今どきの若手の育て方

3分間話を聞くだけで、部下との関係性が劇的に変わる

2019.10.03 公式 今どきの若手の育て方 第20回
Getty Images

3分間真剣に心から聴くと相手の心が開いてくる

コミュニケーションが上手な人は、この2点に気をつけます。
・共感して聴く。
・最後まで話を聴く。
です。

共感して聴く

共感して聴くことで、若手はどんどん話しやすくなってきます。

では、相手が最も共感を抱く動作はなんでしょう。それは「うなずく」ことです。
上司が「うん、うん」とうなずく動作をみせることで、若手はしっかり聴いてくれていると感じるだけでなく、受け入れてもらえているという安心感をもち、話しやすくなるのです。

そしてさらに、相手が共感する言葉を伝えます。それは、「いいね」という言です。最も大事な点は、若手を「否定しない」ということです。若手の話をしっかり受け入れ、「いいね」と言うことで肯定します。
この肯定があるからこそ、若手は受け入れてもらえた安心感から、上司への信頼感が高まるのです。

自分を否定する人には、本音は話せません。本音を言っても否定されることが分かっていたら、話すメリットが見当たらないからです。さらに、自身の価値観と違う上司ということになるので、距離がどんどん開いていくようになります。なので、まずは若手の価値観を受け入れ、笑顔で「いいね」と肯定することを心掛けると、コミュニケーションがスムーズになります。

若手も「うなずき」と「いいね」により、自分を受け入れてくれる上司として安心して本音を話せるようになるのです。

最後まで話を聴く

そして最も大事なポイントは、若手の「話を最後まで聴く」ことです。

この最後まで相手の話を聴くことができる人が、最も聴くスキルが優れているといえます。
どうしても上司は、その能力、知識の高さゆえに、若手の話を聴いているうちに気づいてしまうのです。「自分だったらこうするな」「こうすれば解決する」と。その結果、若手の話を最後まで聴く前に、話しはじめてしまうのです。

そのとき、若手はどのような反応を示すかというと、「話さない」という決断をするのです。つまり、この人には何を言ってもムダだなと判断し、話さないようになるのです。そして少しでも早くこのミーティングを終わらせようと、「はい」「はい」と肯定しはじめます。これが若手との話し合いが上手くいかない典型的なパターンです。

上司は、まずしっかりと相手の話を最後まで聴くことを肝に銘じなくてはいけません。若手の話を延々と聴くのは辛いかもしれませんが、そこは我慢が必要です。まずは、3分我慢しましょう。これが若手と上手にコミュニケーションをとる秘訣です。

次に「聴くスキル」を使って、仕事が上手くいくようにするコツのお話をします。
ポイントは2点です。
・若手のラブ・ボタンを見つけること。
・協力者として関わること。
です。

ご感想はこちら

プロフィール

石田祐一郎
石田祐一郎

株式会社GO FRONTIER代表取締役。大学卒業後、婦人服アパレル企業に就職。いちスタッフから数店舗の店長を経て、マネージャーとして全国を回る。その後、課長に抜擢。ブランド存続の危機の中で、社員一丸となって業績を挽回。さらに商品部長を経て取締役営業部長となり、全社の古い企業体質を改善。退職後はコーチング、アドラー心理学、メンタルケアを学び、プロコーチとして独立。現在は年間150回以上登壇し、成果が出るマネジメントとコミュニケーションのコツを全国で伝えている。

著書

今どきの若手の育て方

今どきの若手の育て方

「今の若手はやる気がない」「すぐに会社を辞めてしまう」「いくら教育しても育たない」――。いわゆる「ミレニアル世代」と呼ばれる若手の育成に悩むリー...
出版をご希望の方へ