あなたは、あなた。

無性にイライラするとき、どうすればいい?

2018.10.15 公式 あなたは、あなた。 第4回
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無理におさえつけない

どんな人にだって無性にイライラすることがあると思います。その理由がハッキリしている場合もあれば、理由が明確ではないこともあるでしょう。また、身体のバイオリズムが関係しているというときもあるでしょう。

そんなときは、節度ある範囲で素直にイライラして気持ちを発散して下さい。

人間は喜怒哀楽、いろいろな感情を持っています。ときとして喜び、笑い、悲しみ、怒る。この感情のサイクルをランダムに飛び回りながら生活しているのが私たちです。イライラすることもこのサイクルの一つですから、イライラしてしまうのは仕方のないことなのです。

もちろん、できることならイライラしたくないという人が多いと思います。自ら好き好んでイライラしたいという人は滅多にいないはずです。しかし、予期せず何かが引き金となってイライラしてしまうものなのです。これは、自分ではコントロールできるものではありません。ですから、イライラすることに対して特別な意識を向ける必要はないのです。

イライラするときはイライラして下さい。

大事なことは、無理をしてそのイライラをあなたの中に押し込めようとしないことです。たいていの場合、イライラした感情を我慢して隠そうとすると思います。公衆の面前などであれば、それは周囲のことを考えた必要な姿勢ですが、無理矢理イライラの感情をおさえつけて、何もないように取り繕おうとすることはあなたのエネルギーを過剰に浪費してしまいます。

人はイライラすること自体にエネルギーを使います。ということは、それをおさえようとすると、それ以上のエネルギーが必要になります。そしてほとんどの場合、結果的にはイライラの鎮火は失敗に終わり、さらにイライラの気持ちが増炎してします。

そう、無理に気持ちを閉じ込めようとすると、かえってイライラが募ってしまうものなのです。いわば、火に油を注ぐようなものですね。

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プロフィール

大來尚順
大來尚順

1982年、山口県生まれ。僧侶でありながら講演や執筆、通訳や仏教家関係の書物の翻訳なども手掛け、活動の場を幅広く持つ僧侶。龍谷大学卒業後に渡米。米国仏教大学院に進学し修士課程を修了。その後、同国ハーバード大学神学部研究員を経て帰国。

ビジネスマンの悩みを仏教の観点から解決に導く著書『端楽(はたらく)』や、英語に訳せない日本語の奥深さを解いた『訳せない日本語』(ともにアルファポリス)が好評のほか、国内外を問わず仏教伝道活動を広く実践している。

著書

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