
突然ですが、忙しい日々を過ごしていると、突如として何をするのも億劫(おっくう)に感じるようになったと思うことはないでしょうか。
家事や仕事、外出にいたるまで、どうも気が乗らず、腰が重く感じることもあると思います。
しかし、面倒くさいからといって、何もしないわけにもいかず、ときおりため息をつきながらも、仕方なくやり過ごしている方もおられるかと思います。
そんなときは、きっとどことなく寂しい気持ちを抱えておられるのではないでしょうか。
人によっては、どうにかして「やる気」や「元気」を取り戻そうと、つくり笑顔をしてみたり、あれこれ試行錯誤して、疲れ果ててしまっている方もおられると思います。
このような状態から抜け出したいと思っておられる方に、気持ちを少し楽にしてもらえるような考え方があります。
「やる気」が起こらなくなってきた理由は、人それぞれだと思います。身体的な問題もあれば、精神的ストレスが原因となる場合もあるでしょう。
しかし、これらすべてに共通して言えることが一つあります。
それは、「疲れ」ではないでしょうか。
物事に対する「やる気」というのは、別の表現をすれば、多少の苦労や不安は乗り越えられる「エネルギー」や「体力」ということにもなると思います。
こう考えると、「やる気」が失われてきたということは、必要なエネルギーや体力が削られてなくなってきていることを意味すると思います。つまり、充電と休憩が必要だと告げる警鐘として受け止めることができるのではないでしょうか。
これまで気がつかなかっただけで、無意識にも心身に負担をかけていたということも山のようにあると思います。
物事に「やる気」を持てなくなってきたと感じたら、まずはこれまで頑張ってきた自分自身を褒めてあげるように心掛けて下さい。
そして、ご褒美をあげるつもりでゆっくり休む時間がやってきたと考えてみてはいかがでしょうか。
また、このように受け止めることをおすすめする理由がもう一つあります。
それは、そもそも「やる気」を起こす、なくすということは自分自身でコントロールできるものではありません。「やる気」というのは自然の流れでやって来ては去っていくものではないでしょうか。
それを無理に維持させようとしたり、再燃させようとすることは、川の流れに逆らって泳ぐようなもので、相当なエネルギーが必要になり、さらに疲れが増してしまいます。
「やる気」が起こらなくなってきたことを、決して問題視する必要はないと思います。そう感じたときは、その気持ちに身を委ね、身心を休める時間として受け止めるようにしてみて下さい。