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男爵令嬢、ジュリア・フローレンス・ミンター。彼女は伯爵家の令息、コリー・ユージーン・ブロムリーと婚約している。
王家が主催していたダンスパーティー。そこにコリーと共に参加したジュリアは、一曲コリーと踊ると壁の花になった。それから暫く、煌びやかな世界を堪能していたが、婚約者の姿が見えないことに気付いて探しに行く。
コリーが誰かと話しているのに気付いて、その部屋を覗き込むとコリーと女性が唇を合わせている場面を目撃してしまう。
呆然としているジュリアに、第三王女であるイーディスはニヤリと口角を上げて、彼女に自分の物を持たせると騎士を呼んでこう言った。
「私の物を奪おうとしているの! こいつを捕らえてちょうだい!」
こうして罪を被せられたジュリアは、次々にあられもない罪を更に重ねられ、処刑された。それを笑って見ているイーディスとコリー。
ジュリアは呪いの言葉を最期に残し――この世を去った、はずだった。
死後の世界で神様に色々と話を聞いてもらい、神様は彼女に選択肢を与えた。生まれ変わるか、ループするか。
――ジュリアは、ループすることを選択し、彼らに復讐をすることを胸に誓う。目覚めた彼女がまず口にしたこと――それは。
「絶対に許さない……!」
復讐心に燃え上る、男爵令嬢の物語。
文字数 5,671
最終更新日 2020.12.19
登録日 2020.12.18
「――テレーザ、貴様に婚約は」
「婚約破棄ですね! ありがとうございます!」
学園の卒業パーティーでこの国の王太子、イルヴァーノに婚約破棄を言い渡されるところだったテレーザは、食い気味に感謝の言葉を伝えた。驚いた様子の殿下と、隣にいる女性、メリンダ。
テレーザはメリンダのことを徹底的に調べ上げていた。調べ上げた結果をこのパーティー会場で暴露するテレーザの話。
文字数 5,976
最終更新日 2020.12.18
登録日 2020.12.15
「あ、ほら、アーサーお兄様! お兄様のヒロインはあちらの方ですわ!」
「何を言っているんだい、カレン。僕は可愛いカレンさえ傍に居てくれたら良いんだよ? それとも、カレンは僕のことが嫌いになったのかい……?」
「お兄様のことは大好きです!」
「なら、問題ないじゃないか」
アーサーとカレンは血の繋がらない兄妹だ。そして、カレンは兄のことが大好きな転生者でもある。
大好きな小説の最終巻を買いに行こうと、本屋までのショートカットに階段を降りていたら足を踏み外してしまい、気が付いたら大好きな小説の登場人物に生まれ変わっていた。そして自分が『カレン』だと言うことに気付いて、彼女はある決心をする。
それは――兄とヒロインの仲を邪魔しないこと!
大好きな兄に幸せになって欲しいカレンと、そのことに気付いているのかいないのか、カレン以外を構わないアーサーの物語。
文字数 3,076
最終更新日 2020.12.15
登録日 2020.12.15
「すまない、エリーゼ。私は真実の愛に目覚めたのだ……!」
婚約者から王宮でのパーティー会場でそう宣言されたエリーゼ。婚約者であるカストの隣には見たことのない少女の姿が。親の決めた婚約者であるカストに、エリーゼはなんの感情も抱いていなかった。
だが――わざわざこんな、貴族たちの見ているパーティーでそんなことを口にしたのだから、きちんと父に婚約破棄のことを告げてもらい、エリーゼは自由の身になった。しかし、パーティーでの出来事を噂され、その噂がでたらめなことばかりだと気付き、その噂を否定するために自身も真実の愛を探しに様々なパーティーに出席することに決めたエリーゼ。
果たして彼女は真実の愛を見つけ出すことは出来るのか――?
文字数 6,445
最終更新日 2020.12.14
登録日 2020.12.10
平穏に村で過ごしていた村娘、ミーア。しかしそれは突然奪われてしまった。山賊が村を襲ったのだ。山賊は残虐な行為を繰り返し、村は燃え、村人たちは山賊の手に掛かってしまった。山の中に逃げて、逃げて、逃げて――ミーアは体力を全て使ってしまった。
自分はもう終わるのかな、と諦めかけて時――ミーアの前に少年が現れた。少年はミーアに問う。
「――私と共に来るか?」
ミーアはその言葉にうなずき、差し出された少年の手を取った。
そして――ミーアは魔王城へと連れていかれた。なんと、少年の正体は魔王だった! しかも傍らには行方不明になったと囁かれていた異世界から召喚された勇者も居て、そしてその勇者が魔王の補佐をしていると聞いてミーアは思わず首を傾げた。
ミーアは魔王城で蝶よ花よと大事に育てられ――……。
「ミーアよ、私の元と人間の世界、どちらを選ぶ?」
「わたしの命は魔王様に助けられたもの。魔王様のお好きにお選びください」
「それじゃあ意味がないんだって!」
自分の意志で選んでもらいたい魔王と、それに気付かない村娘ミーアの恋愛話。
※この作品の一番の苦労人は魔王です。
文字数 7,252
最終更新日 2020.12.14
登録日 2020.12.13
男爵家の令嬢であるエリアナ。エリアナには剣の才能があり、領地を狙う者たちとの戦いで前線に立つ彼女を、領民たちは騎士姫と呼び慕っていた。そんな彼女だが、本当は普通の令嬢のように生きてみたいと考えており、王太子であるフェルモが各地から王妃候補を集めていると聞き、王妃候補の招待状を手に入れたエリアナは嬉々として王城へ向かうことにした。
少しの間夢見ることくらいは許されるだろう、とウキウキしながら王城で生活することになったエリアナの話。
文字数 3,922
最終更新日 2020.12.12
登録日 2020.12.12
「君には失望した。――伯爵令嬢、ライラ・ヴィヴィアン・プリーストリー。お前に国外追放の刑を処す!」
王太子であるランドルフに国外追放を言い渡されたライラ。何もしていないのになぜ? と理由を尋ねるも誰も何も言わない。ただ一人、王太子の隣にぴったりとくっついている少女がライラに向かって「ああ、良かった。これで私が王妃になれる」と微笑んだ。何の感情も感じさせないその表情と言葉に、ライラはゾッとしたのと同時に、前世の記憶が流れて来た――……。
気を失ったライラは気付くと馬車に乗っていた。手枷足枷をつけられていて、このままでは奴隷に堕とされてしまうと考えここから脱出すべく、魔法を使おうとしたが、その前に知らない人に助け出された。
それからあっという間に二年が経過し、ライラは困惑していた。
「ライラ。我が聖女よ、どうかこの手を取ってくれ」
聖女と呼ばれるようになったライラが、三人の護衛騎士に溺愛される物語。
文字数 2,588
最終更新日 2020.12.12
登録日 2020.12.12
「おーっほっほっほ! そんなに卑しい目で見ないで下さる? あなたと私は住む世界が違いましてよ!」
十八禁乙女ゲームの悪役令嬢に生まれ変わった宮本理世。乙女ゲームと言えば恋敵。恋敵と言えば悪役令嬢。悪役令嬢と言えば――婚約破棄!
悪役令嬢になったからには、破滅を目指すのみ! 与えられた役割はしっかりとやらせていただきます!
とりあえず、ヒロインに嫌味でも言っておけば良いかしら?
来るべき断罪へ向かって、一流の悪役令嬢を目指します!
え? いや、私……卒業まで異性と関わる気ないんですけど――!? なんでそんな野獣のような目を向けられないといけないの? 自分の身は自分で守らなくちゃ……!
※R18は予告なく入ります。
文字数 4,156
最終更新日 2020.12.11
登録日 2020.12.11
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