芦屋　道庵　(冷月　冴 改め)

藤木利光は妻と死別した四十五歳。職業は弁護士。顧問弁護士に就任し訪れた浅川物産で、社長秘書であり、社長の長女である浅川由梨花と出会う。二十も年下の由梨花はなぜ利光に惹かれ、激しい恋に溺れていく。

この世には「性奴隷売買」を生業にする人間がいる。日本国内で捕獲された女たちは、海外の拠点に輸送され完璧な性奴隷になるべく、徹底的な調教を受ける。数カ月の後、調教済みの奴隷たちは世界中に出荷されていく。

弘前さくらは、大手企業・二村建設の専務の家に生まれた。何不自由なく育てられ、都内の国立大学に通っていたが、二十歳になった時、両親が飛行機事故で亡くなった。一転して天涯孤独の身になってしまったさくらに、二村建設社長夫人・二村玲子が救いの手を差し伸べる。二村の邸宅に住み込み、一人息子で高校三年の悠馬の家庭教師をすることになる。さくらと悠馬は幼なじみで、姉と弟のような存在だった。それを受けたさくら。玲子はさらに、秘密のミッションを提示してきた……。

亀山詩織は絵に描いたようなダメ女子社員。陰ではダメヤマと呼ばれている。イケメンで優しい岸部長にひそかに憧れているのだが……