転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します

三門鉄狼

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第3章 絶海の孤島ダンジョン編

123 決戦! ドラゴン対ゴーレム

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 ぎゃーーーーー!
 ドラゴンが来たーーーーーーー!

 ……いや。
 落ち着け俺。
 俺落ち着け。

 そもそも俺たちはドラゴンからクラクラを取り戻すためにここまで来たんだ。
 向こうから来てくれるのはむしろ望むところ――。

 ――グオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアア!

 望まない!
 ぜんっぜん望まないわ!

 直接対決なんかせずに、城にこっそり忍び込んでクラクラを連れ出すとかさ。
 そういう展開を期待してたわ。

 なんで島についたとたん現れるかね!

「貴様ら、憶えがあるぞ……ライレンシアを連れ戻しに来たか!」

 ひーーーーーー!
 しっかり憶えてらっしゃる!

 どうするどうする?
 まともにやって勝ち目のある相手じゃないぞ。

「うわ……っ」

 なになに?
 なんですかリザルドさん?

「HPが推定13万、MPが推定24万……なんだこの数値」

 じゅっ……!?

 いやいやいや、おかしいでしょ。
 これまで遭遇したモンスターで一番強いやつで、HP五千とかですよ。
 急に桁上がりすぎ。
 こういうの、もっと後から出てくるもんじゃない?

 しかも今回は五十四体の鎧もないし。
 封印のための術式もない。

 まともに対処する方法なんて……。

 ……ん?
 待てよ。

 もしかして、こうすればいいのでは?

〈いけ、ゴーレム!〉

 絶海の孤島にがおー!

 ゴーレムが海から姿を現す。

『命令を検知。攻撃対象を捕捉。攻撃開始』

 ゴーレムは合成音声でそう告げて、岩の海岸に立つ。

 全身からざばざばと海水を滴らせながら右腕を振り上げた。

「ゴーレムか……小癪な」

 ドラゴンが口を広げ咆哮する。

 ぐっ……。
 めっちゃ身体に響く。

 しかしゴーレムのパーツ部分はなんともない。
 巨大ゴーレムのほうも平気っぽい。

 ドラゴンが発する魔力は、オリハルコンの身体には影響がないようだ。

 いいぞ!
 いけ!

 ゴーレムの正拳突き!
 ドラゴンにまともにぶち当たる!

 しかしドラゴンはびくともしない。
 代わりに、尾を振り回しゴーレムの胴体にぶち当てる。

 ゴーレムが身体を倒す。

 危ねえ!
 俺たちは巻き込まれないようその場を離れる。

 ずどおおおおん! と派手な音を立てその場に尻餅をつくゴーレム。

 ドラゴンがそれを踏みつける。

 ヤバい、逃げられない!

「ライレンシアを奪おうとする者は、皆滅びよ!」

 ぐお! と口を開くドラゴン。
 炎でも吐く気か!
 マズいマズいマズい。

「……………………?」

 ……あれ?
 どうしたんだ?

 ドラゴンが口を開けた姿勢のまま固まってしまった。
 なにかに驚いているような姿に見えなくもない。

「そなたは……ライレンシア? そこに、いたのか? ではあの者は……」

 ライレンシア?
 そういやこの巨大ゴーレム、自分のことライレンシアって言ってたな。

 一方でドラゴンも、クラクラのことをライレンシアと言っていた。

 ついでに言うと、バリガンガルドの近くにある湖もライレンシア湖って名前だ。

 なんなんだ。
 ライレンシアって一体……?

 それはともかくこれはチャンスだ。
 俺はゴーレムに指示を飛ばす。

 ゴーレムは身体をひねった。
 足を乗せていたドラゴンはバランスを崩す。

 今だ!

 どごん! とゴーレムの頭突きがドラゴンに激突!
 よし!
 まだ一撃だけど、ここからがんばろう!

 と思ったら。

「ん?」
「あれ?」
「ドラゴンが……」
〈消えた!?〉

 突然ドラゴンの姿がかき消えた。

 俺たちは慌ててドラゴンがいた場所に駆け寄る。

 そこにはドラゴンの足跡が残っていて。
 その場に、すごーくちんまい女の子が一人、

「きゅうううううう……」

 ぐるぐると目を回して倒れていた。

 …………………………この子誰!?
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