考えすぎない

「人のため」を考えることで、自分の苦しみから抜け出す

2018.04.25 公式 考えすぎない 第20回
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仕事でもプライベートでも、私たち日本人はその勤勉さゆえなのかつい考えすぎてしまうことが多いように思います。しかしそうした日々の悩みは、ほとんどが“考えすぎ”を原因としています。この“考えすぎるクセ”を改善すれば、もっとラクに生きることができるはず……この連載では、「考えすぎずに生き、もっと幸せになる」ための方法を紹介していきます。 

「自分のため」を考えすぎない

人が「自分のため」を考えるのは当然ですが、「自分のため」を考えすぎると、うまくいかないことになりがちです。

反対に、「人のため」を考えることが、自分にとってもうまくいくことにつながる場合も多いのです。

たとえば、成功したければ、人(お客様や利用者など)の利益になることをすれば、自分の利益にもつながる。

たとえば、人間関係でも、まわりの人を大切にすることが「自分のため」になる。

『情けは人の為ならず』という言葉もあります。「人に親切をしておけば、必ずよい報いがある」ということです。

親切なことや、人のためになることや、人を幸せにすることをしておけば、相手からよいお返しがあったり、何かいいことがあるかもしれません。

それ以前に、人にいいことをするのは、気もちのいいものです。

人のためになることをするのは、「自分のため」でもあるのです。自分が人のためにいいことをしたいと思えた時に、喜んでそれを実践できるといいのでしょう。

また、人は同時に二つのことを考えることはできません。

「人のため」を考えることが「自分のため」を考えすぎて苦しむことから抜け出す方法でもあるのです。

そこで、自分のことで悩み苦しんだ時に、「このことを考えるよりも、人のためになることを考えるようにしよう」と切り替えることができるといいのです。

人の悩み・苦しみにも目を向ける

誰もが何かしら悩みを抱えているのです。それを人には見せないようにしているのです。

自分がすごく悩んでいる時も、「悩んでいるのは自分だけじゃない」「自分と同じように悩んでいる人(同じ悩みを経験した人)はたくさんいる」と考えるだけでも、少しは心がラクになるでしょう。

悩んでいる時には、感情が不安定になり、やるべきことがおろそかになったり、人にあたってしまったり、行動に悪影響を及ぼしがちです。自分(の悩み)のことで頭がいっぱいになり、人のことが考えられなくなってしまうこともあります。

自分にそういうことがあるとわかっていれば、悩みを抱えた他人にも同じことがあるとわかるはずです。相手が無気力だったりイライラしたりしているのも、「何か(事情や悩み)があるのかもしれない」と考えることができれば、人に対して寛大になれ、人間関係の問題も減るでしょう。

人の悩みに目を向けていれば、自分の悩みに目を向けて不幸な気もちにならずにすみます。

また、人の悩みにも目を向けることで、自分の心に余裕を生み、自分の悩みも心の力を抜いて少しはラクに考えられるのではないでしょうか。

人の幸せを考える

不幸な気もちになるのは、「自分の不幸なことについて考えているから」と考えられます。

でもそんな時、自分の幸せについて前向きに考えることはなかなかできません。

そこで、人を幸せにすることを考えることで、自分の不幸を考えないようにできるといいのです。

自分が幸せにしたい人を幸せにすることを考えている間は、少し幸せな気もちにもなれるものです。

自分が考えたことを実践して相手が喜んでくれれば、自分もうれしいはずです。

相手からの何らかのお返しがあるかもしれません。

少なくとも関係が良くなり、それだけ自分が幸せな気もちで過ごしやすくなるのです。

「人を幸せにしよう」と大きなことを考えるとなかなか実践できないでしょう。

小さなことでいいのです。相手の顔に微笑みが浮かんだり、ささやかな幸せが生まれるようなことでいいのです。

小さなことなら実践するチャンスも方法もたくさんあるはずです。相手を幸せにする行為を重ねることが大事なのです。

日頃から、人を喜ばすことを心がけて生活できるようになれば、それだけ自分の不幸について考えて不幸な気もちになることは減るでしょう。

それにも増して、人を幸せにすることで自分が幸せな気もちになれることが増えるのです。

自分のことばかり考えずに、人の幸せを考えられるようになり、人を喜ばす幸せ・人を幸せにする幸せを感じられるようになれたらいいのではないでしょうか。


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プロフィール

本多時生
本多時生

1956年7月、神奈川県生まれ。電気通信大学卒業。ソフト開発の仕事の傍ら、20代後半より「人の幸せに関する研究」をライフワークとしてはじめ、1996年には「幸せのホームページ」を開設、現在までほぼ毎日更新を続けている。

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