「この人は頭がいい」と思わせる超簡単なコツ

たとえば、一時の小池百合子都知事のように、なにかと「カタカナ英語」を多用する人がいますね。「中身がないのをカタカナで武装しているだけでは?」などと反感を持つ人もいるかもしれませんが、このように独特の語彙を持っている人は、会話の中に「キーワード」がたくさん出てくるので、御しやすい相手でもあります。

「アウフヘーベンって何だよ。日本語で言えばいいのに……」などと内心舌打ちするのではなく、自分の質問の中にそのキーワードを取り入れることで、「相手の懐に入る」ことができるのです。そうして相手のプライドをくすぐってあげると、相手はあなたを「答える価値のある人間だ」と見なして、質問にも積極的に答えてくれるようになります。

なお、キーワードを活用する場合は、相手の言葉を言い換えずにそのまま反復するようにしましょう。言葉の意味を正しく理解していたとしても、相手が「ワイズスペンディング」という言葉を使っているのに、「先ほどの、税金の有効活用の件ですが……」などとわざわざ言い換えて質問してしまうと、相手の懐に入り込む効果が半減してしまいます。

あなただって、カフェで「カフェオレ」を注文したときに、店員さんに「カフェラテですね」と言い換えられたらなんとなくムッとしますよね。それと同じことです。

3・メモをしながら質問する

生きた質問というものは、予定調和の一問一答ではありません。相手によっては、答えが予想外の方向に広がっていくこともしばしばです。

すると、途中で「あれ、自分はもともと何を聞こうとしていたんだっけ?」と、会話の本流を見失ってしまうことがままあります。そうなると、せっかくの質問が、流されるままに、たいした実りもない雑談で終わってしまいます。

こうした失敗を防ぐ、つまり会話の本流を見失わず、仮に途中で支流に逸れてしまってもうまく本流に戻るためには、メモをしながら質問をするのがベストです。そしてそのメモを、相手と自分の間に置いて会話を進めるのです。そうすることで、「話の流れ」を相手と共有することができます。

さらにスムーズに互いの理解を共有するには、テキストではなく図解でメモをするのがポイントです。

テキストだと、自分の頭の中でどのように会話が整理されているのか、相手にはなかなか伝わりづらいもの。フローチャートやマトリックスなどの形式でメモをとっていれば、論点を整理しながらお互いが同じ理解に立って話を進めることができますし、話が本流から逸れたときも、すぐに元に戻ることできます。たとえば「(商品搬入の流れ)?A社倉庫→?当社倉庫→?イベント会場」と、???それぞれを丸で囲んで矢印でつなぐといった具合です。

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私自身は、会議室のホワイトボードにメモをしながら打ち合わせをするのを習慣にしていますが、昔はホワイトボードがなかったので、仕事先にものすごく大きなデッサンノートを持っていって、相手によく不思議がられていました。デッサンノートとは言わずとも、大きめのノートやペンタブレットがあれば、きっと質問の役に立つでしょう。

質問の目的とは、相手から新しい情報や考え方を吸収して、自分の情報や考え方をレベルアップさせること。そのためには、相手が「どんどん答えたい」と思うような質問者にならなくては始まりません。ここで挙げたテクニックを活用して、ぜひ「一目置かれる質問者」になってください。

(文=安田 正:パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役)