考えすぎない

「自分はだめだ…」ネガティブ思考が襲ってきた時の効果的な対処法

2018.06.27 公式 考えすぎない 第24回
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仕事でもプライベートでも、私たち日本人はその勤勉さゆえなのかつい考えすぎてしまうことが多いように思います。しかしそうした日々の悩みは、ほとんどが“考えすぎ”を原因としています。この“考えすぎるクセ”を改善すれば、もっとラクに生きることができるはず……この連載では、「考えすぎずに生き、もっと幸せになる」ための方法を紹介していきます。 

自分のことを悪く考えすぎない

「自分は弱い」「自分はダメだ」などと自分のことを悪く考えるのはやめたほうがいいでしょう。自分の欠点や失敗を責めてもつらいだけです。

「自分はダメだ」と思っていると、努力をやめてしまう、逃げてしまう、放棄してしまう、あきらめてしまうというようなことが増えるでしょう。状況によってはこのような対処が必要な場合もあるでしょうが、すべてのことにそうなってしまうのは自分のためによくありません。自分を悪く考えすぎるとそうなりがちです。

「自分はダメだ」と落ち込みやすい人は、望みが高すぎるのか完璧主義なのかもしれません。少しでも思うようにできないと自分を許せないのでしょう。

もしくは、まわりの人を意識しすぎるのかもしれません。人との比較や、人からどう思われるかを気にしすぎて、一つの欠点や過失を余計に大きく考えてしまうのでしょう。

自分を責めてつらくなったら、「自分のことを悪く考えすぎではないか?」「自分をいじめているのではないか?」「自分を見放していないか?」などと自問すれば、「そうかもしれない」と気づけることがあるでしょう。

今の自分に対する考え方

低い自己評価は自信を失わせ、自尊心を低下させます。自分のことを悪く考えるのを繰り返すことで、だんだん「自分はダメだ」と思い込んでしまいます。

一つの欠点がすべてではないのです。一つのことで「ダメ」と決めつけてはいけないのです。

そこで、つい自分について悪く考えてしまった時には、「ここは××だけど、自分には○○の所がある」のように、いい所も考えるようにするといいのです。

自分にはいい所もあるはずです。たとえば、真面目な所、やさしい所、大らかな所、感受性が豊かな所など、何でもいいのです。

また自分にできることがあるはずです。「これは(それなりに)できる」とある程度自信をもってできることが何かあるでしょう。自分がふつうにできること、過去にできたことなどを思い出せばいいのです。特別なことでなくていいのです。人と比較したりしなければ、自分にできることがきっと見つかるでしょう。

具体的なことでなくてもかまいません。たとえば、真面目に努力できる、人にやさしくできる、細かいことは気にしない、などでもいいのです。

「自分は最低だ」「自分はダメだ」などと考えてしまった時には、「そんなには悪くないのではないか?」と自問することで、「自分はそんなには悪くない」「決して最低な人間なんかではない」「欠点はあるけど、そんなには悪くない」「立派(な人間)ではないが、そんなには悪くない」などと打ち消すことができるといいのです。

自分は弱い?

「自分は弱い。だから自分はダメだ」と考えてしまうのはよくありません。

でも、「弱い」という事実を否定しようとするのは無理があります。

「弱くてもいい」と受け入れ、「それでもそれなりに(幸せに)生きていける」と考えたほうがいいでしょう。

それに、「弱い」のは一部のはずです。

「弱い所がある」「弱い時がある」「弱い事がある」「弱い相手がいる」ということでしょう。それ以外の、所・時・事・人に際しては問題ないのです。

「弱い所(時・事・人)はあってもいい(しかたがない)。他は大丈夫なのだから」と考えればいいのです。

また、「自分の弱さ」を知っているから、その時その時に一所懸命にやったり、いっそう努力することもできるのです。

弱さを克服するために努力しているのなら、「今は弱くてもいい(努力を続ければ強くなっていける)」と考えることもできるでしょう。

何かが「うまくできない」ことが「弱い」ことではありません。

「うまくできないから自分はダメだ」と自分を見放して、努力をやめてしまうから「弱い(さらに弱くなってしまう)」のです。

努力してもうまくできない時も事もあります。それでもメゲずに努力を続けられる人が本当に「強い人」なのではないでしょうか。

「自分は弱い」と考えるよりも、「自分は未熟」と考えたほうがいいでしょう。

「未熟だ」という自覚があるから、自分を育てようと心がけるのです。未熟だから成長する余地もあるのです。そして、今はその途中なのだから「まだしょうがない」と考えることもできます。でも、将来はもっと強くなれるはずだ、という希望もあるわけです。

思うようにいかない時には、「まだまだ未熟だなぁ」と頭をかいて笑ってしまえばいいのです。

「自分は弱いからダメだ」と考えてしまうのと、「自分はまだ未熟だから、努力しよう」と考えるのでは、その後の人生はずいぶん変わってくるでしょう。

「今は成長過程」「自分は発展途上」と言える人は、「強い人」「強くなれる人」でしょう。

これからの自分に対する考え方

「自分はダメだ」と、自分を見放すのはよくありません。

また、「どうせ自分は××だから」や「自分には何もできっこない」などと、自分のことを簡単にあきらめるのもよくありません。

人は自分の考えた通りの人になる、とも言われます。

一つをあきらめても、すべてをあきらめなければいいのです。

「できないこともあるができることもある」はずです。

「今はできなくても、努力すればできるようになれる」こともあるはずです。

自分を見放すのではなく、自分の可能性に期待することが大事なのです。

自分の努力に期待することもできます。その時々に頑張る自分、あきらめずに努力する自分、常にベストを尽くそうとする自分……このような自分に期待してあげたほうがいいのです。

現在の自分ではなく〝なりたい自分〟に期待してもいいのです。

〝なりたい自分〟に少しずつ近づいていっているという自覚があれば、期待できるでしょう。

ただし、高望みはしないほうがいいでしょう。〝なりたい自分〟でも〝なれない自分〟を目指すのは自分を苦しめるだけです。〝なりたい自分〟かつ〝なれる自分〟を目指していくことが大事です。

今の自分を悪く考えすぎないようにして、時間をかけて自分を育てていくという姿勢が大事なのです。

「自分を育てていけば少しずつ幸せになっていける」と信じて生きられるようになれたらいいのではないでしょうか。


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