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ローズバンク公爵家に生まれたノエは幼い頃から少し普通の子供とは違っていた。 それに気が付きながらも、慈しんでくれた母アウーラは2歳の誕生日に毒をあおって自死。 愛妻家で知られていた父親は、アウーラの喪が明けると同時に再婚し、その後あまり家には寄り付かなくなってしまった。 離れ家にひとり移り住み、世話係のテレーゼと通いの教育係バラム先生の二人以外と関わることのない日々がずっと続いていくと思っていた。 無事に5歳を迎えたことを祝う『聖ティーリング』の日にロイと出会い、ノエの生活に変化が訪れる。 ロイは月宮に一人住まわされるハウスホールド帝国の第一皇子だった。 いろいろな境遇が似ていたノエとロイが親しくなるのに時間はかからなかった。 互いの孤独や葛藤を受け入れ、慰め、支え合っていく二人。 秘密の『リチル』を通して交流は続き、またロイの元へ定期的な訪問が繰り返されていた。 ノエが7歳の誕生日が過ぎ、ロイと出会ってから2度めの初夏、事件は起きる。 3週間後、ノエは無事保護されたが……彼女の風貌はまるで変わってしまっており、強制的に伝説の精霊姫へ仕立てられてしまっていた。 ――苦し紛れな策を打つしか手がない皇家 ――本心が見えないラスモア正教会。 ――謎の組織コリウムレリジオ 皇家の保護下に置かれたノエは、度々あるフラッシュバックに苦しみむ。 事件は未解決のまま、時は過ぎ…… ロイは、ノエを守るためだけに決意する。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ノベルアップ+でにて先行公開しています。
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文字数 24,643 最終更新日 2021.06.05 登録日 2021.05.22
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