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王家の三姉妹の末姫である桜桃は、不出来な姫として周囲から揶揄されていた。 見かねた王により、異界である地球へ送られたのは七歳の頃だった。 十年後、17歳になったその日、王命により帰還することとなる。 そこで見たのは変わり果てた故郷の姿。 戸惑う桜桃を待っていたのは、内乱による両親の訃報、生死不明の長姉、守護家である天撰八家の分裂と離反だった。 よりによってなぜ自分が生き残ってしまったのか。 苦悩する桜桃に、亡き父王からの言葉が伝えられる。 簒奪者より十倭国を奪還し、王位をもって民に平安をもたらせと。 玉座に就くには四天至鏡殿へと至らねばならない。 硬く閉ざされた扉を開くには鏡の眼を得る必要があるのだという。 天撰八家のいずれかが所蔵する四つの宝鏡を探し、仲間とともに桜桃は、旅立つ。
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