日清食品、「eスポーツ大会を協賛」の舞台裏

EVO Japanでは、トップパートナーとしてカップヌードルが支援しました。会場には巨大なカップヌードルのオブジェが飾られ、配信動画にもカップヌードルがカットインしています(写真:日清食品)

eスポーツイベントのほとんどは、そのイベントで使用されるタイトルのIPを保持するゲームメーカーやコントローラーやマウス、キーボードといった周辺機器メーカーによる協賛がほとんどです。そのため、イベントそのものがプロモーションの一貫とみられがちになってしまいます。そういった面では、まだまだイベント単体として成立しているとは言いがたいeスポーツですが、少しずつ状況は変わってきています。

1月26~28日に池袋と秋葉原で開催された「EVO Japan 2018」では、日清食品のカップヌードルがスポンサードしています。EVO Japan 2018ではトップパートナーとしての協賛です。同じく、8月3~5日(現地時間)にアメリカ・ラスベガスで開催されたEVO 2018では日清食品グループの米国法人であるアメリカ日清がスポンサーとして参加しました。

なぜeスポーツイベントに協賛するのか

日清食品グループは数多くのスポーツに協賛してきた食品メーカーですが、eスポーツ事業への参入はここ数年のこと。エナジードリンク系以外では珍しい食品業界のeスポーツへのスポンサードであります。このゲーム業界という直接的なかかわりがない分野にスポンサードすることについて、日清食品グループはどういったスタンスでスポンサードしたのだろうか。そのあたりを日清食品ホールディングス広報部に問い合わせてみました。

日清食品グループが最初にeスポーツイベントの協賛をしたのは、2016年11月に開催した『リーグ・オブ・レジェンド』の「Logicool G Cup」から。eスポーツイベントに協賛するようになって2年も経過していないということです。しかしながら、すでに多くの大会や関連コンベンションなど、ゲーム関係のイベントに機会あるごとに参加しています。

「eスポーツ関連イベントに協賛することになったのは、私たち社員の中にもゲーマーが多く、何かやってみたいという気持ちがあったからです。近年の日本のゲーミングシーンの盛り上がりも肌で感じていて、2016年から本格的な取り組みをスタートしました。EVO Japan 2018については、本家であるアメリカの“EVO”が世界的に盛り上がっていることを以前から知っていましたし、その大会が日本で開催されると聞いて、ぜひ応援したいということで協賛が実現しました」(日清食品ホールディングス広報担当者)

EVO Japanに参加した選手や来場したオーディエンスにカップヌードルが配られました。実食し商品を体験してもらえるのはイベントへの協賛ならでは(写真:日清食品)

ゲームが好きということが発端となっていますが、協賛するにあたり、商品との兼ね合いもしっかりと考えています。日清食品グループの主力商品である即席麺は、味や食欲を満たすことはもとより、調理の手間がかからず、どこでも購入でき、長期保存もできるという、安全・安心の商品です。そういった商品特性がゲームをプレイする人にとって最適な食べ物のひとつであると言えます。即席麺は何かをしながら食べることができる食品なので、ゲームをプレイしながら食べることができ、お湯を注ぐだけの手間で、調理中もゲームをしていられます。また、ゲーム動画の視聴をしながらの食事にも適しており、あながち関係性がないとは言えず、どちらかと言うと親和性があるわけです。

カップヌードルのグッズを手にし興奮する参加者。単なる協賛ではなく、協賛したこと自体が参加者やオーディエンスを楽しませています(写真:日清食品)