「会社がツラい」新人は5人の話し相手を探せ

ビジネスマナーや仕事のやりかたを覚える前に、やるべきことがあります(写真: プラナ / PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係をつくる「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

新年度が始まって半月が過ぎました。そろそろ、新入社員研修もひと段落つき、現場に配属され始めているころかと思います。新入社員当人も、受け入れる側も、何とか早くいい関係性を築きたいという気持ちでいることでしょう。一方で、SNSなどで「○日で会社辞めた」という新入社員たちの投稿が話題になるなど、早くも会社がツラくなっている人も出始めているかもしれません。

早くも「会社がツラい」新入社員が出てきた?!

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新入社員からすれば、早く基本的なビジネスマナー(研修で名刺交換等の練習を繰り返しさせられた方も多いと思います)を身に付け、職場のルールに慣れようと力んでしまうもの。それが自分への評価につながり、職場での居場所を確保するための手っ取り早い方法に見えるからです。ただ、こうしたスキルは経験を積みながら少しずつ身に付けていくことであり、今すぐに完璧を目指さなくてもまったく問題はありません。長い職業生活を楽しく充実したものにするためのスタートを切るには、もっと大切なことがあります。

それは、「相談できる相手を見つける」ことです。私たちは、話をすることによって、自分の気持ちや考えを整理させることができます。自らの「思い」は目に見えないものなので、それを相手に伝えるには「言葉」を通じて相手とやり取りする必要があります。

その「言葉」をジグソーパズルのピースだとイメージしてください。言葉の一つひとつはバラバラで、いろんな感情が入り交じっています。その状態で、自分自身を理解することは難しいのですが、聞いてくれる相手がいて、何かしらの反応があると、相手とのやり取りの中で、ピースは組み立てられていき、段々、絵が見えてきます。すると、自分の気持ちを客観的にみることができ、整理しやすくなったり、納得できたり、違う選択肢について考え始めることができたりします。人と話すことは、自分を客観視し、自己理解を深めるためのもっともシンプルな方法なのです。

では、どんな人に聞いてもらえたらよいのでしょうか。みなさんには、「5人の相談相手」を見つけてほしいと思います。

1.自分の仕事を理解してくれる人

職場でこんな大変なことがあって……と相談しても、職種がまったく違ったり、あなたの仕事内容をまったく知らない人に話しても「そんなことってあるんだ。大変だね」とひとごとの対応をされて、余計にむなしくなってしまうこともあります。加えて、業務上の話には守秘義務があります。誰かれ構わずに話していいことばかりとは限りません。

安心して話せて、かつ「わかる~!」と反応してもらえる同じ職場の方がいるといいですね。相手から同感してもらうことで、そう感じているのは自分だけではないという「安心感」から、心の回復が早まることがあります。

2.経験、知識が豊富な人

当然のことながら、人は自分の知っていることや経験したことをベースに、物事を判断します。まだ経験の浅い場合は特に「知る」ということが解決への近道になるのです。一方的な見方になりがちなところに、違う視点で意見をもらえることによって、物事を多角的にとらえられるようになります。したがって、社会人経験が長いベテラン社員など、知識も経験もたっぷりもっている人に相談してみれば、悩みの解決につながるような選択肢を増やすことにつながります。この場合、同じ職場の人でなくて構いません。かえって違う職場(部署)のほうが、新鮮な意見を聞けるかもしれません。