
そこまで非がないはずなのに、自分のとった言動に責任や不甲斐なさを過剰に感じてしまい、落ち込んでしまったり、自分を必要以上に追い詰めて胃を痛くしてしまうようなことはないでしょうか。
周囲からは「考え過ぎだ」「そこまで自分を責める必要はない」と言われても、自然とそのように頭で考えてしまい、どうにもならないことで悩んでいるという方もおられるのではないかと思います。
できることであれば、この性格をどうにかしたいともがき、助けを求めているかたもおられるのではないでしょうか。
今回は、そのような方の気持ちを少し楽にする考え方についてお話したいと思います。
長年自分と付き合ってきた性格を、急に変えることは実に難しいことだと思います。言うのは簡単なことですが、実際にはすぐにできることではないでしょう。
それならば、このような性格は自分に何かの意味があって今まで続いてきているものと考えてみてください。
無理に性格を変えようとするのではなく、自分の性格の特徴をどう受け止めていくかを考えた方が、気持ちも楽になるはずです。
では実際に「自分を責めてしまう」ことをどのように受け止めるかというと、それは「自分を省みることができる」と考えるのです。
一般的に反省といえば、気持ちが沈み、落ち込んだ雰囲気になります。その結果、暗い側面にしか目が向けられませんが、実は自分自身を冷静に分析し成長する時間にもなるという、プラスの側面もあるのです。
実際、自己を分析することは、多くの方が普段ないがしろにしてしまうことだと思います。人というのは、頻繁に「後悔」をすることはあっても、なかなか本気で「反省」することまでは至らないものです。
つまり、自分を必要以上に責めてしまうのは、その場の後悔だけで終わらず、その先にある「自分を省みる」ことができている証拠でもあると思うのです。
自分自身の足元を確認し、今後の過ごし方に活かしていける貴重な機会として受け止めるよう、考え方をプラスに転換してみてください。
人は物事が順調に進み、平穏に過ごしているときは、自分を省みることあまりないものです。そんな中で自分を反省するとなると、さらに機会は少なくなるのではないでしょうか。だからこそ自分を強く責めてしまうときは、「自己分析」の機会として有効活用する機会にするように心掛けてみてください。