「会議で影が薄い人」は役割をわかっていない

会議での発言が苦手という相談者に、堂薗姐さんが贈るアドバイスとは?(写真:Yagi-Studio/iStock)
結婚・出産で大きく変化する女子の人生は、右にも左にも選択肢だらけ。20代はもちろん、30代になっても迷いは増すばかり。いったいどの道を選べば幸せに近づけるのか? 元リクルート“最強の母”堂薗稚子さんがお答えします。
※お悩み相談はこちらのアドレス(onnaーsodan@toyokeizai.co.jp)まで
(ご相談)
現在の仕事では大人数でディスカッションをする機会が多くあるのですが、私は意見を言うことがとても苦手です。
相手の発言について、一度受け止め、「相手はこういう思いなんだな」と自分なりに咀嚼した後に、自分の考えを頭の中でまとめ、発言するので、周りに比べるとビビッドに反応できていないと思います。
即座に反論できる人や、自分より後輩がすぐに意見を言っているのを見ると劣等感を感じ、大人数でのディスカッションがある日は非常に憂鬱です。どうしたら苦手意識を克服できるのでしょうか。
(ちなみにプレゼンに対する苦手意識も非常に強いです。プレゼン研修に行ってみたり、研修のワーキンググループなどでもプレゼンターを買って出たり、場数をこなして慣れようとしていますが、いつまでも苦手意識がぬぐえません……。)

「苦手克服」に向き合いすぎなくていい

一般的に、「会議の場で発言しないのは悪」と言われます。特に、アイデアを出し合う場や、大きな決定をするための議論の場では、「黙って座っている人」は非難されてしまうことがあるでしょう。当事者意識をもって「参加」していて、オブザーバーなどではないのに、うまく発言できないと劣等感を感じることもありそうですね。そんな自分の課題を直視し、研修に行ったり場数を踏もうとしたり、努力されているのはすばらしいと思いました。

この連載の一覧はこちら

研修や書物で、心構えもテクニックも学んでいらっしゃるでしょうし、筆者は専門家ではありませんから、「これで解決!」という処方箋は示せませんが、少しでも「苦手意識」がなくなるように、経験上からのアドバイスをさせてください。

まず最初に、あまり真剣に「苦手分野」克服に向き合いすぎなくていいのでは、とお伝えしたい。

筆者が尊敬する上司から教えられた教訓のひとつに、「苦手分野克服に取り組むなら好調時に」というものがあります。マネジメント経験を積めば積むほど、共感が増してきた言葉です。

どんな人にも、得意・強みがあり、苦手なことや課題もあります。そして、苦手を克服するよりずっと、強みを伸ばすことのほうが取り組みやすいのが常です。

苦手克服に意識を傾けていると自己嫌悪にも陥りやすく、せっかくの強みが伸び悩んでしまうこともあります。よく、「こういうところがダメだ」と指摘し、その克服ばかりを求める上司がいますが、それこそ部下育成が苦手な人だと思いますね。日々、課題に向かわせるより、その人の強みが発揮され、「仕事が面白い」と感じている好調なタイミングに、小さな苦手を克服する努力をさせる方がよほど成果が出る、と思います。だから、あなたが「絶好調」でないのなら、「調子がいいときに挑戦しよう」くらいのスタンスでいればいいのです。

苦手なことをもっと苦手に感じるバッドスパイラルに陥るのはもったいない! もし、あなたの上司がやんやと指摘ばかりするタイプなのであれば、具体的な対応策を一緒に考えてもらえるチャンス、とでも考えておけばいいのでは、と思います。

大事なのは「即反応」だけではない

そのうえで、ということになりますが、「苦手と得意は表裏一体」と考え、さらに、もっと「得意を生かす」ことを指向してみてはどうでしょうか。