ささくれる

ささくれる

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七色を作る。七色の中のほんの一枚。 高校一年生の、青い春。 僕の一生の時間で、一番笑い転げたあの夏。 そのあまりの愛おしさが、時折まだ、僕の胸を熱くして瞳を揺らすのだ。 「呉羽くん見て!」 僕は、彼女が指差す青空へ視線を上げる。 「飛行機雲!」 * 部活動必須の学校で、帰宅部を貫きたく担任の先生から逃げ回る毎日の高校一年生、五月七日呉羽(つゆり くれは)が、出逢う。高校二年生、四月一日湊(わたぬき みなと)__ 二人きりの文芸同好会の古書室。その窓からもれる夕間暮れ。シャワーホースで作る七色の虹。星々の中で見つけた流れ星。先輩のお気に入りの桃ジュース。忘れない…青い春、青い季節。その全ては、先輩が教えてくれた。 貴女に襲いくる病魔も知らないで。 「夢は叶うのよ!」 忘れない__
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文字数 68,759 最終更新日 2019.03.23 登録日 2019.01.18
学校から駅までの途中にある小道。 そこを抜けると現れる、ステンドグラスの窓が美しい、レトロな古書店。 毎週火曜日に訪れる、憧れの先輩との僅かな一時。 見ているだけでいい、この時間が何よりの幸せ…の、はずが!? 一冊の本と出逢って動き出す物語。 今、君にたくさん「有り難う」を、言いたいよ。
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文字数 8,434 最終更新日 2019.03.03 登録日 2019.03.03
-あの、噂の三條くんですか?- 毎朝毎朝、ぎゅううって抱きつく。 暇さえ見つければ抱きつく。 でも君からされることは 棒読みの返事。 口癖は 「莫迦なの?」 顔を鷲掴みにされたり。 デコピンもされたし。 シッペもされた… 背負い投げもされたな。 だけどね、私たち 「二人で一組。」 これは同級生公認の、片想い。 * ……からの、両想い! それは たじたじして ほのぼのして ドキドキして ムキー!ってして そんな君との毎日。 とても幸せに思うよ。 -ねぇねぇ、三條くん。こっちを向いてよ。- * 「ほら。」 「え?」 左掌を差し出す三條くん。 「おいで、大丈夫だから。」 「………。」 恐る恐る、指先まで熱い私の右手を伸ばすと、三條くんの手がキュッと優しく握った。
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文字数 101,192 最終更新日 2019.01.31 登録日 2019.01.11
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