
ひとり起業に向けていろいろ準備を始めだすと、悩みのタネの一つが『今の仕事の辞め方とそのタイミング』。僕なんかは「悩むよりとにかく行動してしまえーっ!」って感じで、勢いで辞めたタイプです。そして、見事に地獄を見ました(笑)。
実はこの『辞め方』と『タイミング』を間違えて起業してしまうと、『あっという間に廃業』という可能性がグンッと跳ね上がってしまいます。というわけで、今回はそんな事態を避けるために、今の仕事の辞め方とタイミングについての紹介をしたいと思います。
よくいる「考えるより行動!」という、速攻辞めちゃうタイプはどうなのか? っていうところに触れたいと思います。実は僕自身がこのタイプでした。
もちろん、自分をとことん追い込んだほうが頑張れるタイプっていうのは存在します。だから、さっさと辞めることでプレッシャーをかけるのもありといえばありです。
ただ、条件があります!
それは、起業までに準備すべきこと、やるべきことが明確になっている場合だけです。このタイプの人が、今までプレッシャーを掛けることで成果を出して来られたのは、あくまでも「やることが明確にあった」からです。
だから、事業が軌道に乗るための方法もわからないのに「自分にはプレッシャーこそが、最高のガソリンじゃぁ~!」って感じで今の環境を飛び出しちゃうと「あれ? 結局何から始めればいいんだっけ?」っていう状態に陥ります。しかも、仕事を辞めて収入がゼロの状況になってから気づくので悲劇です(泣)。
やめるときはタイミングだけじゃなく、辞め方もとても大事。
『どうせ辞めて二度と会わないんだから、言いたいこと全部言って辞めてやる!』なんて衝動もちょっとあるかもしれない。そんなあなたに伝えたいのが、このことわざ
『立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず)』
水鳥が飛び立つときのように、その場を濁さず汚さず、美しく去りましょうという意味です。
世の中って自分が思うよりホントに狭いので、あえて敵をつくる真似はしないほうがいいです。不思議なもので、ネガティブな感情を撒き散らすと、回り回って思いもよらぬ角度から自分に戻ってくる。起業したての時は、まだまだ「か弱い」状態だから、そんな一撃を食らったら致命傷になりかねません。
特に辞めた仕事と同業種で起業なんかするときは、辞め方がめちゃくちゃ大事。なぜなら、二度と会わないと思って起業しても、そういう時に限って意外にすぐに再会しちゃったりするものです。ほんと不思議です。
こんなふうに「ノープラン退職」や「モメる辞め方」に気をつけながら起業の準備を進めていくことで、無駄なリスクを減らすことができます。
さて、ダメな方法は分かったと思うので、次は具体的な辞めるタイミングについて紹介します。