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ファンタジー 連載中 長編 R15
「サトゥウ、お前クビな」ある日ダンジョン攻略が終わったあとに仲間からそう宣言された。「なんでだよ。オレは勇者として今まで勇者パーティーの中で一番貢献してきたはずだ」「サトゥウ、言っちゃなんだがな、そのサトゥウの強さにオレたち迷惑してんだよ。お前、ボスからのドロップするアイテム、それもレアアイテムを全部ひとり占めしてきたじゃねえか」「それは勇者パーティーを作るときに決めたことだろ?」勇者パーティーは戦利品を最後に倒したものが入手するという決まりがあるのだ。「だがな、お前ばかりボスモンスターを倒してサトゥウの装備品ばかりが、アクセサリーがいいものになっていくのがオレたちほかのメンバーには許せねえんだよ。本当だったらオレたちだってもっともっと強くなれたはずなのに、それなのにお前ばかりがレアアイテムを入手するせいで、お前のせいで、サトゥウのせいでオレたちは強くなれねえ。強くなるのはいつもサトゥウだけだ。それもただでさえ強い癖に、もっともっと強くなっていきやがる」「お前ら、本気かよ。もうオレのことはいらねえのかよ!? オレはお前たち仲間のために、必死になってボスを倒してきたんだぞ」「それが余計なお世話なんだよ。オレたちだって、お前さえいなければ、もっと強くなっていたんだ。お前がいるからオレたちは強くなれねえ」「そうかよ。だったらオレ、パーティー抜けるよ」「だったら聖剣エクスカリバーも、勇者の鎧も、勇者の盾も全部置いて行けよ。お前が強かった理由は、その装備のおかげなんだからな。それにもう新しい勇者さんには来てもらっているんだよ」新しい勇者が目の前にいる。そんなふうに思っていたのかよ。「わかったよ。お前ら、新しい勇者とせいぜい頑張れよ」というわけで、オレは勇者なのに、勇者パーティーから追放された。小説家になろう様にも掲載しています。
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文字数 177,783 最終更新日 2018.10.23 登録日 2018.08.29
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