夢=無王吽

夢=無王吽

『むもん』と読みます。

ぼんやり&放置。

熱い風呂がご馳走に感じる季節になってきました。

でもまだ中途半端な寒さなので、
入る前はちょっと肌寒いのに、
あがるとのぼせちゃうという面倒な感じで。

ぼくは2日に1度ヒゲをそるので、
その時に一緒に髪の毛もそります。
今日は〝そり日〟だったので、
お湯につかり、髪をそり、ヒゲをそり、
身体を洗って、のぼせて風呂場から出ちゃいました。

ん?なにか忘れてるぞ。とよく考えたら、
首から上を洗ってませんでした。

もう気温も適温で湿度も低いので、
昼間に汗がほとんど出ず、シャワーで濡らしただけでサッパリしちゃいまして、
洗ったかどうか、わかんなくなっちゃいました。

風呂場を振り返り、洗顔フォームをにらむぼく。
洗顔フォームのチューブは、普段は高い位置にあり、
使うときだけ鏡の前の台に置きます。

ぼくは今、あれを戻したかしら?

チューブを高いところに置いた動きの記憶があるか、
自分の身体に問いかけます。

そんな記憶は、まったくありません。

なんだよ、頭をバスタオルでふいちゃったよ、と、
バスタオルの入れてある棚にポイとタオルを置き、
ふと足もとの足ふきマットもチラ見しました。

ん違和感スグ風呂場に入ったけど今のナニ(早口で)。

風呂場に入る寸前に〝違和感〟が挟まりました。

巻き戻し映像のように、
素早く足ふきマットの上に戻るぼく。

マットに顔を寄せます。

ぼくは視力が弱いので、
何が見えたのかがわかりません。

黒い、大きな点。

タイル床についたガムみたいな。

ゴキ!?いやいや、それにしては動かない。
と思ったとたんに、黒い点がもぞりと動きます。

ん見たくないケド見ないままも怖い(超早口で)。

腰を深く曲げて、足もとに顔を近づけるぼく。

ゴキ・・・では、ない。カメムシだったカメムシ!?

足ふきマットにカメムシいやがんの。

洗面所が脱衣所になってるので、
流しの下の開き戸が水道管工事のなごりで、
(なにか乾かしてるのかな?)
開けっ放しになっていたので、
下水管の入っていく床下から虫が入ったようです。

まあ、カメムシなら、
あんまり動かないからこわくないし、いいかと、
ぼくはマットを放置して、風呂場に戻りました。

洗った後も、さっき洗ったかどうか、
ハッキリとは思い出せませんでした。

お湯を頭からかけたので、よけいにのぼせました。
コメント 0
登録日 2020.10.28 02:59

コメントを投稿する

1,000文字以内
この記事に関するコメントは承認制です

ログインするとコメントの投稿ができます。
ログイン  新規ユーザ登録

0

処理中です...

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。