考えすぎない

失望だらけの「世の中」に振り回されない考え方

2018.07.11 公式 考えすぎない 第25回
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仕事でもプライベートでも、私たち日本人はその勤勉さゆえなのかつい考えすぎてしまうことが多いように思います。しかしそうした日々の悩みは、ほとんどが“考えすぎ”を原因としています。この“考えすぎるクセ”を改善すれば、もっとラクに生きることができるはず……この連載では、「考えすぎずに生き、もっと幸せになる」ための方法を紹介していきます。 

世の中を悪く考えすぎない

「世の中が悪い」と考えて、ただ嘆いたりグチを言ったりしているばかりでは、空しい気もちになるだけで、何も変わりません。

他にも、「社会が悪い」「国が悪い」「政治が悪い」「会社が悪い」「組織が悪い」「生まれた所が悪い」のような考えも同様です。

世の中を悪く考えすぎると、何かを求めて努力することをあきらめてしまうことになりがちです。「世の中のせい」を自分が努力しない言い訳にしてしまうのは自分のためになりません。

「世の中は悪いもの」と思っている人は、「実際には、自分が考えるほどは悪くない(のではないか)」と、考え直すことができるといいでしょう。

「世の中には、悪い所もあれば、いい所もある。そんなには悪くない」

「人生には、悪い時もあれば、いい時もある。そんなに悪くはないものだ」

「悪い人もいれば、いい人もいる。世の中、捨てたものではない」

「人生は、落ち込んでいる私が思うほど、悪くはない」

「物事を悪く考えるクセがある私が考えるほどは悪くない」

このような考え方ができればいいのです。

現実はきびしいこともあるでしょう。そんな中でも、いいこと・自分に恵まれていることがあるはずです。考え直してみれば、「そんなには悪くない」と思えることが多いはずです。

将来についても、自分が幸せになれる可能性があることは認めるべきです。

そして、「努力をすれば、きっと報われる時がくる」ことを信じたほうがいいのです。

そうすれば、苦しい時にも「こういう時もある。世の中悪いことばかりではない。いずれ楽しい時がくる」、不幸な時にも「こういう時もある。でも、あきらめずに努力していれば、きっと幸せな時がくる」などと考えることもできるでしょう。

いずれにしても、「世の中のせい」にして幸せになることをあきらめてしまい、自分が幸せになるための努力をしなければ、幸せにはなれないでしょう。幸せになれないのは、「世の中のせい」にしてしまっている「自分のせい」です。

世の中を自分が変えるのは極めて難しいことです。自分を変えるのも容易ではないでしょうが、時間をかければ少しずつ変えていくことができるのです。自分が人間として成長すれば、それにつれて不幸になることが減り、少しずつ幸せに暮らせるようになっていけるのです。

そうすれば世の中の見方も変わってくるでしょう。つまり、「世の中が悪い」と思うのは、「自分が人間としてまだ未熟」ということです。


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プロフィール

本多時生
本多時生

1956年7月、神奈川県生まれ。電気通信大学卒業。ソフト開発の仕事の傍ら、20代後半より「人の幸せに関する研究」をライフワークとしてはじめ、1996年には「幸せのホームページ」を開設、現在までほぼ毎日更新を続けている。

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