絶対に失敗しない起業術

失敗しない起業家は、一体何にお金をかけているのか

2018.10.02 公式 絶対に失敗しない起業術 第6回
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お金がなくなる起業家の特徴とは?

普通にやっていれば、起業に失敗することはめったにありません。
これは本当ですので安心してください。

起業して成功するには、本来それほどお金はかかりません。
必要なところにはきちっと投資したほうがよいですが、それもちゃんと回収できるものです。

しかし、まれに失敗する人がいます。
それはどういう人かというと、お金を「無駄に」使う人です。

間違ったところに使ってしまうと、お金はあっという間になくなってしまいます。

店舗を借りる、情報誌などを購読する、人を雇う、会社のロゴを作る、専用の封筒を印刷する、事務処理に力を入れるなど……。

本当にそれは必要なのでしょうか?

もし、そこにお金の使おうとしていたなら、なぜそれが必要だと思いますか?

店舗を借りればお客さまがたくさん来るのでしょうか?
専用の封筒があると利益が増えるのでしょうか?
事務処理をきちんとすれば、売上があがるのでしょうか?
人を雇う必然性は本当にあるのでしょうか?

そうやって必要のないところにお金を使って、頓挫する人もいますので今から気を付けてください。

お金の基礎知識:本当の「資産」とは?

さて、正しいお金の使い道を考える前に、まずは「資産」という言葉について、理解を深めてから話を進めたいと思います。

「資産」とは何かと聞かれたら、あなたはどう答えますか?

非常にシンプルに言えば、「資産」とは「富を生み出すもの」と考えると、分かりやすいのではないでしょうか。

銀行に預金していれば、少なからず利息がつきます。
株式を持っていれば、配当がもらえます。

こういったものも資産です。いわゆる金融資産と呼ばれます。

また、賃貸収入が入ってくるなら、マンションも資産ですよね。

では、あなたのビジネスにおいての資産は何なのでしょうか?
何があなたに売上や利益をもたらしてくれるのでしょうか?

突き詰めて考えると、ビジネスにおいて本当の資産とは「お客さま」です。
あなたの売上は、お客さまからもたらされます。

そして、既存のお客さまの口コミで、新しいお客さまが来てくれたりします。
お客さまが教えてくれたニーズから、新しい商品が開発されたりもします。

すべてのものはお客さまから生み出されるのです。
ですので、本当の意味での資産はお客さましかありません。

例えば、あなたが火事などの災害で一文無しになったとします。
売る商品すらありません。

しかし、懇意にしてもらっている得意客の連絡先を知っていれば、一人ひとりにコンタクトを取ればいいわけです。

「実はあの火事で全部失ってしまいまして……。何か私にできることがあれば、仕事を依頼してくれないでしょうか?」

「大変でしたね。あなたにはいつもお世話になっているので、来年お願いしようと思っていたこの仕事を依頼しますよ」

「ありがとうございます。申し訳ないのですが前金を頂くことは可能でしょうか?」

「分かりました。問題ありません。半額を前金でお支払いします。あなたが再起してくれないと私が困りますからね。応援してますよ!」

このような信頼関係のあるお客さまが数人いれば、ゼロから再起することも可能です。

しかし、いくら商品が残っていたとしても、買ってくれるお客さまがいなければどうしようもありません。

一番の資産はお客さまである、というわけです。

「人とのつながり」には迷わず投資する

ですので、ビジネスにおいては、お客さまが増えていく可能性があるのであれば、積極的に投資していくのがセオリーです。

多くの場合、お客さまは誰かからのつながりでやってきます。
人とのつながりには無限の可能性があります。

短期的に金銭的なリターンが見込めないとしても、できる限りいろんなつながりを作るのがおすすめです。

私の場合も振り返ってみると、今の売上はある人とプロジェクトを行ったおかげで、その人とのつながりはあの人で、あの人とのつながりはあの人で、という感じでたどっていくと、最初に出会った人のご縁からすべて始まっていることに気づきます。

当時は会社勤めをしていたのですが、起業家の集まる場所に顔を出したのがきっかけで、いろんなことが変わりました。

起業家の方々と交流を深めることで、会社員では思いもつかないような行動を取り、どんどんと自分でビジネスを始めることにリアリティを感じるようになりました。

もし、あの時、あの場所に自分が行かなかったら、人生はまったく違っていたでしょう。今でもサラリーマンを続けていたと思います。

人とのつながりで私の人生はがらりと変わりました。それほどインパクトがありますし、金額に換算したら途方もない数字になることでしょう。

起業当初は誰かから紹介されてお客さまがやってくるものです。なので人脈を作ることにお金がかかっても、それがゆくゆく大きな資産になるわけです。

成功している経営者はこのことが分かっているので、積極的に人のつながりに投資している人が少なくありません。

彼らはモノやサービスを買っているように見えて、人とのつながりに投資をしています。

美術品やワインを買っているように見えて、本当はそこでできるつながりに投資をしているのです。

また、お茶を習いに行っている友人がいるのですが、そこでの出会いがビジネスにつながっているそうです。彼は高級な洋服を扱っているのですが、お茶には芸術性の高い人が集まっているので、お客さまになってくれたり、紹介をしてくれたりすることが多いそうです。

十分に売上を上げている経営者が、継続的にセミナーで学ばれていることがあります。学ぶ内容というよりも、そこでビジネスパートナーが見つかることに、ものすごく価値があるというわけです。

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プロフィール

今井 孝
今井 孝

株式会社キャリッジウェイ・コンサルティング
代表取締役

大手IT企業でいくつもの新規事業開発を手がけ、初年度年商が数億円を超える事業で社内アワードを受賞。その実績をもとに意気揚々と独立したものの、スモールビジネスの成功法則を知らなかったため、いきなり挫折。セミナーを開催しても閑古鳥が鳴き叫ぶばかり。挽回のために数百万円を投資して作成した教材はほとんど売れず、部屋を占領する在庫の山に。ネット広告につぎ込んだ資金は一瞬で消えてしまい、胃の痛みと闘いながら起業1年目は終了。
その後、10年連続300人以上が参加するセミナーを主催。トータルでは6,000人以上に。
集客できるようになった一方で、毎回結果を出すことに囚われるようになり、「やらなければ……」という苦しさを味わい、その結果、数多くの経営者から学びを得て“過程を楽しむ”という本質に到達した。売上に執着し過ぎることを消し去ったのは「誰かのために貢献し続けたい」という思い。そこで、ビジネスを心から楽しめるようになる。
それらの経験を踏まえたマーケティングとマインドに関するさまざまな教材が累計3,000本以上購入されるなど、3万人以上の起業家にノウハウや考え方を伝え、最初の一歩を導いた。
誰にでもわかりやすく、行動しやすいノウハウと伝え方で、「今井さんの話を聞いたら安心する」「自分でも成功できるんだと思える」「勇気が湧いてくる」と、たくさんの起業家に支持されている。

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