二流のリーダーに足りない「他人力」

2016.12.09 公式 mybookfactory

二流のリーダーは「チーム力」を知らない

われわれは、仕事が「できる人」にあこがれがある。だが、仕事が「できる人」というのは、実はリーダーとしては、二流であることをご存じだろうか。

〝仕事はできるがリーダーとしては二流〟という人の典型例は、部下に仕事を任せきれず、つい自分で仕事を引き取ってしまうタイプである。そのほうが効率的であり、仕事が速いと考えているからだ。確かに、場合によってはそれで生産性が上がるケースもなくはない。しかし、個人にどれだけ高い能力があったとしても、ひとりの力でできるのは、せいぜい他人の3倍~4倍の結果を出す程度である。

ビジネスとは結果だ。どれだけ「できる人」であっても、たったひとりでは10人のチームが力を合わせて出した結果には及ばない。ひとりで3人分の結果を出せる「できる人」は、周囲から賞賛される人にはなれるが、結果では10人のチームのリーダーに劣ることとなる。結局、一流の称号は、10人のチームを率いて結果を出したリーダーが得ることになるのだ。

ビジネスとはチームでやるものだ。人の3倍「できる人」より、自分ひとりの力は非力でも、他人の力を使える人のほうが、ビジネスでは結果を出す人となる。

一流のリーダーとは、「この人のためなら」と他人が進んで力を貸すような人である。己の才だけがどんなに長けていても、他人の力や才能を使えなければ、リーダーとして大きな仕事をすることはできない。つまり、「できる人」というだけでは、リーダーとしてはいくらがんばっても二流どまりなのである。