悲観・卑屈・ネガティブの思考連鎖に陥る人の頭の中

2018.12.12 公式 考えすぎない 第35回
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仕事でもプライベートでも、私たち日本人はその勤勉さゆえなのかつい考えすぎてしまうことが多いように思います。しかしそうした日々の悩みは、ほとんどが“考えすぎ”を原因としています。この“考えすぎるクセ”を改善すれば、もっとラクに生きることができるはず……この連載では、「考えすぎずに生き、もっと幸せになる」ための方法を紹介していきます。 

悪循環に陥らない

人から見たら〝小さいこと〟でも、そのことを考えすぎると悩みになってしまいます。悩ましくなると否定的な考え方をしやすくなり、物事を悪く考えると悪感情が強くなります。

悪感情が強くなると、「人が悪い」「自分はダメだ」「世の中が悪い」「夢も希望もない」「もうダメだ」などと、さらに否定的・悲観的な考え方をしやすくなります。

悪感情と悪い考え方の悪循環に陥ると、自分の心の中で問題をどんどん悪化させてしまうことになります。

強い悪感情は悪い気分としてあとを引きやすく、気分が悪いとついイヤなことを思い出してしまいます。そのまま考え続けると、また悩むことになってしまいます。

悩ましい気もちは憂うつな気分として残ります。憂うつな気分だと、つい悪いことを思い出してしまいます。過ぎたこと、イヤな人のこと、自分の欠点、将来への不安、運命的なことなど、自分さえ考えなければ何も問題ないことでも、考えすぎることで悩みを追加してしまいます。悪い気分と悪い考え方の悪循環に陥ると、常に悩みを抱えることになり、生活全体に悪影響を及ぼすことになってしまいます。

悪感情に流されて悪いことを考えて悪いことをしてしまうこともあります。たとえば、人に仕返しをしたり、他の人に八つ当たりをしたり、自暴自棄になって大事なことを投げ出してしまったり……。

悪い気分だと、悪いクセ(食べすぎ・飲みすぎ・買い物しすぎ、ギャンブルにはまるなど)が出やすくなります。

憂うつな気分になると考え方が消極的・悲観的になりやすく、行動力が低下します。そのために、やるべきことがおろそかになったり、引きこもりがちになったり、心身の調子を崩したり……。

このようなことが新たな問題を生み、大きい悩みを増やしてしまうことにもなりかねません。

悩みの悪循環への対策

生活全体が悩ましくなり、悪いことが続いた場合には、「考えすぎではないか?」「悪循環になっていないか?」と自問すれば、気づけることがあるはずです。

悩みの悪循環に陥らないための対策は、本書のテーマである「考えすぎない」ことです。

考えなくてもいいことや考えてもしかたがないことはできるだけ考えないように心がけることです。つい考えてしまっても、早めに気づいて考えを切り替えるようにすればいいのです。

問題を必要以上に大きくしないために、物事を悪く考えすぎない、イヤな人のことを考えすぎない、自分の欠点を考えすぎないように心がけることです。

問題を考える際には、ヘタな考え方をしないように心がけ、集中して〝よく考える〟ように努力する。あまり苦しまないように少し力を抜いて考える。そして、長時間考えすぎないように心がけることです。

集中して考える以外の時には、できるだけ問題を考えないように心がけることです。今の生活を大切にし、できるだけ生活を楽しむようにすることがイヤなことを思い出すのを予防することになるのです。抱えている問題をふと考えてしまっても、「あとで考えよう」と切り替えれば、それでいいのです。

また、悩みが生活全体に悪影響を及ぼさないように、やるべきことはちゃんとやるようにし、心身の健康をキープできるように心がけることも大事です。

以上のようなことを心がけて、〝悩みの悪循環〟に陥らないようになれたらいいのではないでしょうか。


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プロフィール

本多時生
本多時生

1956年7月、神奈川県生まれ。電気通信大学卒業。ソフト開発の仕事の傍ら、20代後半より「人の幸せに関する研究」をライフワークとしてはじめ、1996年には「幸せのホームページ」を開設、現在までほぼ毎日更新を続けている。

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