月陽こまり

月陽こまり

3
恋愛 連載中 短編 R15
 女神アステナの使徒と称えられ、不思議な力を持つ公爵令嬢クラリス=フォン=ライブリア。  献身的に王国へと貢献した結果、国を連戦連勝へと導く「救国の姫聖女」と呼び称えられるまでに。  しかし、王家の権力をも揺るがすほどに国民の支持を受けてしまい、恐れおののいた王太子や貴族達は偽の作戦でわざと敵国に敗北させて、姫聖女を虜囚の身へと貶める。  王国は、作戦失敗の責任を追求して公爵家を取り潰し、姫聖女を救うための身代金の支払いも拒否。  国民に対しては姫聖女の名誉を貶める世論戦を展開し、愚かな悪女の印象を植え付ける。  王国と敵国は裏で内通しており、お互いにとって邪魔者である「救国の姫聖女」を処刑することは決定事項であった。  敵国にすれば憎き相手である「救国の姫聖女」を火刑で晒し者とし、その神聖性を徹底的に辱めることにより溜飲を下げようとしていたのだ。  このような王国の方針を聞いて激怒したのが、変わり者で有名な若き辺境領泊「金狼」ことガロンデュークだった。  魔王領と接している過酷な領地を、王国のための防波堤として守護している凄腕の領主である。 「――さすがは王国、狂いに狂ったか! ちょうど良い! 俺は今日限りで、この国を捨てるぞっ!!!」  金狼は精鋭揃いの軍を即座に起こすと、油断していた敵国を強襲して火刑が行われる処刑場へと突撃していく。  大量の薪の上で木の棒に縛り付けられた姫聖女に対して、あらん限りの罵声を浴びせていた敵国の民衆達が、慌てふためいて脱兎のごとく右往左往と逃げ出していく。  絶望に沈んでいた姫聖女を救い出すは、金色に輝く髪を風に揺らし、野性味あふれる鋭い目つきが印象的な若い騎士。 「――あ、あなたは?」 「お初にお目にかかる姫聖女よ! 我が名は辺境領泊ガロンデューク! 愚かなる祖国を捨て、貴方を救いに参った!! さあ、我が領地に参られよ!! 我らが敬愛する「救国の姫聖女」を心より歓迎する!!」  この後、王国から独立した辺境領は、「救国の姫聖女」と「金狼」のコンビによって大きく発展していくことになる。  
24hポイント 170pt
小説 5,039 位 / 77,049件 恋愛 2,217 位 / 20,314件
文字数 3,176 最終更新日 2020.06.10 登録日 2020.06.06
恋愛 連載中 短編 R15
「貴方との婚約は今夜限りで破棄させてもらうぞ!」 「……そ、そんな!! 王太子、私は、私は貴方の事を心から愛して」 「――みなまで言うな! もはや、そんな空虚な言葉など聞きたくもない!!」  私は婚約破棄のショックのまま屋敷に戻ってくると、そのままベッドに横たわる。  「ああ、私の人生はこれからどうなってしまうの?……って、へこんでる場合じゃないわぁぁ!!!」  いつも、このタイミングで人生を繰り返している記憶を取り戻すのだが、なんとこれで10回目!!  いくらやっても王太子の心を掴むことはできず、最後はポイ捨てで没落令嬢まっしぐら。  そうだわ! もう過去に戻るのは止めて、未来を自由に優雅に生きてみましょう!  過去10回分の涙ぐましい挑戦を経験値にして、大陸中の美男子達を手玉に取りながら斜め上に頑張る優雅?なリベンジ物語。
24hポイント 85pt
小説 7,297 位 / 77,049件 恋愛 3,219 位 / 20,314件
文字数 4,960 最終更新日 2020.06.09 登録日 2020.06.06
恋愛 連載中 短編 R15
先祖代々に渡り王国の邪気を払い、凶悪な魔物や自然災害などを鎮めて守り続けきた「鎮守聖女」の現当主アオバは着る物や食事にも困るほどに窮していた。 それもそのはず、王国は「鎮守聖女」の力を世迷い言であると侮り、保護をせずに数代に渡って放置し続けていたからだ。 それでも、使命感の強いアオバの祖母や母は、真面目に勤めを果たしたのだが、アオバはとうとう堪忍袋の緒が切れてしまった。 そこで、王宮に出向き直接、王に問いただそうと試みるのだが……。 「――この国は我ら王族が治めているからこそ安泰なのだ!」 「ち、違います! 「鎮守聖女」が邪気を払うからこそです!」 「王を差し置いて、自分の手柄のように言うとは何たる傲慢! 本来ならば首をはねて晒してやりたいところだが、一応、今日までの勤めに免じて国外追放で許してやる! さっさとこの国から出ていくがよい!!」 「……そ、そんな!」 アオバは失意のままボロ屋敷に戻ると、ボロ屋敷は火に包まれていた。 どうやら王の命令によって火がつけられたらしい。 呆然とするアオバに、民は優しい言葉をかけるどころか笑ったり、石を投げてくるしまつ。 どうやら、王によってアオバを中傷するお触れが出されたらしく、民は普段からボロい身なりの「鎮守聖女」を侮っていたこともあり「やっぱりそうだったのか!」と信じてしまったらしい。 アオバは着の身着のままで国を追われてしまう。 メソメソと泣きながらあてもなく歩いていると、その一報を聞いた敵国の王子が興味を抱き、アオバを迎えに来たのだった。 「おい、お前、「鎮守聖女」なんだってな?」 「そ、そうですがなにか!」 「行くあてが無いのならば俺の国に来いよ。美味いもの食わしてやるぞ?」 「――ぜひ行きます!」 ほぼ、餌付けに近い状態で、アオバは敵国の王子に付いていくのだった。
24hポイント 1,668pt
小説 902 位 / 77,049件 恋愛 472 位 / 20,314件
文字数 8,344 最終更新日 2020.06.08 登録日 2020.06.03
3