「他人と比べて落ち込む自分」を打破する超対策

ようやく手に入れた正社員のポスト。しかし、周りを見ると自分より低学歴なのに昇進している……。この状況にモヤモヤする会社員からの相談です(写真:KAORU/PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

76年生まれ45歳、独身、一人暮らしです。四年制大学卒業後、就職活動がうまくいかず、非正規雇用で入社しました。入ってみると正社員女性は皆、高卒・短大卒でした。
長年の非正規雇用でしたが仕事は楽しかったですし、正社員を目指して積極的に人と関わり、いろいろな業務をこなしてきました。そして派遣から契約社員になり、法改正のおかげもあり41歳でようやく正社員登用されました。
しかし、一般職の一番下の等級で、短大卒扱いの給料でした。また、非正規のときは好きな仕事が選べましたが、正社員登用されてからは、希望しない部署に配属されました。高卒、短大卒のプロパー正社員はすでに総合職に昇格しており、給料にも立場的にも私より上で、大幅に差をつけられています。
立場の差に今更ながら悔しさと居心地の悪さを感じるようになり、ストレスのため正社員登用から1年で適応障害と診断されてしまいました(休職はせずにテレワークで仕事を続け、現在は通院の必要もなくなっています)。以来、この部署、この会社にこの先15年もいることが考えられなくなりました。ピラミッドの一番下で堪えることもつらいし、のしあがろうとする強い気持ちも湧き上がりません。
長い会社員生活、こんな時期もあるとは思いますが、相談できる人もおらず毎日モヤモヤとしております。何かご助言いただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
KN

他人と比べて自分にレッテルを貼らない

働くうえでの優先順位をはっきりさせ、まずは相対的に満足できる状態を構築し、長期的にベストな状態に辿り着くべく、それぞれの具体的なゴール=ご自身にとっての幸せの形、を認識すること、そして他人と比較することで勝手に自分自身にレッテルを貼らないこと。この2点に尽きます。

KNさんにとって、働くうえで一番大切なことは何でしょうか? やりたいことができること、やりがいや成長を実感できることでしょうか? それとも正社員という雇用形態を手に入れることでしょうか?

人によってそれぞれ優先順位や価値観は異なります。

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頂戴した相談を拝見するに、KNさんは派遣や契約社員だったときは仕事内容に満足されていて、そのなかで成長ややりがいを実感されていたように見受けられます。一方で、正社員に登用されてからは、やりたい業務に携わることもできずにモヤモヤしている、という状況です。

そもそも、正社員であろうとなかろうと、およそ働くということに関して、すべてご自身の満足するような状況を、短期的に築くことは非常に困難です。皆、やりたいことやできること、がまんすべきところなどを鑑みて、自分にとってベストではないものの、比較的ベターな状況である程度の満足とがまんの間で戦っているのだと思います。

完璧な状況を構築しようとするならば、少なくとも短期的にはがまんもいとわず、社内において自分の意見や主張を通せるような実績とポジションを構築する以外に方法はありません。

それでもすべて満足な状態を構築できるか否かは、もちろん不透明なわけです。

ですから、まずは相対的な満足を仕事を通じて得ることと、その状態を創り出すことが重要であり、そのためには、冒頭で申し上げた通り、自分は仕事をする際に何が一番大切なのか、優先順位をご自身の価値観に基づいてはっきりとさせるべきなのです。

そのうえで、自分にとってベストな状態は何であるかを考え、相対的にベターな状況からスタートして、ベストに近づくための努力と工夫をコツコツと重ねるべきなのです。まずはご自身にとって正社員であることが大切なのか、それとも仕事内容が大切なのかを考え、ご自身の考えるベストな状態に最終的にたどり着けるようにしましょう。