西条彩子

西条彩子

ライトな物書き

縄痕にくちづけを 完結のご挨拶など

お読み頂きありがとうございます。
時間をかけてひとつの話を書いたのって初めてなのですが、ほんと何度苦しくなったことか。

以下、雑感。

『試す』という行為
挑発だったり、誰かの存在を匂わせたり。結局彼女には自分を見てほしい、愛してほしい、そして叱ってほしい、というのが強くある。
稜に対して「叱ってくれる人」とこぼした、ルカとのお風呂シーン。ルカはそれがどういう意味か気付いてないでしょうが、彼女相手に吐露することで気持ちの整理をつけてる感じですかね。

エーミール
明確なキーがほしくて引っ張りました。少年たちと自分と瑛二を重ねた瞬間に腑に落ちた、という構図にしたのは、結衣子を手に入れる心構えが生半可なものじゃいけないってことを読み手にも伝わるようにしたかったから。のちのちまでこれは彼の覚悟として残り続けます。

痛みに誓いを
瑛二と稜、互いの羨ましさがぶつかり合って抱えたものが交差し合う。一方で、弱った結衣子の感情がとけていく。
そこからの告白じみた緊縛は、彼らにしか分かち合えないものとしてそっと秘めたものとしました。

縄酔い
難しかった!
実際縛られて感じてスイッチ入ったことはあれど、酔ったことはなく。だから酔いとまた違うのでは、と解釈し、それを結衣子にも応用。『堕ちる』と『昇る』で表現したのは完全に感覚的なもので、その後もそういうものとして構成していきました。真実をいつか知りたい。
縄を読む、という方も実際にいらっしゃるそうですね。

ふぇち屋
時間ジャンプ。膠着状態となった三人と、周りの目と、それぞれの焦りや葛藤やら。
ルカの話題でみんなわいわい。691で本名フルネーム名乗らせたのは、自己紹介もあるけど不慣れなのを示すためもあった。ので、みんなは名乗っちゃだめだぞっ。

縄痕にくちづけを
完全に結衣子に感情移入しまくって書く度泣いてたという。
お互い多分全部わかってる。でもそうとは決して受け取らない。だからこそ離れられる。

結婚式
最初の章をここから始めたのは、途中どんなにつらいシーンがあっても、最後は絶対幸せになると示したかったから。
最後のわちゃわちゃしてる感じはとても好き。

では、またそのうちなにか書けたらお会いしましょう。

西条彩子
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登録日 2019.02.26 21:40

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