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埼玉県内に住む高校生、慧
剣道3年連続全国1位を取り、引退。
受験シーズンへと入っていった
…8月も終わりに近づいてきた頃
慧は、母方の叔母に自分の考えを打ち明ける
自分は、進学より就職をしたい。と
それでも、叔母は慧の進学を望む
自分の希望か、叔母の希望。
今まで育ててくれた叔母への感謝から出来れば叔母の希望に沿いたいと思うが
今の叔母には4年前から付き合っている人がいる
一度、結婚しないのかと聞いてみたところ
まだしない。と言われた。理由は、
突然お父さんが出来ても、慧がたいへんだからということだった
別にそんな事はないが…と慧は思うが、叔母が気遣ってくれるということがうれしかったため、言えずにいた
気遣ってもらうより、自分が働いて一人暮らしを始めたほうが、叔母の為
そう、考え始めた
そんなある日、慧は狂い咲きの桜を見つける
近所の神社に咲いていた桜
噂では、平安時代から咲いているという
ふと導かれるようにしてその桜に近づく
その瞬間…
視界が白い光で溢れた…
文字数 11,958
最終更新日 2020.08.03
登録日 2019.03.24
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