考えすぎない

自分の中に芽生える悲観的な思考におびやかされない方法

2018.05.23 公式 考えすぎない 第22回
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仕事でもプライベートでも、私たち日本人はその勤勉さゆえなのかつい考えすぎてしまうことが多いように思います。しかしそうした日々の悩みは、ほとんどが“考えすぎ”を原因としています。この“考えすぎるクセ”を改善すれば、もっとラクに生きることができるはず……この連載では、「考えすぎずに生き、もっと幸せになる」ための方法を紹介していきます。 

先のことを悲観的に考えすぎない

今後の人生、老後、将来になるかもしれない病気、死など、人を不安にする材料はたくさんあります。

先のことを悪く考えると、不安な気もちや暗い気もちになります。

そういう考え方のクセがある〝悲観的な人〟は、うつな気分で生活しやすいのです。

また、うつな気分だと悲観的な考えをしやすくなり、悪循環になってしまいます。それが続くと心身の調子が悪くなってしまうことにもなりかねません。

悲観的に考えると不安になったり恐ろしくなったりして、行動できないことも多くなります。また、うつな気分だと元気ややる気や勇気を出すことも難しくなり、ますます行動力が低下してしまいます。その結果として、「いいことがない」「楽しくない」「つまらない」というような生活にもなりがちです。

不安な気もちやうつな気分になった時には、「悲観的に考えすぎているのではないか?」と自問してみれば、気づけることがあるはずです。

そこで、「あまり悲観的に考えるのはよそう」と考えられるといいのです。

確率を考える

実際には、悪い事態になることもあればならないこともあるはずです。

悪い事態を恐れて不安な気もちになった時、「その確率はどのくらいか?」を一度考えてみてください。

そうすれば、「そんなことはめったに起こらない」「起こる確率は低い」などと考えられることも多いはずです。

そうだとしたら、あまり恐れないほうがいいでしょう。そうならない確率のほうが高いのですから。

不安になるような悪い事態は、実際にはそんなには起こらないのです。特に悲観的な考え方をしやすい人の場合は、「悲観的な自分が考えるほど悪くはならないだろう」と考えたほうがいいでしょう。

また、「そうなったら、その時はその時」と悪い事態を受け入れることができるといいのです。

さらに、「そうなった時には、こうしよう」のように対策を考えられると、なおいいでしょう。

確率ははっきりわからなくても、過去の経験から「この前は大丈夫だったから、今度もきっと大丈夫」「今までそうなったことは(ほとんど)ないじゃないか」などと考えられれば、不安な気もちを小さくできるでしょう。

過去に何回か悪い事態になった経験があることは、今までに全部で何回ぐらいやって何回そうなったかを計算すれば、その確率がわかるはずです。

また、過去の経験を考え直してみると「(結局、)なるようになった」と思え、今度も「なるようになる」と考えられるのではないでしょうか。

はじめてのことに不安を感じることもあるでしょう。

そのことははじめてでも、過去に〝はじめてのこと〟をした経験はたくさんあるはずです。

そういう場合に実際どうなったことが多かったかを考えてみれば、今回の参考にもなるでしょう。

不安な気もちが強くなった時には、悪い事態になる確率と過去の経験に照らして成り行きを考えてみることで、心を落ちつかせられるといいでしょう。


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プロフィール

本多時生
本多時生

1956年7月、神奈川県生まれ。電気通信大学卒業。ソフト開発の仕事の傍ら、20代後半より「人の幸せに関する研究」をライフワークとしてはじめ、1996年には「幸せのホームページ」を開設、現在までほぼ毎日更新を続けている。

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