今どきの若手の育て方

今どきの若手とのコミュニケーションギャップはこう埋める

2019.09.05 公式 今どきの若手の育て方 第18回
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「急がば回れ」で、
説明する時間を必ず確保する

仕事で一番非効率なことは、「二度手間」です。いわゆる「手戻り」によって、再度その仕事を行うこと、つまり「重複行為」です。できれば避けたいですよね。
若手の仕事で「二度手間」を引き起こさないようにするには、
・情報共有時間を確保する。
・指示の認識ギャップをなくす。
という2点に注意する必要があります。

「急がば回れ」という諺(ことわざ)があるように、きちんとこちらの要求水準を伝え、何が大事でどこに注意すべきかを伝える時間をとらなければなりません。しっかり時間をとって、こちらからの指示と若手の認識とのギャップをなくす努力が必要なのです。

情報共有時間を確保する

組織の中で情報を共有するために一番簡単なのは、「全体会議」を実施することです。この会議で説明を行い、情報共有をすることが最も効率的です。疑問点の解決や、質問もこの会議で行うことができるため、負担が最も軽くなります。
ポイントは、
・定例化すること。
・事前に何について共有するかを周知しておくこと。
この2点です。

全体会議を定例化し、事前に内容を周知することで、参加者には疑問点や質問、または意見などを考えたうえで出席してもらいます。出席者全員に事前に内容を知らせておくだけで、会議の時間は大幅に短縮されます。

全体会議の次は「個別ミーティング」です。個別に各役割の方とミーティングを行い、説明するのです。これは若手にとって、普段質問できなかったことや、他の人がいるところでは言いにくい悩みを言える環境にすることができれば最高です。若手もその時間をとってくれたことをありがたいと感じるでしょう。

そのうえで「全体会議」と「個別ミーティング」は、組織全体の業績があがるよう、効果的な連携を持たせるよう心がけてください。
大事なポイントは、

・全体会議と個別ミーティングの、それぞれの役割をはっきりさせておく。
・どちらの会議でも、内容を事前に告知する。
・必ず、会議の目的を最初に確認してからはじめる。
・仕事のクオリティについて参加者が合意する時間を設ける。
・各参加者の現状を共有し、二度手間を防ぐ。
・疑問や質問をしやすい雰囲気をつくる。

このような運営上のポイントを抑えて、しっかりとした説明が事前にあれば、若手も納得して効率よく仕事に取り組むことができます。

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プロフィール

石田祐一郎
石田祐一郎

株式会社GO FRONTIER代表取締役。大学卒業後、婦人服アパレル企業に就職。いちスタッフから数店舗の店長を経て、マネージャーとして全国を回る。その後、課長に抜擢。ブランド存続の危機の中で、社員一丸となって業績を挽回。さらに商品部長を経て取締役営業部長となり、全社の古い企業体質を改善。退職後はコーチング、アドラー心理学、メンタルケアを学び、プロコーチとして独立。現在は年間150回以上登壇し、成果が出るマネジメントとコミュニケーションのコツを全国で伝えている。

著書

今どきの若手の育て方

今どきの若手の育て方

「今の若手はやる気がない」「すぐに会社を辞めてしまう」「いくら教育しても育たない」――。いわゆる「ミレニアル世代」と呼ばれる若手の育成に悩むリー...
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