対処していくのだろうか。
気になるのはそれだけではない。元皇妃様が魔王になるまでの過程になにがあったのか。なぜ死刑宣告されたのか。気になるところは増えるばかり……。
疑問点ばかり増やしてないでモヤモヤをスッキリさせて~! と急かしたいところを我慢して粘り強く読んで下さい。
~この物語を通して改めて考えて欲しい筆者の願いを添えます。読み終わった後、読み途中に是非命題について思考してみて下さい。
ここでは表社会を白い世界。裏社会を黒い世界と表記して命題を明かしていきます。
白い世界に住む者が本当に正義だろうか。黒い世界に住む者が本当に悪なのだろうか。
目に見える白い世界の頂点に立つ人が純粋で正しいとは限らないように、偏見の目で見つめる黒い世界には決して悪といえない人もいるのではないだろうか。
見るべきものは世界ではなく個々である。蛙の子は蛙ではなく、子にも意思があり同じではない。誰かがそう考えることで、救えるなにかがあるのではないだろうか。
今作の主人公は先程から述べているように魔王である。
誰もが悪と呼ぶその地位に君臨する主人公は、誠に悪なのだろうか。
主人公の宿敵の皇帝率いる帝国軍は? 魔王を倒すために転生させられた勇者は? 彼らは本当に善良と言えるのだろうか。
各々の目で見て、各々の思考で辿り着いた答えが決して筆者と同じとは思わない。ただ、考える機会になればいい。そう願うばかりです。
※無断転載は禁止します
※二次創作に置いても断りもなく書くことを禁じます
※この物語はフィクションです。実在する団体名や人物名などとは一切関係ございません
文字数 111,790
最終更新日 2020.11.05
登録日 2020.05.11
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