考えすぎない

「悩む」時間は無駄! 考えすぎを減らすコツ

2018.10.10 公式 考えすぎない 第31回
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仕事でもプライベートでも、私たち日本人はその勤勉さゆえなのかつい考えすぎてしまうことが多いように思います。しかしそうした日々の悩みは、ほとんどが“考えすぎ”を原因としています。この“考えすぎるクセ”を改善すれば、もっとラクに生きることができるはず……この連載では、「考えすぎずに生き、もっと幸せになる」ための方法を紹介していきます。 

長時間考えすぎない

考えすぎると、悩ましい時間が長くなるだけでなく、一日を憂うつな気分で過ごすことになってしまいます。長く考え続けると疲れます。体調に悪影響が及んでしまうこともあります。

連続して長時間考えすぎないようにしたほうがいいでしょう。

悩ましくなった時に、「(長く)考えすぎではないか?」と自問すれば、気づけることがあるはずです。考えすぎの基準は、心の状態と働きです。悩ましい気もちや憂うつな気分が強くなったと感じるか、考えが進まなくなったと思った場合には、「これ以上考えるのはよそう」「またあとで考えよう」などと続けていた考えをストップできるといいのです。

できれば気分転換をしたり、何か楽しめる時間を挟んだりして、休み休み考えたほうがいい考え方ができ、いい答えも得やすいでしょう。

また、一日の中で長時間考えすぎないようにしたほうがいいでしょう。

憂うつな気分が続いたり、精神的な疲れを感じたりした時には、「今日はこれ以上考えるのはやめよう」「(一晩寝てから)明日また考えよう」などと考えられるといいでしょう。

疲れ切って生活全体に悪影響を及ぼさないようにすることが大事です。

シンキングタイムを決める

長時間考えすぎないための方法として、「シンキングタイムを決める」ことをおすすめします。シンキングタイム中は、紙に書きながら集中して考えればいいのです。

自分にとって重大な問題で悩んだ場合に、一日の中であらかじめ考える時間を決めておくようにします。早朝、昼休み、夜の自由時間などの確保しやすい時間(三十分から九十分程度)と、一人で集中しやすく、紙に書いて考えられる場所がいいでしょう。

もう一つ大事なのが「切り上げる」ことです。終わりの時間がきたら切り上げるようにします。また、時間内でも思考が停滞したり、疲れてきたら切り上げたほうがいいでしょう。ただし、考えが順調に進んでいて時間に余裕がある場合には、一区切りつくまで延長して続けてもいいでしょう。

シンキングタイム以外の時に、その問題をつい考えてしまうことはあるでしょう。それはしかたがありません。

その問題を考えているのに気づいたら、「今このことを考えるのはやめよう」「あとで考えよう」「シンキングタイムに集中して考えよう」などとストップすればいいのです。

一つの問題は生活の中の一部です。一つの問題で生活全体にできるだけ悪影響を及ぼさないようになれるといいでしょう。

そのためには、「連続して長時間考えすぎないようにしよう」「一日に長時間考えすぎないようにしよう」と心がけることが大事です。


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プロフィール

本多時生
本多時生

1956年7月、神奈川県生まれ。電気通信大学卒業。ソフト開発の仕事の傍ら、20代後半より「人の幸せに関する研究」をライフワークとしてはじめ、1996年には「幸せのホームページ」を開設、現在までほぼ毎日更新を続けている。

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