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君は「変な奴」になれるか?

2017.12.05 ピックアップ 外から見る日本、見られる日本人

大学を卒業したら新卒として企業に就職する、という定番コースを意図的に避けた人を何人か知っています。往々にしてユニークでありますが、最大の特徴は自分の持てる才能を引き出すことに長けている、あるいはそのチャンスがある点でしょうか?

大学を出たら旅に出よう、と言ったら「お前は馬鹿か?何のために苦労して大学まで出たのだ」とお叱りの言葉を頂きそうです。しかし、日本の大学までの教育課程において若者たちは枠にはめられた洗脳型のスタイルからはみ出すことはありません。

私の出身大学から当地に定期的に交換留学生が来ており、学生らと交流があるのですが、大学側から学生に厳しい生活指導ルールが設定されています。安全面からの規制が多いのですが、「子供じゃあるまいし」と思うことも無きにしも非ず、です。大学側からすれば優秀な学生を送り出している以上、その責任から枠にはめたがるのはわからないではありませんが。

学生には「キャンパスの外の実社会にこそ、本当の海外が存在する」と述べています。巨大なキャンパスの中で寮とクラスルームの往復で明け暮れていてはせっかくの海外留学も効果半減のような気がします。

日本に来れば皆、似たようなファッションで似たような行動様式を取ります。ほぼ例外なく枠に収まっています。社会人も大企業であればあるほど和を乱されては困るし、お転婆やじゃじゃ馬な女子ではないですが、男性も含めたそんな若者を入社させれば人事部は「どんな料簡があってこんな奴取った!」と怒鳴りこまれるのがオチでしょう。

ですから、企業には従順な子羊さんたちはリクルートスーツをピシッと決めて枠にはまるよう顔かたちのみならず性格まできっちり化粧して個を埋没化させます。

もっともそれを悪いとは私は言いません。日本の伝統や継承は社会から学び取ることが多く、「大人の行動」を少しずつ身に着け成長していくとすれば「羊だって立派な大人になる」と言えます。

ただ、私は羊ばかりではなく馬やサルも受け入れる許容が欲しいと思うのです。「これが日本流」という絶対的な伝統とルールがフレキシビリティをなくし、海外でなかなかうまく展開できないケースがみられます。

ラーメンの進化と言えば確かに日本はすごいと思うのですが、スープはこれ、麺はこれ、と大体枠にはまります。ところが海外の人はもともとラーメン文化などなかったわけですからスープがクリームであったり、麺がパスタだったり、香港のように出前一丁専門店が人気を博すといった展開は日本人にはありえない「枠外」なのであります。知り合いの日本人が経営するラーメンにクリームチャウダーのスープがあります。うまいのですが、それこそ私はラーメンの麺ではなく、細麺のパスタを入れてしまった方が完全な創作料理となり面白いと思います。

日本文化は日本独特であってそれを海外では強要できないにもかかわらず、「これが日本のやり方だ!」と一流の商社マンが顧客を相手に自慢げに話し、「オー グレイト!」と言わせてにんまりしているのであります。これがオカシイ!と思う人間はほとんどいないはずです。

こんなやり方もあるよね、とすべての常識の枠を超えて創造できる人、私はもっと多く育ってもらいたいと思います。一般的に「変な人」と言われる人はそれなりに面白いキャラクターであり、才能の持ち主であり、人がうらやむ成功を引き寄せていたりします。

人生長丁場です。22歳で人生のルートを決めるなんてあまりにも早すぎる、と私は思います。会社に入って2-3年で辞めた若者たちが自分を見つめなおし、枠から飛び出すチャンスを見いだせれば日本の将来は面白くなる、私はそう思っています。

では今日はこのぐらいで。

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プロフィール

岡本裕明
岡本裕明

バンクーバーと東京で不動産事業を展開しています。カナダ在住25年、外から見る日本や世界の様子をブログを通じて8年間毎日欠かさず発信。ユニークな視点で経済、政治、社会、日本人論を攻めます。

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