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なだらかな山の麓に、小さなお社がありました。
畑のすみにある敷地は、ほんの一坪ほど。もちろん神主さんなんていやしません。近所の人たちが代わりばんこに、草をむしったり、蜘蛛の巣を払ったりしているのです。
人々はその神様を、「金山のお稲荷さん」と呼んでいました。
文字数 4,111
最終更新日 2024.01.01
登録日 2024.01.01
2021年、冬。中学3年生のあきらは、母を亡くして初めての正月を迎えていた。心にキズを隠して暮らしながら、父とぶつかり、近づいてくる高校受験に身の入らない日々……そんななか、あきらは日の出を見に行った海岸で、飛鳥時代の古代人を拾う。青年の名は福智。彼は滅亡した百済という国の、忘れられた王子であった。
文字数 19,643
最終更新日 2023.08.24
登録日 2023.07.27
文字数 8,598
最終更新日 2022.05.03
登録日 2022.04.30
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