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少年は、屋根の上でいつも赤い色の空を眺め、いつかお父さんから聞いた美しい青く輝く海に囲まれた豊かな森や川のある青い楽園に行くことを思っていました。
その場所は飛行艇乗りたちの中で昔から語り継がれている伝説の楽園。そこは世界の中で唯一の穢れなき美しい場所で、サンベルジュという嵐の王が護る場所でした。
光の主がこの世界の全ての生命を創り終えたときに囁いた“光の主の囁き”を知り得るものにしかサンベルジュは嵐の壁の門を開かないと言われる場所へ少年の父親は旅立ち、消飛行艇は強大な嵐に巻き込まれ、その後、行方が分からなくなってしまいました。
やがて成長した少年も自分もお父さんの夢を叶えるため、ついに夏至の夜、夜空へ旅立ちました。
この物語は少年ルカが渡り鳥の王と共にサンベルジュの嵐の壁に立ち向かい、そしてその困難を乗り越えようとする少年ルカの成長を記した物語です。
登録日 2020.04.19
曽根崎警察に一人の男が訪れた。男は或る絵を盗まれたと言った。それはゴッホの向日葵の絵だと男は言う。しかし、その絵は存在しない絵だった。そう、通称「芦屋の向日葵」、ゴッホが生涯二番目に描いた向日葵だった。同じころ、曽根崎の通りを抜けてある男のもとに向かう一台の車があった。その車から降りた女性はある人物を訪ね、ある依頼をする。「向日葵を描いて欲しい」
この小説は大正から昭和にかけて関西に実在した、ゴッホ作向日葵をモデルにした小説です
登録日 2020.05.01
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