考えすぎない

いつまでもくよくよする人に決定的に欠けている考え方

2018.04.11 公式 考えすぎない 第19回
Getty Images

仕事でもプライベートでも、私たち日本人はその勤勉さゆえなのかつい考えすぎてしまうことが多いように思います。しかしそうした日々の悩みは、ほとんどが“考えすぎ”を原因としています。この“考えすぎるクセ”を改善すれば、もっとラクに生きることができるはず……この連載では、「考えすぎずに生き、もっと幸せになる」ための方法を紹介していきます。 

不幸な出来事にとらわれない

過去の不幸な出来事やつらい経験を思い出して、くよくよと考えてしまうことがあります。

失敗や挫折、いじめや裏切りなどの人から受けたひどい仕打ち、後悔していること、大切な人とのつらい別れ……。

過去の不幸をいつまでも悲しんだり悔やんだりしていてもしかたがありません。つらい気もちになるだけで何も変わりません。過去のことは考えすぎないほうがいいのです。

不幸な出来事があった直後には、そのことが思わず頭に浮かんでしまうのはしかたがありません。そんな時には、まず「こういうこともある」と自分に言い聞かせることで少しでも心を落ちつけられるといいでしょう。また、「自分だけじゃない」「多くの人が経験していることだ」と考えれば、少しはラクになるでしょう。

それでも心が落ちつかない場合には、「今こういう気もちになるのはしかたがない」「こんなふうに考えてしまうのも今は無理もない」などと考えることで、一時の悪感情や悪い考えに従わないようにできるといいのです。

不幸な出来事があっても、過剰反応しないように注意して、できるだけ軽くすませるようになれるといいでしょう。

「立ち直りたい」と思うことが大事

大きい不幸の場合には、つらい時期が多少続くのは覚悟したほうがいいでしょう。それでもある程度の時がたったら、いつまでもそのことを思い出してくよくよしているのは自分のためによくありません。

「自分はかわいそう」などと自己憐憫していては、不幸を長引かすことになってしまいます。一つの不幸によって生活全般に悪影響を与えないように心がけることが大事です。

過去の不幸を考えているのに気づいたら、「なんになる?」と自問してみてください。「このことを考えることでなんになる?」「自分を責めてなんになる?」「人のせいにしてなんになる?」「過去を嘆いてなんになる?」などと。

その答えが「なんにもならない」のなら、考えるだけ無駄でしょう。

それに実は「なんにもならない」のではなく、「イヤな気もちになる」や「今を楽しめなくなる」のです。

なぜ、「すんでしまったことはしかたがない」と思えないのでしょうか?

過去のことを思い出してくよくよすることで何かいいことがあるのでしょうか?

人に同情してもらいたいから? そのことを言い訳にできるから?
(何かをできない/しない/サボる言い訳、自分が不幸な言い訳……)

こんなことを人から言われたら、たまらないでしょう。

「同情してもらいたいの?」「言い訳にしていない?」と、自分で自分に聞くのも相当にきびしいかもしれません。それでもあえて自分にきびしくすることがあったほうがいいのではないでしょうか。

自分が今不幸なのは、過去の不幸な出来事のせいだけでなく、今幸せになる努力をしていないせいが大きいのです。時には自分にきびしく、「言い訳にしていない?」と問いかけることが立ち直る第一歩になるのです。

過去の不幸にとらわれていても不幸な気もちになるだけで、時間と心身のエネルギーの無駄使いです。「こんなことを考えるのは時間とエネルギーの無駄/もったいない/損だ/バカバカしい」などと考えれば、過去の不幸から抜け出すきっかけになるでしょう。

また、「多くの人が経験したことだ。そして、立ち直れたのだ」「自分にも立ち直れる時がくる」「平穏に暮らせる時がくるに違いない」「幸せな時がきっとくる」などと考えられれば、心の中に希望が湧き、「立ち直りたい」という気もちも生まれるでしょう。

まず「立ち直ろう」と思えるようになることが大事です。本人がその気にならなければ自分(の考え方)を変えることはできないのです。

過去の事実を変えることはできませんが、そのことに対する考え方を変えることはできるのです。そうすることによって立ち直ることができるのです。

ご感想はこちら

プロフィール

本多時生
本多時生

1956年7月、神奈川県生まれ。電気通信大学卒業。ソフト開発の仕事の傍ら、20代後半より「人の幸せに関する研究」をライフワークとしてはじめ、1996年には「幸せのホームページ」を開設、現在までほぼ毎日更新を続けている。

ピックアップブログ推薦 出版をご希望の方へ

公式連載