考えすぎない

仕事や人生の失敗に過剰反応しない考え方のコツ

2018.05.09 公式 考えすぎない 第21回
Getty Images

仕事でもプライベートでも、私たち日本人はその勤勉さゆえなのかつい考えすぎてしまうことが多いように思います。しかしそうした日々の悩みは、ほとんどが“考えすぎ”を原因としています。この“考えすぎるクセ”を改善すれば、もっとラクに生きることができるはず……この連載では、「考えすぎずに生き、もっと幸せになる」ための方法を紹介していきます。 

起こったことを悪く考えすぎない

悪い出来事があった時に、「ひどい」「最悪だ」などと極端に悪く受けとると、余計に動揺してしまいます。そのために混乱して悪い対応をしてしまうことにもなりかねません。

さらに、「もうダメだ」などと悪く考えすぎると、自分の心の中で事態を現実より悪く思い込んでしまいます。そのために、落ち込んだり無気力になったり、絶望して自暴自棄になったりしてしまうこともあります。

悪い出来事を必要以上に悪く考えすぎないように心がけ、できるだけ軽くすませるようになれるといいでしょう。

たとえば、一つの失敗を悪く考えすぎてしまうと、自ら「大失敗」にしてしまうことがあります。

まずはあまり動揺しないように心がけることです。「なんでこんなことをしてしまったんだ」「信じられない」などと驚かずに、「こういうこともある」「誰でも失敗することはある」「やってしまったことはしかたがない」などと受け入れることで、少しでも心を落ちつけることができるといいのです。

動揺してミスを重ねたり、混乱して何も対応できなくなってしまったりしないように、「失敗のあとにどうするかがいちばん大事」「今やれることをやればいい」「ベストを尽くそう」などと考えられるといいでしょう。

そして、「最悪だ」「もうダメだ」などと悪く考えるのではなく、「まだ取り返しはつく」「名誉挽回のチャンスはある」「やり直せばいい」などと考えられるといいのです。

軽く受けとめて素早く立ち直ったほうが、自分のためでもあり、まわりの人にそれ以上迷惑をかけないことにもなるのです。悪い出来事に過剰反応しないことが大事なのです。

「もうダメだ」などと考えてしまった時には、「悪く考えすぎではないか?」と自問できれば、「そうかもしれない」と気づけることがあるでしょう。

考え直す

悪く考えすぎかもしれないと気づいたら、もう一度考え直してみるといいのです。

「ひどい」「最悪だ」などとふと思ってしまった時でも、考え直してみれば「そんなには悪くないのではないか」と思えることがけっこうあるでしょう。

本当の最悪を想像してみれば、「××よりはまだマシ」と思えることが多いはずです。

また、過去に大きい不幸な経験をしたことがある人は、「あの時に比べたらまだいい」と考えれば、少しはラクになるでしょう。

「もうダメだ」と簡単にあきらめずに、「まだなんとかなるのではないか」「これからどうにでもなる」「いくらでもやり直しはきく」「なるようになる」などと考えられるといいのです。

悪い出来事も「いいことかもしれない」と考え、「(何かを始める/何かを変える)いいきっかけにしよう」「いい経験と考えよう」などと考えられるようになるといいでしょう。

たとえば、試験で不合格(浪人、落第)、左遷、失業、入院などの一時の挫折も、そこで落ち込んでしまえばその先は長く暗いものになってしまいます。

「これも自分に与えられた試練だ」「今は力を蓄える時だ」「時間がなければできないこと、今だからできることをやろう」などと考えられれば、長い人生の中で、むしろ貴重な時期にすることもできるでしょう。

考え続けない

悪い出来事をいつまでも考え続けると、悪感情を強くし、自分の心の中で問題を大きくしてしまいます。繰り返し考えている限り、忘れることはできません。

また、悪い結果の原因を考えすぎるのもよくありません。たとえば、「あの人のせい」だと人のことを悪く考えたり、「自分のせい」と自分を責めたり、悪くなった要因をやたらとつけ加えたり、余計なことを考えないほうがいいのです。

と言っても、つい考えてしまうのでしょう。それは心が回復していないからかもしれません。

悪い出来事があった直後には、ショックや動揺が残っているため、無意識にその原因探しをしてその出来事を思い出してしまうのです。

つい考えてしまっても、「今はまだショックが残っているからだ」「今は心が回復していないからだ」と気づいて、「今このことを考えるのはやめよう」「こんなことを考えるより、○○をしよう」などと切り替えられるといいのです。

悪い出来事を早く忘れて平穏な心で過ごせるようになるためには、考え続けないように心がけることが大事なのです。


本多時生「考えすぎない」書籍の詳細はこちら

ご感想はこちら

プロフィール

本多時生
本多時生

1956年7月、神奈川県生まれ。電気通信大学卒業。ソフト開発の仕事の傍ら、20代後半より「人の幸せに関する研究」をライフワークとしてはじめ、1996年には「幸せのホームページ」を開設、現在までほぼ毎日更新を続けている。

ピックアップブログ推薦 出版をご希望の方へ

公式連載