マツダシバコ

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賭けには負けてしまった。金は1円もない。僕はあるばあさんの杖代わりになることで金を得ようとする。しかし、金は海の中なのだ。飛び込もうか、否か。まもなく追っ手がやってくる。人生は選択の連続だ。僕は決断を求められていた。
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文字数 3,470 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03
結婚式まであと一ヶ月という時に、突然彼女から結婚中止の申し出があった。理由は不明。でも、仕方がない。彼女にはもう結婚の意思がないのだから。時は未来。もう誰も働かなくても、生きていくのに十分な資産と食料を与えられる時代。最も価値あるものは、生身の人肉。僕はそれを彼女に差し出す覚悟もできていたのに。
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文字数 2,763 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03

少年はシャツの襟に縫い付けられた象の刺繍が気に入っていた。彼は象と始終一緒にいた。実際に存在を知らない少年と象だが、彼らは深い友情で結ばれていた。しかし、別れの時は近づいていた。少年はその日が来ることに少しだけ気づいていた。
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文字数 2,327 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03

僕は何かの用途を感じてこの店のドアを開いたはずなのに、それが何だったのか。もはやわからなくなってしまった。暗闇の中、僕が本当に望んでいたものは何だったのか。そして、これだったのか?
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文字数 1,842 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03
僕はいつも宿題を忘れてしまう。そのことでいつも先生に呼び出されて叱られる。宿題をきちんとやってきなさいと先生は言う。僕だって先生の言うことを聞きたい。僕は宿題をしようとする。でも、宿題は僕から遠のいてしまう。それには色々な事情があるのだ。
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文字数 3,714 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03

僕はある日、森の中で兄の死体を見つけた。それから兄の死体が腐敗し朽ちていく様を見るのが僕の日課となった。兄の遺体に様々な生き物たちが集っていた。僕と兄は森の中で二人だけの親密な時間を過ごした。
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文字数 3,987 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03

「鳥に鳴き方を教わったんだ」 そう言って彼は器用に鳥の鳴き声を真似た。 彼は僕の恋人だった。
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文字数 1,710 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03
気づくと僕の左手は、みぞおちの辺りで固く縮こまっている。 思いつきで左手にさかなの刺青を掘ってみると、左手は正常に戻ったかのように見えた。 しかしある朝、左手は巨大化して日常生活に支障をきたしはじめた。 でもそれは僕の妄想なのだ。そのことは僕にもわかっていた。
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文字数 2,543 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03
ジャンケンをすれば負けることもあるよ。でも、私は負けたくないのよ。男女のジャンケンはある種の駆け引き。どちらが主導権を握るか、彼らは互いを牽制し合う。
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文字数 2,172 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03

僕は鳥なのだ。僕は羽ばたこうとするが、長い足がそれを妨げる。僕は長い足とともに旅に出る。僕の夢は大空を羽ばたくことだ。
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文字数 1,426 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03
ベンはキリスト教徒だったが、毎朝トイレの小部屋でマスターベーションをすることを日課としていた。ボブは嘘つきだった。日曜日になると教会に集まり、みんなはミサを捧げた。ほんの小さな罪とほんの小さな幸せ。日々の生活は営まれている。
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文字数 1,487 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03
超短編。 僕と彼女は池にボートを浮かべてデートをしている。パンをちぎって水面にまくと、カメたちが集まってくる。僕らはボートの上で恋の駆け引きをしている。
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文字数 1,109 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03

僕は雪の中に幻想を見ていた、、、。超短編です。
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文字数 880 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03
ママは死者が乗る列車をホームで待ち続けていた。ホームは果てしなく長く、その果ては闇の中に消えていた。ホームには一台の電話が設置されている。それは下界の自殺志願者と繋がる電話。電話が鳴った。ママは自殺志願者に、死を選択させることも、生きることを説得することもできるのだった。
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文字数 8,632 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03
「たまには本当の空で泳いでみれば?」って、私はソラ男に言った。ある晴れた日に仲良しグループたちとバーベキュー。私が「ソラ男よ。彼は風船なの」って紹介すると、みんなは拍手喝采、大歓迎。まさか本当に、彼が風船だって信じている、一人の男を除いては。
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文字数 5,014 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03
スペースボール、スペースボール、飛ーんだ。子供たちの歌遊びが示唆しているのは、宇宙探査機サトシとサトルの行く末、、。いや、地球の行く末。宇宙空間で起こった小さな爆発。大きな破滅。
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文字数 4,045 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03
お金持ちたちが住む高層マンション群。ふとしたきっかけで僕はそこの住人になることができた。しかし、その世界は、僕が慣れ親しんだ世界とはちょっと違っていた。僕は彼女を部屋に招いてプロポーズをした。でも、フラれた。僕は一人ぼっちになり、辺りは猫に埋めつくされていた。
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文字数 12,635 最終更新日 2019.07.03 登録日 2019.07.03
私の住む星はすべてが満ち足りて、すべてが通じ合い、悲しみも痛みもない完璧な世界だった。 私はその世界から、この世界にやってきた。 すべてが未完全で荒々しい黒い世界。 私はそこで孤独を知った。
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文字数 5,594 最終更新日 2019.07.01 登録日 2019.07.01
私は主体性がないってよく言われる。 自分の意見をはっきり言わないで、人に流されてばかりだから、きっとエイズにかかってしまったのだ。 頼まれると嫌といえない。客の要求するプレイはどんどんエスカレートしていく。 私は嫌と言えない。言いたいのかもわからない。 私はすずめのように大衆に紛れて、生きている。
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文字数 8,006 最終更新日 2019.07.01 登録日 2019.07.01
店にはシーラさんがいた。 シーラカンスのシーラさん。 風俗店で働く私が出会った整形をしすぎて顔がつぎはぎだらけの不思議なシーラさんとの物語。 シーラさんの声に耳を傾けると、私は遠く航海に出たような気持ちになる、、。
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文字数 7,487 最終更新日 2019.07.01 登録日 2019.07.01
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