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祖母の葬式で、弟が祖母の肉を食べた。
祖母は『好きな人が出来たら、私の肉を食べると良いよ』と話していた。
その翌日、弟は歩けなくなった。
生前、祖母はこうとも話していた――『でも生はいけないよ。ちゃんと焼いて食べないとね。私は本当は人魚なんだよ』と。
車椅子となった弟の樹を助けるために、姉の泉は治療法を探す。
その途中で二人の先生と出会う。真面目な佐伯と、掴み所が無い森谷。
先生達は「原因は寄生虫ではないか」と話す。
樹のように歩けない患者が他にも居るらしく、先生達はその原因を探っていた。
先生達が知る患者の一人は、真空パックで送られてきた何かの肉を食べたらしい。
泉達は先生達と協力して、祖母が話した『人魚』について調べていく。
そして祖母がかつて住んでいた集落を訪ねる。
その集落で、人魚の血筋にあたる姉妹と出会う。
姉の渚は「私と結婚して、生まれた人魚の赤ん坊の肉を食べれば治る」と話す。
文字数 85,601
最終更新日 2024.03.27
登録日 2023.12.27
大切なものは何ですか?――このアリスは命が大事なので、守るべきものは脳と心臓です。
猫と呼ばれる不気味な導き役から、主人公はアリスと呼ばれ、病院で昏睡状態であることを伝えられる。現実に戻りたいなら戦えと促されるがまま、包丁一本片手に、不思議の世界の住人達と交戦していく。ルールは大切なものを壊すこと。切り取った耳が大切なうさぎと戦い、どうにか辛勝するも現実へは何故か帰れない。宝箱にしまわれたイモ虫の手足、愛し合う双子の互いの心臓と、次々に住人達の大切なものを破壊していくが一向に戻れない。その間、猫との親交を深めて、アリスはこの世界に居心地のよさを感じてしまう。そうしているうちに赤の女王が猫との仲を引き裂こうと殺しにやってきて……というお話です。
アリス、ちょっとグロいの、壊れていく世界が好きな方、よろしければどうぞ。一応最後はハピエンです。
Pixivさんにも投稿しております。
文字数 89,900
最終更新日 2020.05.24
登録日 2020.04.27
知ることに責任を持っていますか?――引きこもりリア充のセンチは、兄の死をきっかけに外へ出ることを決める。“人形”を使った競技を始めると友人を得るが、同時に恋人がいなくなってしまう。ついには競技で負けた友人が殺される場面に出くわし、人形の材料が人であることを知る。ならば自分の人形は?いなくなったのは誰?
命の尊重のため、仲間と共に理不尽な常識を覆そうとするお話です。なろう様にも投稿しております。
文字数 255,814
最終更新日 2020.04.20
登録日 2020.02.03
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