栢瀬千秋

栢瀬千秋

素人の理系ヲタ。 最近自分で書くようになりました。 よろしくお願いします。
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階段から転落死した俺は、気付いたら【エルムンド・ノヴァ】という世界に転生していた。 だが、転生したからといって好遇になるはずもなく、逆に不遇なものを持って生まれ、生きる羽目になった。 それは、不遇な属性――【白】。 魔法適性というのが大きな意味を持つ世界で、俺は不遇だった。 両親の愛は疑っていない、親族も優しかった。だが、周りはそうもいかず、哀れむような目線が突き刺さる。 例え剣に強かろうが、俺の立ち位置において魔法は絶対必要な条件。 【白】なんて以ての外と言われるくらいなら、魔法適性がない方がマシ。 家を捨て、俺は1人で生きていくつもりだった。 自由に、冒険しながら一生を終えるだろうと考えていた。 そう思っていたのだが。 「お主、妾の後継者になれ」 俺はダンジョンのトラップによって転落した先で、とある存在と出会う。 「後継者」という言葉に惹かれ、俺はその存在と活動を共にすることにした。 さて、その結果は…… 「【魔術】を受け継ぐ者よ、強くなれ」 自分に眠る本当の力と共に、予想以上のランクアップを遂げ、さらにはドラゴン騒動に巻き込まれて。 気付けば貴族に気に入られて、依頼を受けてはまた巻き込まれるという、悪循環。 でも、それだけではなかった。 王国に忍び寄る影、存在を知られていなかった連中の暗躍。 そして…… 異世界に転生し、不遇な属性【白】の「真実」を知った時。 そして、世界の真実にたどり着いた時。 俺は【白】の意味を理解し、そして己の存在理由を知った。 不遇属性を手に入れた転生者が、冒険したりしつつ必死に日常を生きていく。 そんな、普通のファンタジー。 ……だったはず。
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登録日 2020.04.19
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