嫌な人のことを考え続けるなんてムダすぎる

嫌な相手は変えられませんが自分の視点や考え方をちょっと変えると楽になれます(写真:SIphotography/iStock)

毎日を平穏に穏やかに過ごしたい。私はいつもそう思ってます。でも、仕事でもプライベートでも、人とかかわれば時にはトラブルもあるし、いつでも気が合う人と過ごせるわけではありません。

最近はリアルでの付き合い以外に、SNSでも人とかかわる機会が増えてきました。時には苦手な人に出会ったり、嫌な思いをしてしまうこともあります。

拙著『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』でも触れていますが、そんなときに、少しでも人間関係のモヤモヤを引きずらないよう、私は視点や考え方を変えてみることにしました。

つらくても我慢したくない、自分を責めてため込みたくない、でも、相手と争うこともできればしたくない。柳のようにしなやかに強く……。そこまでかっこよくはないけど、ゆるくスル~……っと受け流したい。

人を変えるのは難しいけど、自分の視点を少し変えることで楽になれることは多いです。

「理不尽な目にあって忘れられないこともある」

(イラスト:『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 』より)

人間関係で嫌な思いをして、モヤモヤを引きずることがありました。心理学の本で、嫌なことをした相手は何をしたかも覚えていないから、考えるだけでも無駄だと学んだけど、なかなか気持ちを切り替えられるものではなく……。

そんなとき、友人から言われたこのひとことは、妙な説得力がありました。

「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ」

その言葉を聞いたとき、嫌な相手のためにどんなに真剣になっても、自分が気にした分だけ、相手も真剣に自分のことを気にしてくれるわけじゃないんだと、ハッとしました。真剣になるのは、自分にとって本当に大事なことのためだけでいいんです。恋するように、寝ても覚めても、嫌な相手のことを考える必要はありません。

「今ごろパフェとか食ってる」

なぜか心がスッとする魔法の言葉です。

「嫌な相手への怒りが収まらないときだってある」

(イラスト:『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 』より)

トラブルがあったときは、きちんと相手に気持ちを伝え、その都度解決していくのが一番ですが、人生ではそうもいかないときがあります。

社会的立場で逆らえない人だったり、怒ると暴力を振るうタイプの人だったり。私はそういう人のことは、できるだけ早く忘れてしまうことにしています。

問題の直接解決にはなりませんが、まずは心の平穏を保たないと、自分が壊れてしまうからです。

怒りという呪いから自分を解き放つには?

怒りを抱えているときって、自分の頭の中では相手と戦っているイメージなのですが、実際はシャドーボクシングで自分だけが頭の中で架空の相手と戦っています。

しかも、自分にとって一番嫌な姿で思い出すので、傷つけられた言葉を何度も思い出したり、本来そんなに強くない相手だったのに、ものすごい強敵になっていたり。そして大抵は、実際よりも嫌なやつになっています。

そうやって怒りをため込むうちに、仕返ししたい気持ちになったり、同じ目にあわせたいと思ったり、罰が当たればいいのに……とか、こうなるともう呪いです。

人を呪わば穴二つといいますが……はけ口のない怒りは、やがて、そういうことを考える自分に戻ってきます。

人の不幸を願ったことに対して罪悪感を抱いたり、やり返せないタイプの人は、人より自分を責めてしまうことが多い気がします。仮に相手と同じことをやり返せたとしても、心底スッキリはしないと思います。なぜって、それは自分が嫌だったはずの嫌なやつそのものだから。