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第4章 フィオンティアーナ編
162 原初魔法(ヤバい)
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苔モンスター、マースモースが体内に入ってしまって、苦しそうに転げ回るドグラ。
ドラゴン態のままだもんだからえらいことになってる。
〈うぉっ! わ!〉
危ねえ!
巨体に潰されるところだった。
俺はロロコとクラクラを抱えて高速移動する。
ラファもアルメルを背負って退避する。
「うおおおお! ぐおおおお! ぬおおおおお!」
上げる声はどこか間抜けだが、ドグラは本当に苦しそうだ。
周囲の建物にぶつかって、ガラガラと破壊しながらのたうち回る。
頭が教会堂みたいな建物に突っ込んで穴を開け。
尻尾が背の高い時計塔を真ん中でへし折って。
さっき炎で破壊されなかったところをどんどん壊していく。
「わ、うわ!」
ん、どうしたラファ?
〈わわ、わっ!〉
苔!
ドグラの攻撃から生き残ったマースモースの一部がまた増殖してる!
マジかよ……。
「ドグラを狙ってる?」
ロロコの言葉に見ればそのとおりだ。
苔はさっきみたいに無鉄砲に広がっているわけじゃなかった。
はっきりとドグラの方を目指して増殖している。
「ドグラの膨大な魔力を取り込もうとしているのか……」
クラクラが呻く。
「ドラゴンの炎でさえ生き残って、その魔力まで奪ってしまうんですか……これは本当にマズいんじゃ……」
アルメルがつぶやく。
どうする?
このままじゃ本当にこの苔が世界を埋め尽くしてしまうかもしれない。
せっかく転生して。
ボロッボロの鎧だったけどなんとか生き延びて。
ロロコやクラクラやアルメルやラファやドグラ。
いろいろな人と知り合って。
なんかこの世界もいいなって思えてきたところだってのに。
それはないだろ。
ああ、ないない。
だったら……。
〈ロロコ、クラクラ、ちょっと降りてくれ〉
「なにするの、リビたん」
〈ちょっと思いついたことがある。なんとかできるかもしれない〉
「……なにするの」
さすがロロコ。
察しがいい。
けど、やめるつもりはない。
〈ラファ! 二人を頼む!〉
そう叫んで、俺は二人を下ろすと、増殖する苔の方へ向かう。
そして、手のひらに魔力を集中し、それを撃ち出す。
前に最小の力を放って洞窟の壁に大穴を開けちゃったからな。
今回は全力の半分くらいのイメージで。
——ヒュィン。
目も眩むような閃光が走ったかと思うと。
——ドゴオオオオオン!!!!
え、あれ?
やっべ、思ったよりずっと威力が大きいぞ?
俺のイメージでは。
ドグラに向いている苔の興味を俺のほうに惹きつけるつもりだったのだ。
そのために魔法ビームを放った。
そうすれば苔は魔力を求めて俺のほうに群がってくる。
俺の身体に取りついた苔なら、俺のリビングアーマーとしての能力でなんとかできる。
なんとかできなくても、最悪、苔を鎧ごと消滅させる。
そのために、俺の元に苔を集める。
そう考えたのだ。
けど……。
ぜんっぜん、そんなこと考える必要なかったっぽいね。
全力の半分の攻撃で。
フィオンティアーナの一角には巨大なクレーターができて。
苔は地面ごと、ぜんぶ消失してしまった。
いや…………ヤバいでしょ、この魔法。
ドラゴン態のままだもんだからえらいことになってる。
〈うぉっ! わ!〉
危ねえ!
巨体に潰されるところだった。
俺はロロコとクラクラを抱えて高速移動する。
ラファもアルメルを背負って退避する。
「うおおおお! ぐおおおお! ぬおおおおお!」
上げる声はどこか間抜けだが、ドグラは本当に苦しそうだ。
周囲の建物にぶつかって、ガラガラと破壊しながらのたうち回る。
頭が教会堂みたいな建物に突っ込んで穴を開け。
尻尾が背の高い時計塔を真ん中でへし折って。
さっき炎で破壊されなかったところをどんどん壊していく。
「わ、うわ!」
ん、どうしたラファ?
〈わわ、わっ!〉
苔!
ドグラの攻撃から生き残ったマースモースの一部がまた増殖してる!
マジかよ……。
「ドグラを狙ってる?」
ロロコの言葉に見ればそのとおりだ。
苔はさっきみたいに無鉄砲に広がっているわけじゃなかった。
はっきりとドグラの方を目指して増殖している。
「ドグラの膨大な魔力を取り込もうとしているのか……」
クラクラが呻く。
「ドラゴンの炎でさえ生き残って、その魔力まで奪ってしまうんですか……これは本当にマズいんじゃ……」
アルメルがつぶやく。
どうする?
このままじゃ本当にこの苔が世界を埋め尽くしてしまうかもしれない。
せっかく転生して。
ボロッボロの鎧だったけどなんとか生き延びて。
ロロコやクラクラやアルメルやラファやドグラ。
いろいろな人と知り合って。
なんかこの世界もいいなって思えてきたところだってのに。
それはないだろ。
ああ、ないない。
だったら……。
〈ロロコ、クラクラ、ちょっと降りてくれ〉
「なにするの、リビたん」
〈ちょっと思いついたことがある。なんとかできるかもしれない〉
「……なにするの」
さすがロロコ。
察しがいい。
けど、やめるつもりはない。
〈ラファ! 二人を頼む!〉
そう叫んで、俺は二人を下ろすと、増殖する苔の方へ向かう。
そして、手のひらに魔力を集中し、それを撃ち出す。
前に最小の力を放って洞窟の壁に大穴を開けちゃったからな。
今回は全力の半分くらいのイメージで。
——ヒュィン。
目も眩むような閃光が走ったかと思うと。
——ドゴオオオオオン!!!!
え、あれ?
やっべ、思ったよりずっと威力が大きいぞ?
俺のイメージでは。
ドグラに向いている苔の興味を俺のほうに惹きつけるつもりだったのだ。
そのために魔法ビームを放った。
そうすれば苔は魔力を求めて俺のほうに群がってくる。
俺の身体に取りついた苔なら、俺のリビングアーマーとしての能力でなんとかできる。
なんとかできなくても、最悪、苔を鎧ごと消滅させる。
そのために、俺の元に苔を集める。
そう考えたのだ。
けど……。
ぜんっぜん、そんなこと考える必要なかったっぽいね。
全力の半分の攻撃で。
フィオンティアーナの一角には巨大なクレーターができて。
苔は地面ごと、ぜんぶ消失してしまった。
いや…………ヤバいでしょ、この魔法。
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