桜 朱理

第一秘書として、社長の良一を支えてきた夏澄。ふたりはすれ違いの末、想いを通じ合わせ、甘い日々を過ごしていた。良一からのプロポーズで婚約したふたりのもとに、ある日「今すぐ別れなさい」というメールが届く。その犯人は、以前良一と関わりのあった女性だった。良一は夏澄を守り、幸せになることを誓って――…。

「君に私の子どもを産んでほしい」ある日、上司の遠田からそう告げられた秘書の咲子。それは、彼の跡継ぎを産むための大それた取引の打診だった。呆れかえる咲子だけど、ふと一度だけ、女として愛されてみたいと願ってしまい、取引に応じることに。これは、お互いの望みを叶えるためだけの行為。それなのに、遠田の熱い視線と甘く濃密な手管に、否応なく心を絡めとられて……？

第一秘書として、社長の良一を支え続けてきた夏澄。ある日、一線を越えてしまったことで、気づかないようにしていた彼への想いを自覚する。叶わない恋だと諦めようとする夏澄に対し、良一は不器用なアプローチをしてしまい、大きなすれ違いに発展。そんな時、見かねた良一の父で会長の孝之から、ある「賭け」を持ちかけられる。孝之の機転でようやくお互いの本音を伝えあったふたり。しかし、新たな問題が待ち受けていて……!?

夏澄は日本有数の複合企業・深見グループの社長、良一の第一秘書。 優れたカリスマ性を持っており、女性からも引く手あまたな良一を時に叱咤しながら支えてきた。 良一に対する気持ちはあくまで、尊敬できる上司として……そう言い聞かせてきた夏澄だが、 ある日休息のために入ったホテルでふたりは一線を越えてしまう。 これは一夜限りの夢――そう割り切ろうとしつつも、これまで抑えていた想いが溢れ出してしまい……？

大学時代に事故で両親を亡くした環。住まいから学費まで面倒を見てくれたのは、サークルの先輩・鷹藤だった。しかし、環は恩と愛を感じながらも「御曹司である彼に自分はふさわしくない」と彼と離れる決断をする。そして三年後――。環の前に、突然鷹藤が現れる。さらに彼は「俺の愛人になれ」と不埒な命令を告げてきて…!?

五年前のある出来事をきっかけに、恋に臆病になり、仕事一筋で生きてきた茜。ある夜、会社の祝賀会で飲みすぎてしまった彼女は、前後不覚の状態に。気付けば、職場で言い合いばかりしている、天敵上司・桂木に熱いキスをされていて!?　さらにお酒の勢いも手伝って、そのまま彼と一夜を共にしてしまい――。